団塊的“It's me”

喜寿老(きじゅろう77歳)の道草随筆 月・水・金の週と火・木の週交互に投稿。土日祭日休み

スイカチューハイ

2015年05月26日 | Weblog

 市販の西瓜のジュースをずっと探している。東京へ出る用事があれば銀座果物専門店千疋屋、新宿高島屋のデパ地下、青山の紀伊国屋、麻布十番の日進ワールド、成城の成城石井本店へ行って尋ねた。尋ねる私以上に店の人の方が困惑し不思議そうに私を見る。西瓜ジュースを買う人がいないのだ。私は買い物が好きだ。買い物は狩りと同じだと思っている。なければ見つけるまで探し回る。

 ネットショップで先日西瓜ジュースを見つけた。最後の切り札はネットショッピングである。ところがネットで売られていたのは外国産の西瓜ジュースだった。私は日本の西瓜が好きなのだ。フランス産の西瓜ピューレも売っていたが買う気は起らなかった。どうしても日本の西瓜のジュースを見つけられなかったら買ってみようと思っている。

 出雲大社へ行った時、鳥取砂丘のみやげ屋で『鳥取産スイカチューハイ』を見つけた。もしや西瓜ジュースがあるのではと期待した。西瓜ジュースではないが表示に果汁10%とある。1本200円だった。西瓜ジュースはないのかと店の人に尋ねると東京で廻った店の人と同じ反応だった。とにかく西瓜が入っている。西瓜チューハイ2本と梨チューハイ2本買った。

 帰宅して西瓜と梨のチューハイを試してみた。私には梨は不合格。西瓜はまあまあだった。毎晩妻は晩酌にジントニックを飲む。私にはジントニックは強すぎる。スイカチューハイなら軽く飲める。ほんのり西瓜の薄い赤色がついている。私の妻に付き合う程度の晩酌に向いている。鳥取の販売元の林兼太郎商店に24本入り1ケースを注文した。5月に入って店先に西瓜が並ぶようになった。西瓜を買ってアメリカ製の頑丈なレモン搾り器で西瓜を搾ってチューハイに混ぜて飲む。果汁50%以上にして飲むとなかなかいける。暑い日や風呂上りの汗をかいているときには冷やした西瓜チューハイは格別である。

  できれば美味い日本の西瓜ジュースが市販され出回ればいいと願っている。西瓜ジュースを自分で作るのが面倒ということもあるが、一番は西瓜が季節的な果物なので一年中安定した値段で手に入ればいい。西瓜農家では出荷できない西瓜はただ放棄してしまうという。モッタイナイ話である。西瓜を丸ごと出荷するのには重さもあり割れやすい。運送費もかかる。日本の市場では色、形、見映えも味以上に重要なのだ。現状では手間もかかる。ジュースにそれらは必要ない。山形県にセゾンファクトリーというジュースとジャムの良い会社がある。残念ながら西瓜のジュースは生産していない。私は近い将来、西瓜ジュースが市場に出てくることを期待している。

 


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