シータ・ヒーリングとアニマル・コミュニケーションのヒーリングを受けたのは、知多半田の駅前にある「クラ・シティ」というビルのなかにある「ヒーラーズ・カフェ」というところでした。
ここは、さして大きくないスペースですが、小さく区切られたブースが15ほどもあります。
そしてタイ古式マッサージやら、ハワイアン・ロミロミやらのボディトリートメント系、シータ・ヒーリング、エンジェルカードなどの心のヒーリング系、そしてパワーストーンやヒーリング雑貨を置いてあるスペースなどがひしめいています。
そういえば意外にも最もオーソドックスな星占いや手相といった、世に広く「それは占いね。」と認識されているものがなかったな。
私の究極の望みは、こういったいろんな選択肢のヒーリング系がひしめいているような「ヒーリング・ヴィレッジ」を運営したい、というものです。
いつも頭に浮かぶヴィジュアルは、真ん中にプールがあって、その周りを取り囲むようにテーブルと椅子が配置されたテラスがあって、ここで自由に飲み物を注文できます。
そして、ぐるりと壁面にはいろんなヒーリング系があって、1日いても飽きない、っていう場所です。
私の悪いところは、一度理想を描いてしまうと、「究極のヴィジュアルはそれとして、今はその第一歩としてこういうレベルから始めればいいんじゃない?」というものを一切受け付けないんです。
最初はヴィレッジまで行かなくても数件集まっているレベルでもいいんじゃない? ダメ、10個以上よりどりみどり、ってぐらい集まっていないと意味がない。
最初はイベントでまずはやってみては? ダメ、それはそれでいいけれど、全く別物。ヴィレッジの行方を占うものにはならない。イベントはあくまでイベントにすぎない。
最初は小さなスペースで、プールとかカフェとかなくてもいいんじゃない? ダメ、そういう遊休スペースこそが大切なんであって、ヒーリング系のショップばかりがひしめいているのって息がつまっちゃう。
・・・・という具合です。
こうでなくてはいけない、こうでないと意味がない、0か100か、みたいな気持ちが強すぎるんですね~
そんな私が自分の理想郷とは違うけれど、この「ヒーラーズ・カフェ」はいいな、と思ったのです。
どこがよかったか、と言うと・・・
まず、予約の時間より早めの時間に着いた私は、先に場所を確認しておこうとヒーラーズ・カフェの前に行きました。
すると、ガラス面の前面にはいろんな張り紙がしてありました。
それを読んでいると、中の受付カウンターに居た女の子が出てきて、
「何かご興味があるものがあれば、ご説明させていただきましょうか?」と言いました。
そのときは、「あ、いいえ、結構です。わたし、もう予約してあるんです。」と答えましたが、その女の子の声掛けは実にスムースで嫌味のないものでした。
アパレルショップなどにありがちな売らんかな、の姿勢でぜひともこの人をつかまえて客にしてみせる、のようなプレッシャーを与えるものではありませんでした。
本当に心から何かわからないことがあれば、お手伝いしますよ、という感じでした。
占いとかヒーリング系が出店しているところというのは、どこか薄暗いようなイメージがするところが多いのが難点です。
この世界のことを知らない人は結構、わかっている人しか来なくて上等、みたいな向こうから壁をたててしまって最初から拒絶反応をあらわにしているようなところさえあります。
確かにお気軽に朝のワイドショーのエンディングで「今日の占い」とかテロップで出てくる程度のお手軽なものに対して、本気で自己探求をしたいと思ってやってきたディープ派の人は「一緒にされたくないわ。」と拒絶反応を抱くのかもしれません。
だから、あまりにオープンな感じで出店していると“本気”の人が来なくなってしまう、という懸念があるかもしれません。
でもやっぱり、明るいイメージで誰でも気軽に出入りできる、って感じのほうがいいしねぇ・・・
さて、「ヒーラーズ・カフェ」では、入り口を入ると3,4つほど椅子と机があり、そこでカフェできるようになっています。
入り口からも見える、デンと大きなカウンターには常に人がいて、まずはここで300円のドリンクチケットを購入します。
私は何も受けないけれどここでお茶だけしています、という人は普通の喫茶店に行くだろうから、そういう人はまず来ないだろうと思うけれど、もしそうであれば、ここで300円払えばお茶だけして帰っても自由、ということなんだと思います。
でも実際には、15ほどあるブースのヒーリングメニューを何か1つでも受ければ帰る際に再びドリンクチケットを提示すれば、300円は戻ってきます。
