プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★SNSの暴力対策(前編)

2019-01-24 09:27:55 | 日記・エッセイ・コラム
 昔は、情報交換の場は、浮世風呂や浮世床といった大衆が集まる場所だったが、時が移り、今やSNSがフェイス・ツー・フェイスを席巻している。

 情報が口コミで広がる点では同じでも、厄介なことに情報の真偽を見極めるのが難しくなった。

 文明の利器は、サイバー攻撃やフェイク・ニュースで国際情勢を脅かす武器になった。身近なところでも、自然災害時のいたずら情報や、ニセの広告宣伝媒体に使われ、特殊詐欺が社会問題化している。

 今後、SNSを巧妙に利用した暴力や犯罪が増える情勢なので、自己防衛が重要になる。

 最大の防衛策は、SNSを利用しないことで、反面、時流に乗り遅れることになる。

 しかし、高齢者にとって、時流は些細な問題なので、私は、アナログ生活の徹底に努めようと準備を進めている。
 

★縁(えにし)④フィナーレ

2019-01-23 09:12:30 | 日記・エッセイ・コラム
 18年前、病で倒れた時から、私には独特の死生観が身に沁みついた。

 集中治療室に入っていた時は、箒にまたがった魔女が、グルグル飛び回って手招きする幻覚に襲われた。

 一般病棟に移ってから、魔女が消えたが、退院後も、毎日、夢を見るようになり、必ず、死に結びついて目覚める。今朝も、夢見心地で、今日のブログ原稿をまとめあげた。

 俗に、「金の切れ目が縁の切れ目」というが、私の場合、「夢の切れ目が命の切れ目」となりそうだ。
 

★縁(えにし)③いとこ

2019-01-22 08:41:37 | スポーツ
 10数年ぶりに会ったいとこは、教職を退いた後、社会貢献活動で多忙な日々を送っていた。

 家業が神職だったこともあり、町会長や民生委員のほか、受刑者の社会復帰のサポートを行うなど、人望を集め、地域の名物じぃさんでもある。

 しかし、高齢になり、オーバーワーク気味なので、長年務めた町会長を返上したのだが、後任の町会長は、私が40年前に会社で机を並べていた人物だった。

 年に何度か一緒に釣りに行く間柄だと聞き、彼との思い出話を披露したら、次回の話題に出来る新発見だと喜ばれた。

 10数年ぶり再会したいとこを通じて、かつての同僚の近況を知り、私の様子も伝わる。ここでも不思議な縁を感じる。

★縁(えにし)②住職

2019-01-21 09:16:08 | 日記・エッセイ・コラム
 住職は、前田利常公の御母堂寿福院の手厚い庇護を受けた日蓮宗寺院の27代目で、能登の妙成寺や池上本願寺に住職を送り込んでいる由緒ある家柄だった。

 住職の奥様の実兄が、私と同い年で、福井県出身の金沢大学法文学部と聞き、もしやと「○○さんでは?」と伺うと、驚いたことに同級生だった。

 卒業後の交流は無かったが、52歳で亡くなったと告げられ、当時の知る限りの彼の面影をお話しすると、「妻に良い土産が出来ました。これも神のお導き」と、大層喜ばれ、自宅へ伺う約束まで交わした。

 姉の葬儀を通じて、初対面の住職と思いがけない出会いとつながりを経験した。

★縁(えにし)①プロローグ

2019-01-20 09:08:44 | 日記・エッセイ・コラム
 15日、葬儀が滞りなく終わり、精進落としの場になると、近親者だけでお酒も供されて、それまでの緊張感が和らいだ。

 指定された席に座り、10数年ぶりの再会したいとこと話し込んでいたら、義姉2人が席を代わって欲しいと言って来たので従ったら、住職の隣席だった。

 型どおりに自己紹介をしたが、黙っているのも気まずいので、お通夜・葬儀での住職の法話や戒名の感想を述べると、恐縮され、それを機に話が弾んだ。

 私は、今までに100回以上の葬儀に出席しているが、今回の住職の法話は、お世辞抜きに素晴らしい示唆に富むものだった。

 金沢城内に大学があった頃の話題になった時、柔和な住職の顔が曇った。