シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

ミーアキャット

2011-08-19 | シネマ ま行

ミーアキャットという動物がどれくらい一般的に認知されているか分からないんだけど、ワタクシは子供の頃「わくわく動物ランド」を見ていたときから好きな動物のひとつだった。と言っても、それを題材に映画ができるほどか?とは思っていたのだけど、夏休みだからかケーブルテレビで放映していたので見てみました。

“コロ”と名付けられた一匹の子どもを中心に物語は進みます。ミーアキャットというのは二本足で立って遠くを見渡し敵を警戒している姿がなんともユーモラスで仕草がどこか人間っぽく見えるときもあって、家族をひとつの単位として生活しているところも見ていてとても楽しいところです。子どもたち同士で遊ぶ姿やお母さんに甘える姿、家族みんなで巣穴で丸まってくっついて寝ている姿などは本当に可愛くて仕方ありません。

まだ小さなコロはお兄ちゃんから色々と外の世界を教えてもらうのですが、そこはやはりアフリカのサバンナだけあって楽しいことばかりではありません。干ばつでエサがなかなか見つからなかったり、そのせいで隣の群れとケンカすることになったり、時に襲ってきたヘビを家族全員で撃退したり。そんな中、コロに色んなことを教えてくれたお兄ちゃんはタカに捕まって食べられてしまったり。

コロがお兄ちゃんくらいに成長したとき、隣の群れとの争いの中でコロは自分の家族からはぐれてしまい、そこからコロは自分の家族を探して孤独な旅をすることになります。広大なサバンナの中で果たしてコロは無事に家族と再会できるのか?

一匹のコロというミーアキャットを主人公にしていますが、実際ミーアキャットの個体識別ができないのでずっと追っている仔が本当にコロなのかどうかは分かりません。最初から追っている一匹の仔がうまいこと群れからはぐれたりとか、そんなドラマチックなことが起こるとは思えないので、ひとつの群れを追った膨大なフィルムの中から上手に編集して再構成されているんでしょうけどね。それでも巣穴の中にヘビが入ってくる様子とか、映像的にはやはり目を見張るものがあるし、見ていて非常に楽しい作品です。

実際、映画として見ると最初に書いたように「映画にするほどか?」という気持ちにもなりますが、まぁアニマルプラネットやナショナルジオグラフィックのドキュメンタリーのひとつとして見るといいんではないでしょうか。

長年の映画ファンとしては、ポールニューマンがナレーションをしているので、彼の遺作として見ておきたい作品でもあります。

オマケこの映画を見たあと、たまたまアニマルプラネットで動物園にいるミーアキャットが映っていたのですが、この映画に登場するコロたちとは比べ物にならないくらい太っていて、やはり野生として生きるコロたちはサバイバーなんだなということが分かりました。

人気ブログランキングへ