植民地戦争+α

歴史テーマの中量級のボードゲームを制作し、ゲームマーケットに出展しています。
なので歴史とボドゲの話が多いです。

村転がし【スゲちゃん様 その2の解説】

2014年12月27日 15時50分13秒 | 村転がし
スゲちゃん様が、フランス盤で接戦の画像をUPしてくださったので、その画像を見ながら解説です。
こちらのトップ画像をご覧ください。
なお、もと画像はこちらです。
また、各施設の収入は、こちらのフランス施設一覧をご覧ください。

あと2手で執着と言うド終盤の局面です。
この時点で『上のプレイヤー』が、勝利条件の【運河主】を獲得し、『下のプレイヤー』が【組合長】を獲得している状態です。
それ以外、【資本家】は両方とも収入が6点の地点があるので引き分け。
【聖人】も教会の数が2つずつなのでドローです。
【富豪】この時点でどちらが獲得しているかは判りませんが、収入差が僅差に見えますので、もしかしたら行ったり来たりのシーソーゲームだったのかもしれません。

この盤面で高収入を得られる地点を見てみると、『上プレイヤー』が地点 B.の[荷]の収入6と、C.の[市]の収入6があります。収入6の地点を2つも作ったのは素晴らしいです。しかし問題は両地点と同じ目の所謂 裏位置がどちらも相手の施設[芋]が置かれていることです。その為、折角 収入6を得ても、相手に収入3や2を与える構造になっているのが辛いところでしょうか。。。もしかしたら、4:5の目の方が単独で合計収入6(4+2)なのでこちらの方が収入を得られるのかもしれません。

一方、『下プレイヤー』は地点 A.の[市]と D.の[倉]が高収入です。しかも、地点 A.の裏も抑えているので、2:6の目で合計収入8(6+2)を得られます。

さて、ここで勝負を決める為の戦略ですが、これだけ僅差だと基本的に収入を得て【富豪】を確保して、そしてすべてのマス目を埋めてしまうことになります。
1:1や6:6の撤去を狙うよりも確実です。

収入で負けている方が逆転する為に打つ手として撤去が有効です。
『下プレイヤー』が勝利する撤去は、地点 B.の[荷]です。これを撤去することで、B.の収入6を失わせるだけでなく、C.の[市]も収入が 4に減ります。さらに、この撤去で【運河主】が維持できなくなります。
この一発の撤去で、『上プレイヤー』の勝利条件は無くなり、『下プレイヤー』はプラスして【資産家】を獲得して2枚になります。もし、【富豪】を持ってる状態で行えたなら、一挙に中押しとなる一手です。
これだけ『上プレイヤー』が瓦解するのは、高収入地点が固まっておりさらにそれが【運河主】の獲得条件にもなっていることです。つまりリスクが分散していない為です。

一方、『上プレイヤー』が勝利する撤去は、地点 A.の[市]を撤去して、【資産家】を獲得するか、いづれかの[教]会を撤去して【聖人】を獲得するかです。
撤去を行うと、収入を得られている訳ではないので、【富豪】は相手に行くかもしれません。そうなると引き分けに終わる可能性もあるので、『上プレイヤー』はいささか不利だったのかもしれません。
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