植民地戦争+α

歴史テーマの中量級のボードゲームを制作し、ゲームマーケットに出展しています。
なので歴史とボドゲの話が多いです。

サクサク三国志:袁渙

2011年03月13日 18時05分09秒 | ゲームシステム
所属:袁術→呂布→曹操
年齢:不明

 正史には独立した伝があるのに演義には登場しないので、まったく無名な政治家ですがかなり濃いキャラです。豫州の出身で劉備が豫州牧の時に推薦されて役人として働くことになりますが、豫州が袁術の支配下になった為、袁術に仕えることになります。袁渙は清廉潔白な性格だった為、袁術とは合わない気がしますが、袁渙は穏やかに、そして確固たる信念を持って正論を常に説いた為、袁術も袁渙の意見には従い敬意を持って接したとあります。あの袁術がです!
 その後、袁術が呂布と戦った際に、袁術が敗戦して袁渙は捕虜となりそのまま呂布の元で働くこととなります。あるとき呂布は劉備と敵対した為、袁渙に劉備をを罵倒する檄文を書くように依頼します。袁渙は劉備に恩義があるので書こうとしません。呂布は剣を抜いて脅しますが、袁渙は平然と温和な表情で、もし私がまた別の将軍の下になった際に呂布様を罵倒する文を書いても良いのですか? と言うとさすのが呂布も諦めるしかなかったと言います。
 その後、呂布が曹操に敗れたことで、袁渙は曹操に仕えることになります。同じく呂布の元から投降した者に、後に九品官人法を作る陳羣もいました。その陳羣でさえ曹操に媚び、仕官の見返りに呂布の持っていた財宝を貰いますが、袁渙だけは曹操に対しても毅然と接し、貰ったものも書物と僅かな食料だけだったと言います。
 その袁渙は曹操の元で大活躍します。曹操の配下の政治家では鐘ヨウが実際の統治を行ったり、陳羣が制度を作ったりしていますが、袁渙は珍しく内政オンリーで曹操に数々の献策を行います。
 曹操が屯田を実施した際に、民が土地を離れてしまう問題が相次いだ際、袁渙は民は今いる土地を離れたくないもので、強制的に新しい土地に移住させても上手くいきません。希望者のみを募るようにしましょうと進言して屯田が上手くいくようになったと言います。また、社会の秩序を戻す為には武力を持って平定し、その後は道徳をもって完成させるべきとも説いています。
 曹操の袁渙に対する信頼は厚く、御史大夫の地位にまでなります。袁渙が死んだ際、曹操は悲しみ遺族に対して宮中から1000石、国庫から1000石を出します。何故、わざわざ分けるのかと聞かれた曹操は、国庫から出すのは袁渙の功績を評価してで、宮中から出すのは私の友情だと言ったそうです。
 
 今回、演義で登場しなかったこの袁渙を入れたのは、袁術のマーク△○の強化で入れました。Wikiでも袁術のところに配下として載っているので、マークが△○なのは大目にみてください。
 統率・武力は1で、政治を4、知力を2で考えていますが、この組み合わせの能力って多いんですよね。ちなみに袁渙は華キンよりも先に御史大夫になっており、陳羣は当時はまだその下の御史中丞。官位だけ見ても飛びぬけて高評価です。某ゲームで出てこないので能力が評価しにくいのですが、いっそう1/1/5/1をとんがらせても良いのかもしれません。

△○ 統率1/武力1/政治4/知力2
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