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★パース・シドニー紀行⑩パースの楽しみ方

2017-05-10 09:20:53 | 旅行記
 どんな旅行雑誌を見ても、パースは、「世界一住みやすく美しい街」との表現が躍るが、「美しい街だが、住みやすい街かどうかは、考え方による」というのが私の率直な感想だ。

 たしかに、街中でほとんどゴミを見かけないし、スワン川沿いに建ち並ぶ高層ビルは、整然とした景観を呈しており、長く続くグリーンベルトは、自転車と歩行者専用レーンに区分され、安全で機能的だ。

 また、町を見下ろす高台に位置するキングス・パークは、東京ディズニーランドの約5倍の広大な公園で、遊具で遊ぶ子供や日光浴をする人、ジョギングを楽しむ人、或いは、ワイルド・フラワーや野鳥観察にいそしむ市民で、終日、賑わっている。

 加えて、温暖で湿度が低い気候で、地震や洪水がなく、原発事故の不安もない。その反面、日本のように温泉を楽しむことができないし、水資源が貴重なので、水道・電気代が重くのしかかる。

 娘によれば、良いといわれる治安にしても、昼間、家に居る時でも二重カギをかけるのが常識だとか。一時的な滞在者にとっては、居心地のよい条件が揃っているが、暮らすとなると、いささか趣が違うようだ。

 私は、パース観光の最大の魅力は、時間にあくせくせず、「暮らすように過ごす」ことが出来る点にあると思っている。