備前焼 やきもん屋 

備前焼・陶芸家の渡邊琢磨(わたなべたくま)です。陶芸、料理、音楽、路上観察……やきもん屋的発想のつれづれです。

初・ベエスケ

2008-05-19 00:25:47 | 料理・食材
買い物があったのでアッチコッチ、ウロウロと……。文房具が目的だったけれど、ついつい魚屋さんへ。

店先にトロ箱が積み重なっている。底引き網で捕れちゃいました状態の『各種お魚ごっちゃごちゃセット』。
小さなカレイ、ヒラメ、コノシロ、ニベ、エビ…。仕分けして売るには小さくて、数がないし……という感じ。

見ると『真アナゴ×2、ワタリガニ×1、ビングシ×2』のセット。これは楽しめそうだと思って、手に取る。500円!安っ!
…と!! その下の箱に『ベエスケ×3』。しかも、やっぱり500円!!


ベエスケは大アナゴの呼び名。あまりに大きくてギョッとするサイズ。釣り人は「尺五(45cm)オーバーからがベエスケじゃ」ともいう。

備前に来て18年。いまだにベエスケを喰った事がない。人生初のベエスケだ。
岡山人は賛否両論で、年長の方々はちょっと嫌な顔をする。釣り人は「釣れてしもた~」という扱い。香川側は、それほどの扱いでもなく名物の店もある。

数年前に某ビールの宣伝でベエスケ鍋(アナゴのすき焼き)が使われた事もあり、都市部の人でも知る人は知る。肝心のビールよりも遥かに美味しそうだった。

さて、『ベエスケ×3』を入手した。全長65~73cm。胴回りは指が届かない。開きにすると12cmほどの幅がある。

捌くと脂がかなりあるので、ヌメリをとるのも兼ねて一旦熱湯をくぐらせて冷水にとる。腹側(太い部分)は『すき焼き』。尻尾側はそのまま『落としにして梅肉あえ』。


で、
歯ごたえがモチモチっ!として、甘味があり食べ応え充分。繊細なアナゴとは全く別物。平たく言えば大味だが…。味を甘辛くして山椒入れて『すき焼き』にした。それでも芯の部分は、しっかりとアナゴのまま。たぶん天麩羅もいいと思う。フグで言うところの遠江【とおとうみ】(三河の近く=身と皮のちかく=身と皮の間)がタマラン旨さ。プニプニのコラーゲン?

尻尾側の落としが抜群!アナゴらしい雰囲気。旨い!夏やね。『ハモの落とし』もいいけど『アナゴの落とし』もイイ感じ。子供たちが一気に平らげてしまった。


アナゴはハラワタを出さずに置いておくと、極端に味が悪くなるので、すべて捌いておく。

たくさんの切り身が出来たので、2日目のメニューへと続く……。





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3 コメント

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┐(-。ー;)┌ (bizen-nabechan)
2008-05-23 17:33:17
あっ、またHNが変わりましたね。
しかも『こうるか』ってノンベエですなぁ。

香登には長くいましたが、地理不案内です。
大体の場所ぐらいしか知りませんねぇ。

コウスケさんやカンザンさんの谷と同じだったと思いますが……。
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登香 (こうるかちゃん)
2008-05-22 17:20:16
ごめんなさい
お手数ですがお教え下さい。
横山直樹さんのお宅って
どこにあるのでしょうか?
詳細をいろいろサーチしたのですが発見できず
とほほ


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おはようございます。 (備前焼 後楽窯)
2008-05-21 06:15:56
よろしくお願いします。
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