つまり、無料でドリンクは飲めるわけですね。
インスタントのコーヒー、紅茶、日本茶というレベルではなくて、かなり本格的でおいしいドリンクがいただけますよ。
予約の時間に再びここを訪れた私に、「こんにちは。初めまして。」とシータヒーリングのヒーラーの方が現れました。
すぐに自分のブースに連れて行かれるのかと思いきや、
「まず、ここにはどんなほかのメニューがあるのかを一通りご説明させていただきますね。」と15ほどあるブースのすべてを説明しながら見せてくれました。
これもいいな、と思いました。
どうせ来たならほかのものもちょっと受けてみたいな・・・と興味をもったところへタイミングよくこうした説明を受けると「あら、これもやってみようかしら。」となります。
+α販売ってやつです。
消費が冷え込むなか、新たな顧客をつかもうとするのは大変ですが、すでにお客様としていらしている人にもう1品、もう1事薦めてみるほうが可能性が高いですから。
それをこのなかに時間貸しで入店している各ヒーラーの方がたがそれぞれほかの人のために行っている、というのが素晴らしいと思いました。
自分だけよければいい、じゃなくて、この「ヒーラーズ・カフェ」全体が潤うことが自分のためでもあるんだ、とちゃんと認識している、ということです。
全部を説明するためにはお客様からどんな質問が飛び出すかわからないわけですから、ある程度の知識を仕入れておく必要もあります。
そうしたら新たなヒーリングを知って、自分の勉強にもなるかもしれないですしね。
各ブースは時間貸しでありながら、それぞれの人たちはかなり長期にわたって自分のスペースとされている方が多いようにお見受けしました。
というのは、殺風景なブースは全然なかったからです。
それぞれ自分のヒーリングメニューにふさわしいように“小さな自分のお城”というような感じで飾りつけが施されていました。
そして、かなり狭いスペースをベニヤ板か何かで区切っているだけですから隣や裏側にお客様が来ていたら、自分の話が丸聞こえになっちゃうんじゃないか、と思いましたが、思ったほどでもありませんでした。
誰かがいるな、ぐらいはわかりますが、よほど壁に耳を寄せて盗み聞きしてやれ、とリキ入れないと内容までは聞き取れない程度でしょう。
もうひとつ、きちんとしているなと思ったのが、各ヒーラーの方たちは、中には居るのだろうけれど今予約は入っていない、という時間でも、決してカウンターから外、カフェのほうには出てこないのです。
私はアニマルコミュニケーションに興味をもったときに受付の方に「これって携帯の写真でも大丈夫ですか?」と尋ねました。
すると受付の方が、「ヒーラーの方にちょっと確認してまいりますね。」と奥へ消えました。
大丈夫だ、という返事を持って再び姿を現したとき、また私にはひとつの質問が思い浮かびました。
「これは単純に1匹につきおいくら、っていうお値段設定になっているんでしょうか?」
するとまた、受付の方が「それもちょっと聞いてまいりますね。」と奥へ消えました。
決して、直接話してもらったほうが早いから呼んで来ますね、とはおっしゃいません。
というのは、直接話してしまうと、質問内容が一般的な質問からその人固有のものとなっていき、だったらそれもうセッションが始まっているのと同じじゃないの、料金が発生しなくていいの?という境界線があいまいなことになってしまうのを避けるためだ、と思いました。
なるほどなぁ、と思うと同時に、こういうことはとりあえずこういうお店を始めてしまってから今日こういうことがあったからその点についてはみんなで話し合って改善していこう、と積み上げてきたものなのか、最初から考えられうる事態を想定して、マニュアルとか約定のようなものが存在するのか。
たぶん、前者だろうなぁ。
しかし、こういうときも私だったら、後者のほうをとるべきだ、っていう行動を起こすんだろうなぁ。
そして、いくら考えられうる事態を想定したって、事実はそれを上回るに違いないから、最初にガチガチに決めちゃったがゆえにかえって後からそれをご破算にして考え直すということが難しくなってしまう、というややこしい事態を引き起こしたりするんだろうなぁ、などとぼんやりと頭で考えている自分がいました。
ま、今はそんなこと考える必要なんてないよ、と頭からその考えを振り払い、私はシータ・ヒーリングのブースに入っていったのでした。
ここにはまた来て、別のヒーリングも受けてみたいなぁ、と思いました。
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