備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

市井の善意について……誰かの呼びかけに応える

2011-03-19 08:54:20 | Weblog
グループ展【備前陶心会展】・個展【渡邊琢磨特集】同時開催中です。


毎日、震災についての個人的な涙の出る話、涙が出そうな話を伺う機会が多い。
その中で思った事。

「何かをしたいけれど、何をしたら良い?」「テレビでしか判らん」との声が多い。
情報さえあれば、救援側にまわれる方々が潜在的に沢山存在していらっしゃる。


小生は申し上げる。

「自分から呼びかけようと思わずに、呼びかけに応えましょう」

これが小生の考える最善。


個人規模で「募金活動を始めたい」という純粋な動機は判ります。
しかし、「心の何処かに自己満足を求めていませんか?」
ちょっと言い過ぎでしょうか?


学生の時に阪神で被災した後輩が会場に来て、実際に困った事を教えてくれた。
「自分探しに来るボランティア」
「自分勝手なボランティア」
「仕分けに手間取るだけの救援物資」
「善意で送られたにせよ廃棄寸前のもの」
……その他沢山。

『迷惑な善意』が確実にあります。

せっかくの市井の善意なら、有効に使いましょう!
『誰かの呼びかけに応える』というスタンスで良いと思います。
コスト、ロスの多い方法は避けるべきです。


また、震災ニュースが報道から少なくなってきた時、落ち着きを感じはじめた時に『動く』のも方法です。
献血、小口募金、一般ボランティアは、それからでも間に合います。


今、必要なことは、整理された救援物資、大口募金、専門性あるボランティアです。
個人でそれが出来る方を除いては、「誰かの呼びかけに応える」方が良いと思います。


ひとつだけ、ここで書いておきます。
NGO組織(てんつくマン)が運営している救援物資を送るオペレーションがあります。
一箇所に物資を集めて、放射性物質飛散の可能性もある孤立地域に物資を送っています。
「人生を充分に楽しんだ年齢のプロドライバー」が運送を担当しています。

その人々、また原発最前線の人々の健康を祈ります。



さて、今日も小生はデパートに立っています。
色々と思いながら。