電脳筆写『 心超臨界 』

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( エマーソン )

不都合な真実 《 書かない嘘——高山正之 》

2024-02-08 | 04-歴史・文化・社会
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天声人語が11月3日の文化の日を取り上げた。「この日は明治時代には天長節で、昭和には明治節と称された」と嫌味な書き方をしてから、実は「晴れの特異日」だと持って回る。以下、漱石が天長節の空をどう書いたの詰らない話が続くのだが、この新聞の記事にしては妙に坐(すわ)りの悪さを感じさせた。


◆朝日のお家芸は「書かない嘘」

『習近平と朝日、どちらが反日か』
( 高山正之、新潮社 (2019/8/28)、p103 )

朝日新聞の天声人語には嘘が多い。

「日本は缶詰に石ころを入れて輸出した」「鉛筆の芯(しん)を中抜きにしてぼろ儲けした」と書いた。

日本人は気を許すとインチキする。支那人と同じという指摘だが、そんな事実はなかった。

日本では反日無罪が通用しないことに気付いて渋々頭を下げた。朝日の心根はとっくの昔から支那人だった。

「子育て中の主婦」が言い出した「九条にノーベル平和賞を」の声が広がっているとも書いた。

主婦は反日が専業の活動家だったし、「広がり」も九条の会だけの話。短い文章に2つも嘘が入っていた。

その天声人語が11月3日の文化の日を取り上げた。

「この日は明治時代には天長節で、昭和には明治節と称された」と嫌味な書き方をしてから、実は「晴れの特異日」だと持って回る。

以下、漱石が天長節の空をどう書いたの詰らない話が続くのだが、この新聞の記事にしては妙に坐(すわ)りの悪さを感じさせた。

何が妙なのか。朝日と言えば反日にして韓国万歳の新聞だ。朝日の社名も実は親類筋の「朝鮮日報」をつづめて「朝日」にしたなんて話もある。

加えてマッカーサーの憲法の番犬もする。そういう護憲派にとって11月3日は旧天長節なんかではない。あの憲法の喜ばしい公布の日ではないか。

「おい寿司食いねえ」の森の石松ではないけれど、この新聞が11月3日を語るとき、大政や小政の前にまず言わねばならない要(かなめ)の言葉がすっぽり抜け落ちているのだ。

いや、単に失念しただけと支那人なら言う。しかしそれは通らない。

この新聞は菅直人に近い事故調査委の筋から吉田調書を手に入れた。菅の「絶対公表されない」という言葉を信じて「福島原発からみんな逃げた」と嘘をばらまいた。

このときは担当の鮫島某ら菅の息がかかった連中だけがゲラを見て校正したから、嘘がそのまま紙面化されたと言い訳していた。

しかし天声人語の方は違う。早版から校閲はじめ編集部のみんなが目を通す。憲法公布日を落としていたら護憲派記者が大騒ぎしたはずだ。

それでも校正されなかったのは朝日新聞自体が「明治節が消えて憲法公布日になった」事実をここでは明らかにしたくなかったからだろう。

なぜか。マッカーサー憲法の成立にはマッカーサーの悪意が随所に忍ばされている。

ハーグ陸戦法規はマッカーサーに日本の憲法をいじる資格を認めていない。

で、彼は裏で草案を創(つく)り、それを日本製のように装(よそお)わせて新憲法にさせた。

ただ、その作業はやたら忙しかった。

昭和21年2月、GHQ民政局は1週間で草案作りを命ぜられた。2月11日にできあがった。ジョン・ダワーはそれが紀元節に中(あた)り、その日に日本から軍隊を奪う滅びの憲法を押し付けたマッカーサーの悪意をとても楽しそうに書いている。

マッカーサーはその急ごしらえの草案を翌12日に日本側に伝えた。その日は奴隷(どれい)を解放したリンカーンの誕生日になる。「軍国主義者に繋(つな)がれた日本国民を解放する」憲法を手渡すのに相応(ふさわ)しいという意味だ。

このとき彼は草案を「2月22日付の閣議で了承せよ」と幣原(しではら)喜重郎に命じ、幣原はその通りにしている。

その日はジョージ・ワシントンの誕生日に中る。彼は子供時代、庭の桜の木を切り倒したエピソードで知られる。桜はまた日本の象徴でもある。つまり桜を切った男の誕生日に日本を切り倒す憲法を受け入れさせた。

マッカーサーはその流れで憲法公布の日を考え、明治節に目をつけた。

鹿鳴館の愚を戒め、民選議院開設を急がせ、宮廷費を削って国防の大事を訴え、近代日本を統(す)べられた明治天皇。その誕生日11月3日に日本潰(つぶ)しの憲法を公布する。

マッカーサーの歪(ゆが)んだ笑みが見えるようだ。だからこそ明治節が消えて憲法公布日になった事実を書けばどんな勘の鈍い読者だって疑問を持つ。それがまづいと考えたのだろう。

世の中には「書かない」という嘘もある。
(『週刊新潮』2014年11月20日号)
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