ちょいスピでセラピー的なKizukiの日々

色んな世の中の出来事、セラピーなどから気付きを得て、ありのままの自分に還ることを目指して生きてます。

自然が教えてくれること

2010-11-14 07:52:00 | まち歩き

少し前に金華山に登ったと書きましたが、次の日、意外にも筋肉痛にもなっていなければ、疲れてもいませんでした。

このことに味をしめ、その3日後の日曜日、今度は自分からダーリンに、「ねぇ、今日は金華山に登ろうよ。」と持ちかけてみました。


そうしたら案の定、ダーリンは、「ええっ! やだよ・・ 疲れるだろうが。」とか「オレ、すごい汗かきだから。」とか「登れる気がしない。」だの色々とダダをこねました。

・・・これが元陸上部の成れの果てでしょうか。

現役のときは「もも上げ200回」とかをこなしてきた人の言うこととは思えません。(まぁ、体型的にもそれをうかがわせるものは見事に残っていませんが)


しかし、私が頑として「登ってみようよ。大丈夫だって。それくらいたまには運動しなくてどうする。」と言ったので、最後には「そうだな・・ 登ってみるか。」と賛同しました。

するとダーリンは、「金華山じゃなくて、水道山って手もあるぞ。」と言います。

「確かあそこからいろんなルートに抜けられるんだって。」と言うので、ちょっと興味をそそられた私は、「じゃあ、今日はそっちにしてみようか。」と言いました。

水道山というのは金華山に比べて3分の1ほどの低い山で、その山のほうが、家からは近いんです。

私たちは家を出て、ものの1,2分で行くことができる粕森神社にやってきて、そこから登ってみることにしました。

ここの頂上までは以前にも来たことがあります。

でもそこから抜け道があるとは知らなかった。


登り始めてみると、いたるところにどんぐりが落ちていて、その枯葉で足がすべって危ないくらいです。

「ねぇ、ちょっと前に友ちゃん(うちの娘のことです)が幼稚園で使うからどんぐりどっかに落ちてないかなぁ、って言ってたじゃん。ここにこんなにあったんだね。」と私。

「ほんとだなぁ。1メートルもあるけば、すこぶる取れたじゃないか。あのときは探し回ったのに。」とダーリン。

灯台もと暗し。


頂上までは結構急な登りでした。

ここまでで十分じゃん、というくらい私たちはぜいぜい、ハァハァ。

頂上には一応展望台がしつらえてあり、ベンチなどの休憩スペースもあります。

私はここにくれば、自販機の1台くらいは設置してあって何か飲み物にありつけるだろうと思っていましたが、そんなものは何もありませんでした。

「ひぇ~、すごく喉が渇いたのに。ここへくればありつけると思ってた。こんなことなら来る前にコンビニで何かペットボトル買ってこればよかったぁ。」と泣き言を言うわたくし。


こういうところは、意外にも、もっと人が集まる金華山のほうが設備が整っています。

水道山よりよほど山らしい山だけど、各登り口には必ず自販機があって、「そうだ、ここで1本お水かお茶を買っていこう。」と気付かせる配慮がありました。

だから当然のようにここにもあると思っていた私が甘かった・・・


頂上にある地図を見ていると、そこから上加納という鶯谷トンネルのふもとあたりに抜ける道と、伊奈波神社に抜ける道があることがわかりました。

「あら! ここから伊奈波神社に行く道があるんだ。じゃあ、行こうよ。伊奈波神社に行って、黒龍神社にお参りして、それが今日の仕上げだ。」と私が言い、「そうだな。」とダーリンも賛成しました。

それにしてもそんなふうに散策コースを歩もうとする人などほとんどいないのか、道には特に表示もなく、いかにも裏道を抜ける、って感じ。

ほんとにこっちで大丈夫なのか?という不安を抱えつつ、私たちは道を進みました。

一応道はついているものの、周りの草木はうっそうとして、お天気のよい日でしたが、太陽の光が差し込んでくるすきまもないほどです。


てくてく歩いていると、「時の鐘」という場所に着きました。

そこにはお寺にあるような大きな青銅の鐘があって、説明書きに「この鐘は10:00~17:00まで自動で鳴るようにしてあります。中には関係者以外立ち入らないで下さい。」とありました。

「あぁ、この鐘だったんだね。家にいると、やたらどこからか大きな鐘の音が聞こえると思ってたけど。」と私たち。

こんな日常の生活に溶け込んでいることのからくりが今日初めてわかったなんて。

一歩外に出れば意外な発見があるものです。

というか、よほど意識的に歩かないとこんな場所にはまず来ないでしょう。

ほとんどのこの地域に住んでいる人が毎日耳にしている鐘の音がどこから聞こえてくるものなのか知らずにいるんだなぁ、と思うとなんだか不思議な気がしました。

そこで「結構歩いたよねぇ。ここいらが伊奈波神社で着いたぁ、と思ったのに。」と言ってちょっと腰掛けて休んでいると、どこからか軽装のおじさんが現われました。

この鐘の管理人かもしれません。

そこで私たちは、「あの、すみません。ここから伊奈波神社に抜けるにはどの道を行ったらいいんですか?」と尋ねてみました。

すると、「伊奈波神社? ここから伊奈波神社にいくの? さぁ・・ でも、この下の道をずっと降りていけば、車道に出るから、そこから右のほうに折れて歩いていけば場所的に行ってもすぐのはずだよ。」と言います。


