グレン・ミリカンは、耳たぶに光を通して血液を直接測った。酸素を含んだ動脈血は鮮やかな赤だが、酸素を失った静脈血はどす黒い。この色の差から血中酸素濃度と血液量の変化が分かる。彼のこの実験(1942年)は、脳の働きを観(み)る光トポグラフィの先祖である。生体の深部にまで届く、目に見えない近赤外線を使って同じようなことをやっているからだ。 . . . 本文を読む
計時にこだわったのにはわけがある。指導者としての下積み時代といえる8年間の2軍コーチ生活で、痛感した。選手はきついことを嫌がるのではない。ベテランに甘くしたり一人だけノックがきつかったりという不公平を最も嫌うのだ、と。そんなコーチに選手はついてこない。 . . . 本文を読む