団塊的“It's me”

喜寿老(きじゅろう77歳)の道草随筆 月・水・金の週と火・木の週交互に投稿。土日祭日休み

マスク着用への国民性の違い

2020年08月19日 | Weblog

  8月13日木曜日。3時30分からラジオニッポン放送で『辛坊治郎ズームそこまで言うか!』を聴いていた。辛坊さんは、裏付けある取材をもとに話すので、ためになる。その中で辛坊さんが国民性に関してタイタニック号が沈没する想定で船長が、違う国籍の乗船客に船から脱出することをどう説得するかのジョークを引用してマスクの話をした。

  タイタニックジョークとは:【アメリカ人に「飛び込めばヒーローになれますよ」ロシア人に「海にウォッカのビンが流れていますよ」イタリア人に「海で美女が泳いでいますよ」フランス人に「決して海には飛び込まないで下さい」イギリス人に「紳士はこういう時に海に飛び込むものです」ドイツ人に「規則ですので海に飛び込んでください」中国人に「おいしい食材(魚)が泳いでますよ」日本人に「みなさんはもう飛び込みましたよ」韓国人に「日本人はもう飛び込みましたよ」北朝鮮人に「今が亡命のチャンスです」関西人に「阪神が優勝しましたよ」】

  辛坊さんは、今回の新型コロナウイルス感染拡大する中、世界中でマスク着用を国によってどうとらえられているかをタイタニックジョークで説明した。日本人のマスク着用割合が高いのは、【日本人に対して・・・「みなさんはもう飛び込みましたよ」】の日本人の考え方があるというのだ。「赤信号、みんなで渡れば怖くない」に通ずる。他人の目をどうしても気にしてしまうのである。だからまわりに合わせた行動をとる。私の中に根をおろしている行動基準がそこにある。

  私は旅行が偏見を生むが持論である。旅行は短期間の滞在である。どうしても滞在時の気候や接したサービス、人々という偶発的な事象によって感想が形成されてしまう。だから良い経験なら好印象を、酷いものなら悪印象を持つ。このような偏見を少し和らげるのは、実際にその国に住んでみることだ。しかしそれは難しい。国民性に関するジョークは、害もあるが、ある程度参考にすることができる。

  私がカナダに留学していた時、生まれて初めて接した国民性に関するジョークは、【この世の天国とは「日本女性を妻に娶り、イギリス風の家に住み、中国料理を食べながら、アメリカ人の給料をもらう」この世の地獄とは「アメリカ女を妻に持ち、日本のウサギ小屋に住み、イギリス料理を食べながら、中国人の給料をもらう」】だった。私はジョークと捉えることはできなかった。でも参考になった。

  妻がロシアのサハリンに赴任した時、聞いたジョーク。【レストランにて、スープに蝿が入っていたときの対応。イギリス人は、ウェイターに皮肉を言ってレストランを出る。ドイツ人は、スープは加熱してあるから大丈夫だろうと思って食事を続ける。アメリカ人は、衛生管理がなってないとレストラン相手に訴訟を起こす。日本人は、他の人間のスープに蝿が入ってないかを確認した後、無言でスープを残す。中国人はまったく気にしない。ロシア人は、「今すぐスープを吐き出せ!」と蝿に怒鳴りつける。フランス人は、スプーンで蝿を押しつぶして出汁をとって食事を続ける。】これをロシア国内で聞いた。日本で読んでいたら、ただ面白いで終わった。国民性に関するジョークは、大雑把であるが勉強になる。大切なのは、どの国民に対しても敬意をもって接することである。ジョークを言ってもらえる国々の国民は、ある程度生活に余裕がある。貧しい国々の国民性がジョークになれないのは、貧しく悲惨だからだ。

 私が今、気に入っているジョーク。【国際会議で「コロナ禍の今、何が必要か」について話し合われた。アメリカ人が言った。「勇気だ」ドイツ人が言った。「ルールだ」フランス人が言った。「愛だ」日本人が言った。「技術だ」最後にロシア人が言った。「ウオッカだ」みんなが不思議そうに聞いた。「ウオッカを飲むとウイルスを抑制できるのですか?」ロシア人が答えた。「ウイルスを抑制することはできません。しかし、不安を抑制することはできます」】『ニューズウイーク日本版』「ポストコロナを生き抜く日本への提言2020.5.5/12」早坂隆

 不安を酒で抑制できるか否かは、言えないが、この半年、晩酌が欠かせない。精神が痛んでいるのは、事実である。そのせいか、笑いを求める。今のテレビ芸人は、ちっとも面白くない。芸がない。笑えない。最近、YouTubeで今はいない落語家の落語をよく聴いている。巧い。笑える。笑っている時、不安は消えている。

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