私たちの家から歩いて、ものの1,2分の粕森神社から私たちは登ってきているのです。

で、伊奈波神社というのは、反対方向へ私たちの家から歩いても10分か15分で行きます。

だから、どう間違えたって下の道に出たって近いはず、ってことぐらいはわかってるんですがね。

水道山の頂上のところからはちゃんと伊奈波神社へ抜ける道がある看板があったのに、その半分は来ていると思われるところで尋ねて、「伊奈波神社?」とちょっと不思議そうに問い返されるとは想定外でした。

今までそういうルートでここを抜ける人がいなかったわけはなかろうに。

私たちは適当にお礼を言い、道を歩いていきました。

ずいぶん下ったかなぁ、と思ったところへくると、分岐点があって、ようやく標識がありました。

「あった、あった。ちゃんとここに上のほうへ行くと、伊奈波神社って書いてあるよ。反対側が鶯谷だ。」と確認しながら、下ってきたかと思えば、また登るのかぁとだいぶんと疲れが出始めた私たちが最後のひとふんばりをすると、ようやく前が開けてきて伊奈波神社へ着きました。

約1時間はてくてくとひたすら歩いたかなぁ。

それも山道を登ったり下ったりだから、平地を1時間歩くよりずいぶん良い運動をしたと思います。


いきなり出た伊奈波神社の駐車場は別世界でした。

その日は七五三で多くの人がこどもさん連れで参拝に来ていたのでした。

「お~い、ここで写真とるよぉ~」なんて呼びかけているお父さん。

きゃっきゃっと晴れ着を着て、そこいらへんを嬉しそうに走り回るこどもたち。

今のいままで、人っ子ひとりいない山道を歩いてきた私たちは、浦島太郎になったような気分でした。

そして、改めていろんなことを思いました。

ひとつには「舗装された道というのはありがたいものだな。文明だな。」ということ。

今日はわざわざ運動のために私たちは普通に我が家から歩けばものの10分か15分の伊奈波神社まで山を渡って1時間歩いてきたわけですが、昔々、道もなかったような時代にはこれだけの時間をかけて歩かないと来られないわけです。

自然の恵みを受け取るのはありがたいことだけれど、山を切り開き、平らな道をつくる、ということはすごいことだよな、と改めて感じさせられました。

それを今では私たちは、「道路族の政治家が自分の故郷にばかり、作らなくてもいいような道ばかり作って。」とか言って糾弾したりしてるわけです。

隔世の感があるよなぁ。まるで舗装された道路がこれ以上できることは悪だ、と言わんばかりのご時世になってしまいましたもんねぇ。こんなにもありがたいことのはずが。

そして、自分の歩くスピードというのは、自分の力だけで物事を消化できるスピードだ、ということを思いました。

歩いていると、いろんな自然を目の当たりにし、いろんなことを感じたり、考えたりします。

それは歩いていればこそ気づいたことであって、その速度に応じていろんな考えが頭の中を駆け巡ります。

でも、その頭の中を駆け巡っている考えは、自分が歩いているスピードを追い越してどんどん暴走することはありません。

なんだか落ち着いていろんなことが考えられます。浮かんでは消え、消えてはまた浮かびながら、自分というものと自分の肉体というものが同じスピードで今、仲良く二人三脚しているな、ということを感じることができます。

これはとても心地の良いことです。


よく車でいつも通り過ぎている道を自転車や歩いて通ってみたりすると、車では見落としていたことに気付いたりしますが、それのもっとナチュラル版って感じ。山や草木の中を歩くっていうのは。

だから、車や文明の機械がいけない、っていうわけじゃないけれど、それらのスピード感の恩恵を受けて日々十分にそれらに感謝しつつ、たまにはこうして人力ののんびりスピード感のなかに身を置いてみる、っていうのは圧倒的に必要なことだな、と改めて思いました。

だから、この日は初めはあくまでも運動不足の肉体の健康のために、って歩き始めたことでしたが、肉体的な健康のためだけではなくて、心の健康のためにも1週間に1度くらいは車のやっかいにならずに自分の足だけで歩き回ってみる必要があるよなぁ、と強く思ったのでした。

そんなことを思いながら、伊奈波神社の社務所にある自販機でようやく飲み物にありついた私は、500mlのペットボトルのアクエリアスをいきなりごくごくと半分以上のみほしたのでした。




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