植民地戦争+α

歴史テーマの中量級のボードゲームを制作し、ゲームマーケットに出展しています。
なので歴史とボドゲの話が多いです。

ローマの力その1「作る」

2016年07月02日 20時25分42秒 | ローマの力

どうすれば面白いゲームになるのかを真剣に悩んだ時期がありました。
しかし結局、面白さって人それぞれ何だと言う結論に達した結果、
自分や連れが楽しいと感じるゲームを作ることにしました。

ここ2年ぐらいで、連れとゲームを本格的に遊ぶようになり、
フタリコラや、タルギ、パッチワークなんかも遊びました。
勿論、同人ゲームも遊んでいます。

でも、一番最初にハマり、そして今でも遊んでいる作品が
「サンファン」です。

サンファンの特徴は、なんといっても「バリアブルフェーズ」と言う
親がアクションを決めると、子も同じアクションを行い、
親には特権が得られる仕組みです。

これを根幹にしたシステムでゲームを作れば自分や連れにとって
楽しいゲームになるのでは?
と言うことでシステムを作り始めました。

サンファンは名作で楽しいゲームですが、何度も遊ぶとカードの
引き運に左右されることが多いと判ります。
これを改善する方策を考えました。

その解として、建築する建物を幾つか、予め場に出しておき、
早い者順に建てることにします。※1
勿論、建てる為の資材を集める必要がありますので、どの建物を
建てるかを考えながら資材を集めていく。。。

勿論、他のプレイヤーも同じ建物を狙っているかもしれませんので、
そのことも加味しながら戦略を練ることが必要になります。
この仕組みは、カード枚数をかなり少なくすることにもつながり、
同人で作るのにもコスト的に作りやすくなりました。

一方、テーマは比較的早い段階から、ローマの属州を統治することが
自然と決まっていました。
サンファンの建物に、凱旋門などローマっぽい建物があったせいかも
しれません。
また、以前に「世界の七不思議/7 Wonders」を遊んだのも
無意識に影響していたのかもしれません。
その結果、各プレイヤーがそれぞれ違う能力を持つ属州ボードを持って
ゲームを行うことになりました。

各ボードには、予め異なる建物がデフォルトで4つ建っているので、
どの属州で遊ぶかによって、違った戦略で挑むことになります。
そうするとプレイヤーはいろいろな属州で遊んで見たくなる。。。
そんなゲームに出来たと思います。
このゲームのプレイ人数は 最大3人ですが、ボードは4枚入れますので、
4種類から好きに選んで遊ぶことが出来ます。
今後の話になりますが、製作サイドとしては追加で属州を増やす
楽しみも出来ました。

コンポーネントは、ボードがあり、カードがあり、民コマ、蛮族/奴隷コマに
各種資源コマ、金塊とかなり多めになり、仰々しいのですが、
遊んでみると、見た目よりもサクサク遊べます。
バリアブルフェーズなので、ダウンタイムが無いのが良かったのかも
しれません。
3人で1時間掛かりません。2人なら40分程度です。※2

こんな風に「ローマの力」出来上がりました。
自分のおもしろセンスとマッチする人に遊んで貰えばと思って
現在、量産化実施中です。宜しくお願い致します。

※1 システムはそのままですが、建物を建設すると言うことではなく、
  賄賂をローマ本国に送って、建物を建設して貰うと言う「贈賄」に
  なりました。

※2 1人用ルールも入れました。20分ぐらいで遊べます。
  1人の場合は、総督として赴任するのではなく、総督の幕僚として
  赴き、バカで勝手な総督の命令を、上手く交通整理して、実行する
  ことで成果を上げることになります。

~属州統治~ ローマの力
コメント
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