植民地戦争+α

歴史テーマの中量級のボードゲームを制作し、ゲームマーケットに出展しています。
なので歴史とボドゲの話が多いです。

三国志時代の州と今の省

2011年06月08日 22時29分32秒 | ゲームシステム
 中国の内モンゴル自治区が騒がしい様です。モンゴル族遊牧民が漢族の炭鉱労働者のトラックにひき殺された事件をきっかけに、モンゴル族と漢族の対立が激化しているそうです。

 前にも少しブログで、内モンゴル自治区やチベット自治区は清時代になるまで中国の領土では無く、近年にその領土に組み込まれたので、扱いが難しいです。

 今一度、三国志の時代の13州と今の中国の領土と照らし合わせてみると、随分と違うことが判ります。幽州は遼寧省と河北省の北側ですが、今の領土の方が内陸に広がっています。それだけ内陸に殖民が進んだのでしょう。冀州は河北省の残りの部分とほぼ一致しています。并州は山西省とほぼ一致、青州は山東省の大部分です。一方、エン州は山東省と河南省に分断されて見る影もありません。司隷もあちこちに分断されています。
 涼州は甘粛省とほぼ一致。ここは昔からシルクロードとして漢民族がおさえていた土地だということが伺えます。荊州は湖北省と湖南省を合わせたぐらい。しかも荊南四郡がそのまま湖南省と一致しています。徐州は江蘇省とまあまあ一致、揚州は浙江省・安徽省の南部、それに江西省に福建省です。ちなみに江西省は揚州の豫章郡とほぼ一致しています。
 最後の益州は四川省と重慶、それに南中の部分が雲南省と貴州省です。四川省がかなり西に広がっているのは、清時代にチベットを分割して併合したためです。

 こうして照らし合わせてみるとそこそこ三国志時代と言うか後漢時代の州の面影を残していますね。

中国・内モンゴル、民族対立の土地を行く 不信と不満、双方限界(産経新聞) - goo ニュース
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