植民地戦争+α

歴史テーマの中量級のボードゲームを制作し、ゲームマーケットに出展しています。
なので歴史とボドゲの話が多いです。

海パラダイスの戦略

2015年10月24日 22時13分12秒 | 海パラダイス
ちょっと時間が経ちましたが、この間のゲーム会で、初めてエヌ氏に海パラダイスを遊んで貰った時の話です。

https://twitter.com/h_kousaki/status/625685985477595137

海パラダイスは、前回の6月に他のサークルの皆様にたっぷり遊んで貰って、
好評を得てはいたのですが、エヌ氏は、うちのシステムの最終検閲的なところがあるので、
エヌ氏に遊んで貰うのは実はちょっとドキドキでした。

ルールを説明して、遊びだすとさすがにエヌ氏、すぐにこのゲームの勝ち筋を把握してきます。

 さすがです。

基本的に、海パラダイスは、高い得点の海の生き物を獲得するのか、それともボーナスを狙うのかを
ボーナス達成の確率を考慮しながら、高い方を狙っていくゲームです。
そうやって、自分のところの水族館が賑わっていき、それを楽しむ箱庭的なゲームですが、
裏に秘密が隠されています。

それは・・・

サイコロの目を選ぶ際、自分の得点だけを考慮するのではなく、残った目を相手に与えることで、
相手の得点がどう伸びるのかまで検討することが出来ます。つまり自分が +3点でも相手が +4点になるなら、
その手は選ばず、自分が +2点と下がっても、相手が +1点になるなら、
そちらを選ぶことで相手より多くの点を獲得することを狙えます。

そうやって自分の水族館を育てることを最重視するのではなく、相手の得点の獲得も考慮に入れながら
最善手を打つと言うのが、このゲームの真の戦略になります。

ゲームは、私と弟とエヌ氏の3人で遊びましたが、エヌ氏が私の高得点をことごとくつぶしに来ます。
確実に潰してくると言うより、要所要所でしっかりと潰し、それ以外では着実に自分の得点を伸ばすと言う
バランスの良さ!
そう言う戦略で来ていることは解っても、細かな戦略の技量差で徐々に得点を広げられ、
最後の手番には、明らかに劣勢の状況。。。かなり悔しかった。。。

そんな時、ふと気が付くと弟が、ツーラインを虎視眈々と狙っているのに気が付きます。
普通なら、ツーラインが成立するサイコロの目なんて渡さないのですが、ツーラインが成立すれば
エヌ氏に勝てるかも? と思い、一矢を報いるのを託す気持ちで、ワザとツーラインを成立させる目を残し、
弟にツーラインを成立させます。

この結果、
 私    37点 + ボーナス 7個
 弟    28点 + ボーナス 11個
 エヌ氏  39点 + ボーナス 8個

となりました。弟は エヌ氏と 基本点で 11点ビハインドですが、ボーナスサイコロが3つ多いので
平均 10点なのでほぼほぼ互角!
そして、ダイズを振りあった結果、ダイスの女神は 見事 弟に微笑み、エヌ氏を打ち負かしてくれたのでした。
(すみません、自分の勝利を目指さなくって・・・)

私 60万人 弟 77万人 エヌ氏 72万人

こんな感じで、初心者向けとか可愛いコマが・・・とか言っておきながら、実は熱い戦略がぶつかり合うゲームだったりします。

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