市の星月夜日記

織江市の短歌、エッセイ

十五夜の葡萄青みぬどこかしらなきがらのような月の手のひら

2008-09-14 21:23:19 | Weblog

 今夜は十五夜というのに、月は雲のむこうがわ。


 心のなかに見える月光。


 
 きと影になりぬ……かぐや姫と。


 たぶん、この季節に亡くなっていった、源氏物語の女君たちのイメージ。


 立原道造さん、とか。


 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

なよびかに秋の祭りや細腰を揺らす提灯風見に揺るる

2008-09-14 16:14:38 | Weblog


 気がついたら、今日から鶴岡八幡宮の秋の大祭。


 だけでなく、近隣の神社あちこちで御神輿の準備がはなやか。


 だんかづらには、色とりどりの祭り提灯、風にゆらゆら。


 道すじを、日本舞踊のゆかたざらえの女人たち、粋なおそろいの和服で連れ立ってあるく。

 あざやかな反幅帯をぎゅっと締めあげた腰のくびれがなまめく。

 流鏑馬の日、雨でないといいのに。


 この大祭りが終わると、急に秋がふかまる気がする。




 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アルファポリス