備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

窯焚きお手伝い

2011-03-26 17:58:56 | Weblog
窯焚きのお手伝いに行ってきました。

夜~明け方のパート。窯は登り窯。
温度が上がっているので、この段階での焚き方は、いわゆる上口(うわくち=上焚き口)から数本投入して温度変化を見て、また投入を繰り返すという方法である。これでジワジワと温度を上げていく。

還元焼成なので、ウチとは焚き方が違う。まぁ、備前焼のスタンダードな焚き方であるな。

写真を撮るには、良いシーンが撮れるであろう雰囲気でもある。
窯の中も明るくなり、炎の流れが見え、モノも光っている。
薪をくべると焚き口から吹き返された炎が上がり、それに対峙するヤキモノ屋の火照った顔を狙う…というのは、よくある構図。

皆様が想像し易い『炎と戦うの図』であるかな。


実際は明け方近くになると『睡魔と闘うの図』となっている場合もあるが、そこはヤキモノ屋に対する美しく誤解されたイメージを考慮して内緒だ。

他人の窯でも上手く焼けますようにと思いながら、一生懸命やりましたよ~~。


最近、小生は窯焚きで妙な習慣が出来つつある。
それは、窯焚き中のオヤツとしてメロンパン(サンライズね)を食べるという事。窯焚きに行く途中のコンビニで買っている。今回もやはり。

さて、パンを買って店を出ようとすると、先に会計を済ませたおミズ系ケバ目のオネエさんに声を掛けられた。下から顔を覗くようにして「すみません。ちょっといいですか?」

逆ナン? 
……ではなく、「パン袋に貼ってある応募シールが欲しい」との事。何かのキャラクターグッズが応募すれば漏れなく当るらしい。ただし、30枚必要とか。
小生には必要のないシールだったので、オネエさんに協力させていただきました。

店の明かりがギリギリ届く駐車場の暗がりでパン袋を差し出すと、キラキラネイルの長い爪で器用にシールを剥して、「ありがと~~、いいヒトね!」と言い残し、待たせていたタクシーに乗り込んで、我が田舎に唯一あるネオンの方へ消えていきました。

あとは、「?」な面持ちの小生と香水の香りだけが闇に残されました。

ちょっと虚を衝かれたというか……。「なんだか大変だねぇ」

まぁ、役に立てたなら嬉しいよ。

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いよいよ明日。2時間限定企画です。m(_ _)m




オペレイション cafeZ
期間 : 3/27(日)18:00~20:00
場所 : カフェZ
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