市の星月夜日記

織江市の短歌、エッセイ

ねむるらむ星は昇りし舟に揺られたまゆら昔の人も揺れなむ

2008-09-15 19:36:31 | Weblog



 あはれなりうたたねにのみ見し夢のながき思にむすぼほれなむ

                       藤原俊成(新古今集)より




 


 さんざん苦労して、ようやっとお清書らしきものができた。散らし書きと楷書。

 あんまり整ってはいないけれど、ともかく添削していただける。よかった。


  
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静かなる旅路のごとく帆のごとく不可視の海へ薄(すすき)なびくよ

2008-09-15 12:44:38 | Weblog


 今日はひさしぶりのオフ。午前も午後もぜんぶ自分の時間。

 午前中かかって、ちらし書きのお習字。今月からお清書して提出しようと思う。

 お清書用の紙は手漉きで、なんともいえないデリケートな手ざわりと薄さ。

 平安文学に頻出する薄様の文、という言葉がしぜんと思い出される。

 手漉きの紙の、筆と墨へのなじみかたが、練習用紙とちがうのでとまどう。


 なんとかまとめたけれど、優雅でしなやかな連綿を描くのは、ずいぶんむつかしいこと、と実感。

 かたちに気をとられると線がゆるくなるし、えいっと気負いすぎると穂先が滑って字が硬くなってしまう。


 筆をとりやめて、ぼんやりする。

 お天気雨。

 薄かるかや吾亦紅。


 秋の七草。

 静かな光を吸ってふくらんでゆく穂薄が見えるような気がした。




 


 

 

 
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萩の里にかくれ伏せにし朝ぐもり花野おとめの尾もなびくらむ

2008-09-15 08:45:20 | Weblog
 萩の花と、狐妻に。

 
 野原は、鎌倉の山辺には、すこし残っている。それがなくならないでくれたらいいのだけれど。

 ねこじゃらし、風にふわふわ揺れなびく。

 秋の野花は、風に揺れるすがた、なつかしい。

 もう秋もたけなわになる。



 紅萩、白萩、どちらもきれい。はっぱのかたちも、しなだれるように咲いて、風になびく姿も。


 昔話の世界を彷彿とさせる日本の花のひとつ。











 







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