雪香の星月夜日記

山口雪香の歌がたり、ささやき、ひとりごと

水にうたれ雨に待つこと恋ひゆくは和泉式部の長月の夜

2008-09-07 22:02:19 | Weblog

 夜に。



 上京してあちこち。臈光。さんのガラス展と、書の名宝展へ。


 ガラスの質感と手作りのフォルム、ガレのような色合いがきれいだった。


 書の名宝展は、nonさんと。彼はじつは書のエキスパート。


 書家ではないけれど、正真正銘のほんものをじかにご存知の方。

 とてもふしぎで気持ちのよい風合いの、もう十年ごしのおつきあいになるこのひとについて、いつかエッセイを書いてみたい気がする。


 さらりとした友情をくれる。



 帰路、雷雨で横須賀線が停まった。


 西大井の駅で下車しなければならず、仕方なく夫に電話して迎えにきてもらう。



 雨をながめながら二時間待った。


 和泉式部の歌をいくつか思い出しながら。



 中年過ぎて、なおみずみずしく抒情を紡いだ女人。

 彼女の恋歌は、ほんとうはヴァーチャルなものかもしれない、などと。


 現実か、空想か、そんなことはどうでもいいことだ、という気がして。






 


 
 
コメント (2)
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