どうすれば面白いゲームになるのかを真剣に悩んだ時期がありました。
しかし結局、面白さって人それぞれ何だと言う結論に達した結果、
自分や連れが楽しいと感じるゲームを作ることにしました。
ここ2年ぐらいで、連れとゲームを本格的に遊ぶようになり、
フタリコラや、タルギ、パッチワークなんかも遊びました。
勿論、同人ゲームも遊んでいます。
でも、一番最初にハマり、そして今でも遊んでいる作品が
「サンファン」です。
サンファンの特徴は、なんといっても「バリアブルフェーズ」と言う
親がアクションを決めると、子も同じアクションを行い、
親には特権が得られる仕組みです。
これを根幹にしたシステムでゲームを作れば自分や連れにとって
楽しいゲームになるのでは?
と言うことでシステムを作り始めました。
サンファンは名作で楽しいゲームですが、何度も遊ぶとカードの
引き運に左右されることが多いと判ります。
これを改善する方策を考えました。
その解として、建築する建物を幾つか、予め場に出しておき、
早い者順に建てることにします。※1
勿論、建てる為の資材を集める必要がありますので、どの建物を
建てるかを考えながら資材を集めていく。。。
勿論、他のプレイヤーも同じ建物を狙っているかもしれませんので、
そのことも加味しながら戦略を練ることが必要になります。
この仕組みは、カード枚数をかなり少なくすることにもつながり、
同人で作るのにもコスト的に作りやすくなりました。
一方、テーマは比較的早い段階から、ローマの属州を統治することが
自然と決まっていました。
サンファンの建物に、凱旋門などローマっぽい建物があったせいかも
しれません。
また、以前に「世界の七不思議/7 Wonders」を遊んだのも
無意識に影響していたのかもしれません。
その結果、各プレイヤーがそれぞれ違う能力を持つ属州ボードを持って
ゲームを行うことになりました。
各ボードには、予め異なる建物がデフォルトで4つ建っているので、
どの属州で遊ぶかによって、違った戦略で挑むことになります。
そうするとプレイヤーはいろいろな属州で遊んで見たくなる。。。
そんなゲームに出来たと思います。
このゲームのプレイ人数は 最大3人ですが、ボードは4枚入れますので、
4種類から好きに選んで遊ぶことが出来ます。
今後の話になりますが、製作サイドとしては追加で属州を増やす
楽しみも出来ました。
コンポーネントは、ボードがあり、カードがあり、民コマ、蛮族/奴隷コマに
各種資源コマ、金塊とかなり多めになり、仰々しいのですが、
遊んでみると、見た目よりもサクサク遊べます。
バリアブルフェーズなので、ダウンタイムが無いのが良かったのかも
しれません。
3人で1時間掛かりません。2人なら40分程度です。※2
こんな風に「ローマの力」出来上がりました。
自分のおもしろセンスとマッチする人に遊んで貰えばと思って
現在、量産化実施中です。宜しくお願い致します。
※1 システムはそのままですが、建物を建設すると言うことではなく、
賄賂をローマ本国に送って、建物を建設して貰うと言う「贈賄」に
なりました。
※2 1人用ルールも入れました。20分ぐらいで遊べます。
1人の場合は、総督として赴任するのではなく、総督の幕僚として
赴き、バカで勝手な総督の命令を、上手く交通整理して、実行する
ことで成果を上げることになります。
~属州統治~ ローマの力