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閑谷学校に行きました。
知り合いが窖窯(あながま)を作っていて、その見学というか邪魔しに行った帰り道。
入場料300円也を支払って講堂にも。
岡山の子供達は小学校で『閑谷研修』と銘打った課外授業があって、拙宅の子供達も随分と慣れ親しんでいる様子。
時折、話に出るので再訪しておこうと思った次第。
う~~ん、20年振りぐらいかな。前回は、先生のお客様を御案内した時に見たんだと思う。
さて、閑谷学校と言えば、備前焼の瓦。
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池田藩の紋、黒揚羽がしっかりと丸瓦に入っています。
瓦以外にも備前焼があったり……。
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とはいえ、やはりメインの見るべきものは講堂です。
床板の黒光りした佇まいには、誰が居るわけでもないのに凜とした雰囲気があり居住まいを正します。
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しかし、外国からのお客さんにはその雰囲気が伝わりにくいのか、騒々しかったので暫く一人になるまで待ちましたが。
「ヨク、チョンギレル、ハサミダ!」とか「パンニ、ハム、ハサムニダ!」とか仰っているのが聞こえていました。
ん~、空耳か。
講堂の周囲もよい感じです。
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寝転がるのは禁止。なので、お昼寝厳禁ですね。
陰影礼賛
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楷の木(かいのき)も間近で見つつ。
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石塀の外に出て、すぐ隣の椿山にも行きました。ヤブツバキが管理されていますが鬱蒼としています。
入るのは初めて。
奥には『御納所(ごなつしょ)』という池田光政公の髪、髭、爪、歯を納めた供養塚がありました。
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異次元空間への道か? という雰囲気。
光の加減ですが、計算して作ってあるとしたら劇的な効果です。
そのヤブツバキの間から見える講堂もなかなか。
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花が咲いた頃にまた来たいです。
周囲に点在するほかのポイントも巡りました。
黄葉亭も今ほど道が整備されていない頃には、随分と趣きがあったと思われます。
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で、本日の所用の窯の方は…と言いますと。
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あと、一週間でアーチが組み上がって、次の一週間で土塗り、煙突といったところでしょうか。
一人でするのと違って早いなぁ……。
別の窯の再利用レンガの雰囲気も良い感じです。
耐火レンガは昭和の備前焼不況時代における工業化の歴史のひとつでもあります。
色違いレンガの雰囲気は閑谷学校の瓦にも通じますなぁ。
備前焼業界の長い歴史の一部である閑谷学校と耐火レンガ。
そのコントラストの延長線上に今の我々があります。
いとをかし。
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