今、本当に必要で有効な情報を求めている人々が多い中、小生のブログがその情報網にとって邪魔になる可能性があるかも知れない事を覚悟しつつエントリーしています。
しかしながら、スルーすることはできませんので、共感や反感等々御座いましょうが、誰かの何かに触れるかも知れないので書きます。m(_ _)m
観測史上最大規模の地震に加えて津波、原発と続いています。
放射性物質については、いつまでも禍根を残す問題。
神戸出身でありながら、あの震災の時には、家族、親類、友人知人の多くが罹災している最中に自分は備前にいました。しかも寝てました。その時の申し訳なさや後ろ暗さについては、個人的なことなので書きませんが、その後は本当に自問自答が続いた日々でした。
何の答えも導き出せませんでしたが、一週間後に原チャリで神戸まで行き知人宅を探しつつ、岡山で箱買いした『水のいらないシャンプー』などを配り歩いたりしました。
ずっと風呂に入れない人々の疲れた姿や、道の無くなった荒涼とした光景は一生忘れません。勿論、親兄弟を亡くした友人知人の顔も。
せめてもの思いで手元に生活費の数千円残して、当時の貯金は全て寄付しました。出来る事はそれぐらいでした。
今、出来る事を考えたいと思います。
まずは、ネット環境から出来る事として、個人的に学んだ経験も絡めて『デマについての注意喚起』をしたいと思います。
デマによって、思わぬ被害に巻き込まれる事があります。しかし、それが本当でない事を知っていればパニックを回避できます。
●必ず発生するデマ
・具体的すぎる地震予報 (正確な日時の予報は不可能です)
・非科学的な情報 (有害物質の雨、地域特定の危険性など)
・外国人犯罪説 (関東大震災でも)
・性犯罪の多発
・偽の寄付金集め (何時でも何処でも)
・チェーンメール (不安の煽り)
●具体的な事例
【現在のデマ情報】 以下は全てデマです。
・関東で夜中に大きな地震が発生する。
・富山県内で13日に大地震が発生する。
・近畿のプレートに異変。
・次は近畿。明日・明後日は注意。
・阪神大震災の時には、三時間後に一番強い地震がきた。
・阪神大震災の時には、婦女暴行事件が多発した。
・埼玉県の水道水は危険。
・石油関連施設の爆発により有害物質の雨が降る。
・原発がメルトダウンした。
・放射能汚染地域は300キロ圏内。
・関西電力からの節電のお願い。
・電力会社、ガス会社を名乗る男による犯罪
・自衛隊・防衛省が救援物資、寄付金募集
・「腹部を潰され、血が流れている。痛い、誰か助けてくれ。」
・著名人のIDで成り済まし。
などなど。
●集団心理の落とし穴
見知らぬ人同士が複数でいると、話さなくても『意見の同調』を求めようとします。
独りならすぐに逃げる状況でも、お互いに様子見した結果、逃げ遅れる危険性もあります。集団で火事で逃げ遅れるパターンなどです。
人間には「そういう心理状況が生まれる」という事を知っていれば回避出来ます。「人は様子見して動く」事を憶えておいて欲しいと思います。
この落とし穴にデマは忍び寄ります。
あえて、空気を読まない事も重要です。
【本当の情報】 twitterなどで流れています。
●ヤシマ作戦 『節電の呼びかけ』です。
プロジェクト名が『ヱヴァンゲリヲン』由来の為、「不謹慎」と捉える向きもあるようですが、意義は大事です。
東京電力によると、原発停止などに伴って需要に供給が追いつかなくなる予測。
関東東北エリアの電力不足回避、病院など緊急性ある施設への電力供給の為の呼びかけです。
とはいっても、必要なものは必要。
電力消費のピークが18時〜19時なので、その前後の数時間を中心にお願い。m(_ _)m
炊事、風呂、ノートPCは内蔵バッテリーで駆動する。……とか。
『ヤシマ作戦』については、
http://yashima.me/
●マスコミ報道の弊害もあります。
・ヘリの音 (要救助者の声が消されます)
・取材し易いところばかりの報道(救援の偏りを生みます)
・美談 (良くも悪くも作用する)
今は個人発信の情報が多く飛び交っていて、有効なもの・必要な情報が埋もれていないかが気掛かり。
特に素晴らしいと感じたのは、NHK番組をUst中継した広島の中二男子。知り合いのtwitterのRTで発見して見に行ったら、開始10分後で3万人越えだった。被災地で見られないテレビ番組をiphoneで撮影して投稿するというアイデア。確認後はサーバー負荷を考えてすぐに離脱したけれど、民放各社も続いて自社放送をUstやニコ動で流し始めた。
これは情報革命。
NHKでは@NHK_PRさん(広報担当者らしき方)が、「著作権の責任は自分が取る」「拡散許可」の趣旨を発言され、その後ミラーサイトが沢山出来た。著作権問題の垣根を軽く越えて、新しい何かが始まった瞬間を目撃した思い。非常時限定としても良いこと。
その他、神戸の震災を社会全体で教訓としてシステマチックに機能している部分も多く見うけられる事は、不幸な事ながらも是としたい。
どうか、少しでも安寧が訪れますよう。
中国地方ながら『ヤシマ作戦』に同意。今日はここまで。m(_ _)m