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時悠人chosan流処世術

★独裁(毒猜?)政治の澱

2017-05-19 08:28:05 | 日記・エッセイ・コラム
 第二次安倍政権が誕生してからまる4年」を経て、森友・加計学園問題に見られるような独裁政治の害毒ばかりが目立ち始めた。

 総理は、「自分が直接、関与しているとしたら、責任をとる」と強弁するが、この言葉自体が不遜で、老獪だ。なぜなら、総理が、「忖度・配慮」が日本社会の特質であり、行政組織運営上の必要悪に近い性格であることを知らないはずがない。

 総理や官房長官は、「確証を示せ」、「怪文書に過ぎない」と反論するが、この種の問題で、証拠を残す馬鹿はいない。全ては、限りなく黒に近い灰色のまま、燃え尽き、事の真相は闇に葬られるに違いない。

 ついては、文書が持つ重みを知る為政者の裏ワザは、文書を作らないことで、2015年暮れの慰安婦問題に関する日韓合意を思い起こす。

 10億円もの賠償金を支払う国家間の重要な約束事を、外相会見で済ませた理由を知りたい。韓国の新大統領が、合意見直しに言及するような事態を招いたのは、文書化しなかったことに一因がある。

 たとえ、ドキュメントとして残しても、機密事項を理由に開示しなくてもよい国になった現在、われわれ国民は、何を信じれば良いのか?

 歴代内閣在位日数で、5位小泉元首相を抜くのは時間の問題となった長期政権で、独裁の澱が溜まり、毒猜政治に堕落した印象が募る。