プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★釣銭間違いの怪

2017-05-25 08:56:07 | 日記・エッセイ・コラム
 平々凡々と過ごす老人の生活にあっても、毎日、些細な出来事や変化が起きる。若い頃には、無頓着、或いは、見過ごしていた事象も、見方しだいで、楽しく思えるのが老境の特権といえよう。

 昨日、月一回の糖尿病の診察を終え、帰宅して一息ついていたら、医院から、診察代のおつりが間違っていたと、電話が入った。

 私は、請求された通りに支払ったつもりでいたので、「多くもらった」との説明に、頭が混乱した。「多い分をお返ししたいのですが、、、」と口ごもるので、来月の診察時に清算して貰うことにして、電話を切った。

 その時、金額の確認を怠ったために、「請求額の間違い?」、或いは、「ほかの人のお釣り?」と、原因を特定できなかった。

 夜、医院から、「もう一度、調べ直したら、合っていた」旨の電話がかかって来て、一件落着したが、釈然としない気分を引きずってしまった。

 「還付金詐欺」が横行するご時世になったので、釣銭をきちんと数えない悪い癖を直さないと、他の人に迷惑をかけることになると自戒。

★30数年ぶりの法廷

2017-05-24 09:19:05 | 日記・エッセイ・コラム
 5月22日、金沢地方裁判所の民事法廷の被告席に座り、午前10時30分の開廷を待つ間、目を閉じて30数年前、会社の法務担当だった頃に思いを巡らせた。

 当時は、法務大臣の「権限法」の適用を受けて、法廷活動をしていたが、顧問弁護士の横に座って、メモをとる立場で、気楽だった。しかし、今回は、本人訴訟で、答弁書を提出した共同被告が、急に欠席したので、心細く、不安と緊張感に包まれた。

 争点は、土地の所有権移転登記で、時効の成立を争う簡単なものだったが、相手方の弁護士の睥睨するような表情と、裁判所の独特の雰囲気に呑み込まれそうになるのを、必死でこらえた。

 傍聴人がいない法廷は、水を打ったように静まり返り、原告側の弁護士と被告の私、そして、書記官と廷吏の4人が、言葉を交わすこともなく、開廷を待った。

 定刻に、担当裁判官が入廷すると、一同起立し、裁判官が着席したら、着席し、裁判が始まった。裁判官が関係資料に目を通し、口を開くまでの僅かな時間が、重苦しく、随分、長く感じられた。

 しかし、裁判官が、かつてのような難解な法律用語ではなく、平易な言葉を使用してくれ、不安が消え、同時に、時代の変化を感じた。

 裁判は、双方の主張を確認し、滞りなく結審し、緊張から解放された。判決は、6月12日に出る。

★岐阜の思い出

2017-05-22 08:39:30 | 日記・エッセイ・コラム
 去年、「第36回奥琵琶湖マラソン」終了後、岐阜を訪ねたが、アユ漁解禁前日だったので、旬の味を食べ損ねてしまい、心残りだった。

 そこで、今年、レースに再挑戦した後、明知鉄道の旅を楽しもうと計画したが、レースを棄権したために、再見送りとなってしまった。

 未練がましいが、逃がした魚は大きいとしょげていたら、6月4日の「JAL千歳マラソン」の参加受付票が届いた。

 あと2週間で、どこまで調整出来るか不安だが、今後のランニング計画に大きな影響を与えるレースになるので、悔いが残らないようにしたいのだが、不安が先行している。

★岐阜市の魅力①:駅前
永原から、一旦、湖西線で近江塩津に戻り、北陸本線で米原に行き、東海道線に乗換え岐阜へ。 飛騨地方は、金沢から近いので、かなりの頻度で訪れているが、岐阜市は初めてだった。 4......

★岐阜市の魅力②:岐阜公園と岐阜城
 列車から金華山の山頂に位置する城を見るたびに、「いつか必ず」と思い続けてきた岐阜城。 岐阜駅前から、バスで15分程の岐阜公園駅で下車し、園内にある金華山ロープウェイを利用する......

★岐阜市の魅力③(完):食
 岐阜県は、北は、3,000m級の山々が連なる飛騨山脈を中心とした「飛騨地方」、南は、濃尾平野を中心とした「美濃地方」に二分される。 面積は、全国7位の広大さを誇り、豊かな水に......
次回更新は、24日の予定。

★老々の悲哀

2017-05-21 09:11:36 | 日記・エッセイ・コラム
 最近、学校では、先生が生徒に「知らない人と口をきかないように」ではなく、「口をきいてもよい人」を教えるようになってきたと聞き、ほっとして嬉しい気分になったが、自分と同じ年頃の老人から声をかけられると、用件によって、戸惑い、複雑な思いになる。

 昨日の午後、マーケットの駐車場で、妻が用事を済ませるのを待っていたら、私より少し年上の女性が車の窓をトントンと叩いた。「アンタ、どこまで行くの?」と訊くので、「買い物をしている人待ちです。」と答えると、「連れがおるのけ!」と言って、去って行った。

 同じ方向だったら、途中まで同乗させて欲しかったのだろうと察しがついたが、杖をついて歩ける人だったので、真偽は不明だ。妻は、「見知らぬ人を乗せて、居直り強盗の場合だってあり得る」と皮肉を言った。

 一見して、後期高齢者の域だと思ったが、先日も、同じ駐車場で、50歳前後の女性から、講演会の誘いを受けたのを思い出した。

 「すわ、ナンパ!」と早合点するほど、自惚れは強くないが、「警戒されないだけ、良いのかも」と考えるのは、早計で、新手の特殊詐欺の手口かもしれず、平和ボケの兆候を戒めている。

★時代遅れのお邪魔虫

2017-05-20 08:34:32 | 日記・エッセイ・コラム
 昨日、布団をクリーニングに出し、仕上がる頃を見計らって、取りに行くつもりでいたら、店員が、「40分程で終わるので、ここでお待ちください」と言って、お茶とお菓子を用意してくれた。

 妻は、寝具類に関する説明を聞いていたが、私は興味がないので、外へ出た。隣りにマクドナルドがあったので、建物の周りをウロウロしていたら、ドライブ・スルーの注文手順を書いた案内板を見つけた。

 メニューと操作方法を見くらべていたら、店員がやって来て、「お客さん、メニューなら店の中にありますから、向こうへ回って下さい。ここは、ドライブスルーですので」と、とがめられた。その時、初めて、車でないと入れない場所だと気づいた。

 私は、マクドナルドを利用したことがないので、手順を知りたいと思っただけなのだが、うさん臭いジジィに映ったようで、どうやら現代社会には、お邪魔な存在になったようだと、そそくさとその場を引き上げた。