市の星月夜日記

織江市の短歌、エッセイ

なだらかにねじふせぬ夜は脚と手のおのづと離(か)れてお留守番せり

2008-09-28 21:48:54 | Weblog

 夜に











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朱を噛めば葡萄紫に舌に沁む薔薇玉(ロザリオ)はまろく血を含みたり

2008-09-28 18:06:59 | Weblog


 葛原妙子さんの『葡萄木立』



   月蝕を見たりと思ふ みごもれる農婦つぶらなる葡萄を摘むに


 葡萄の季節。とりどりの品種が店頭にならぶ。

 わたしはじつのところ、葡萄が苦手。あのおもおもとした重量感は、見てたのしいけれど、なんだか食欲がわかない。
 
 ネオマスカットのあかるいみどりいろだけは、大好きだ。

 名前はどれも綺麗。果物の名前は、薔薇や百合のそれにもまして、創作者のゆめを映す。

 ロザリオ、という名前の葡萄をみて、ちょっとひるんだ。

 とてもうつくしかったから。

 
 食べてはいけないような気がして。


 でも、キリストも「わたしの肉、わたしの血……」とパンと葡萄酒を聖別したのだから。


 今日の主日ミサ、マタイ福音書から、「葡萄園ではたらかされた兄弟のたとえ話」が出た。

 

 葡萄についてあれこれ思いながら、帰ってきた。



 

コメント (4)
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