団塊的“It's me”

喜寿老(きじゅろう77歳)の道草随筆 月・水・金の週と火・木の週交互に投稿。土日祭日休み

健康問題 インプラント義歯

2007年06月21日 | Weblog
 8020運動というのがある。80歳で自分の歯を20本残そうという運動である。長生きする人は、歯が丈夫だそうだ。8020を目指して、私も歯の手入れには気をつけている。

 團伊玖磨が総入れ歯にする時の話を読んだことがある。入れ歯は、なかなか思うようにできないものらしい。團は、まず日本全国から任せるに足る歯科医をさがした。当時、團の歯は総入れ歯にするほどのものではなかった。しかし團は、いずれその日が来るのなら、健康で元気なうちに、完璧な入れ歯を作ろうと考えた。歯科医を決め、團は決意の程を訴えた。歯科医は、團の決意に感心した。そして良い入れ歯は、良い土台が有ってはじめて機能すると話した。團は納得して、全ての歯を抜いて、顎の骨を平らに削る手術を受けた。この話を読んだ時、私もその時が来たら、團と同じにしようと思った。

 歯周病の治療を始める時、歯科医に團の入れ歯の話をした。文明は確実に進歩している。歯科医は、笑って言った。「今はもうそうする必要はありません。インプラントという、顎の骨にボルトを埋めて、その上に義歯をはめ込む、素晴らしい方法があります。これだと顎全体の骨を、入れ歯用に平らに削る必要はなく、一本ごとに手術でき、自分の歯のように丈夫です」 と言った。

 インプラントの義歯を、とりあえず二本入れることにした。ボルト埋め込みが、二本で四十万円。そのボルトにはめ込む義歯が材質により一本十万から十五万。私の年齢、体力を考え、今ならできると決断した。車を買い換えるのはしばらくあきらめた。

 心臓冠動脈にステントも入っている。自分の体の中に人工の異物がまた増える。私は更にサイボーグ化される。『備えあれば憂いなし』 と言う。この決断が正しかったと後で思えれば良いのだが。再び私の体に大きな投資をしてしまった。衰えていく身体、精々できる範囲で改造していくつもりだ。

 それにしても恵まれた時代に生きている。何事にも適正時間がある。あとになってあの時やっておけばよかったと悔やむ前に今何ができるかをじっくり検討してみる必要がある。歯の手入れ法は、5月20日の歯編を参照して欲しい。
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