プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★一滴の命(後編)

2019-09-06 07:20:04 | 日記・エッセイ・コラム
 私のサラリーマン時代の処世術は、「人間は、自ら納得しない限り、行動しない動物である」との基本認識に立って、物事を考えることだった。

 それが災いして上司と衝突し、辞表を書いたこともあったが、何とか30年間耐えたご褒美として、52歳の時、グループ会社のトップの座に就いた。

 3年後、同系列3会社と合併し、業務執行役員として大阪に転じたが、社長と経営方針が合わず、58歳で今の生活に入った。

 引退は早い気がしたが、それまでの集大成として、後輩の育成に力を注ぐことができ、充実した日々を送った。やがて輪郭を失う「一滴の意地」を通したので、悔いはなかった。