ちょっと前のニュースだが、大好きなギネスがらみのニュースで以下のようなものがあった。
ギネスは本国では「高級ビール」というより、「年寄りが飲むビール」ってイメージであり、かつてアイルランドに旅行に行ったときに、パブの従業員の若い女性に「ギネスって若い人はあまり飲まないのよね」と言われたのは、以前の記事「いとしいドラフトギネスなれど…」に書いたとおりだ。どの年代が飲もうと別にかまわないが、ギネスはどう見ても労働者の飲み物だ。それにしちゃあ、日本での値段が高くないか? 日本での価格が高いので時事通信の「高級黒ビール」って表現も出てきたのだと思うけど、マーケティングがどこか間違ってはいなかったかしら?
マーケティングで思い出したのがニュートロジーナ。それなりの年令の女性なら覚えている方も結構いるのではないかと思うが、かつて日本では持田製薬がニュートロジーナの透明な顔用の固形石鹸をライセンス生産をしていたのは有名な話だ。持田製薬は中身は日本人向けに変えていた。
この2社の関係が解消されたのは、「良いものは宣伝しなくても売れるはず」という持田製薬側と、「良いものだからこそ、もっと宣伝に力をいれるべき。そうすればさらに売れるはず」のニュートロジーナ側の意見があわなかったからだというのを、昔コスメ雑誌で読んだことがある。(まぁ、それだけが理由なのではないのだろうが。)そして持田製薬は日本版ニュートロジーナの石鹸とほぼ同じものを、日本人向けに変えた「コラージュ」として売り始めたとかいう話。
ところでニュートロジーナといえば日本ではかつての顔用の石鹸のメーカーから基礎化粧品メーカーということに加え、最近ではルウェー フォーミュラのハンドクリームのイメージがついていたのだが、実はヘアケアやメイクアップ製品も網羅する総合ブランドだ。(特にわたしにとって印象が強烈なのはフケ症の人の最終兵器という感じで、コールタールが入っているT/Gelシリーズのヘアケア製品だ。)
このニュートロジーナは、いつの間にかジョンソン・エンド・ジョンソン(以下「J&J」)の傘下に入っていたと思ったら、日本ではノルウェーフォーミュラだけを残して、基礎化粧品の販売をやめてしまった。日本での同グループの基礎化粧品の販売は、これまたいつのまにかJ&Jの傘下に入ってしまいわたしを唖然とさせたRoC一つに絞り込む気かしらん。それともある日ドカっと新製品が出てくるのかしら。しかし、いくら「日本向け」に処方を変えているとはいえ、RoCの米国と日本の価格差はあんまりです。御社の西神田のビルの1Fにも掲げられているOur Credoでももう一度じっくり読みなおして、どうにかしてくださいよ。顧客が最初で株主は最後ですからね。
そのノルウェー フォーミュラといえば「ノルウェーの漁師の…」がウリだけれど、最近TVで、ノルウェーの漁師の高待遇および漁業のハイテクぶりが放映されていた。すると、わたしがあげたノルウェー フォーミュラのハンドクリームを使っていた母がすかさず、「このハンドクリームは冷たい水を使った後の冷たくなった手には、モロモロと固くて全然伸びないのよね。でもあんな漁業をしているから、このハンドクリームでも大丈夫なのね。」いや、そういう意味の「ノルウェー フォーミュラ」じゃなくてさ…
まぁ、とにかくキリンさんがどんな風にギネスを売るか、興味津々ではありますよ。
キリン、「ギネス」販売へ=サッポロに代わり輸入
キリンビールは26日、英飲料メーカー、ディアジオ(ロンドン)から高級黒ビール「ギネス」などの国内販売権を取得、2009年6月から輸入販売を開始すると発表した。ギネスはサッポロビールが国内販売しているが、5月末で契約が切れるのを機に、商品ラインアップをより強化する。(2008/11/26-16:08)[時事通信]
ギネスは本国では「高級ビール」というより、「年寄りが飲むビール」ってイメージであり、かつてアイルランドに旅行に行ったときに、パブの従業員の若い女性に「ギネスって若い人はあまり飲まないのよね」と言われたのは、以前の記事「いとしいドラフトギネスなれど…」に書いたとおりだ。どの年代が飲もうと別にかまわないが、ギネスはどう見ても労働者の飲み物だ。それにしちゃあ、日本での値段が高くないか? 日本での価格が高いので時事通信の「高級黒ビール」って表現も出てきたのだと思うけど、マーケティングがどこか間違ってはいなかったかしら?
マーケティングで思い出したのがニュートロジーナ。それなりの年令の女性なら覚えている方も結構いるのではないかと思うが、かつて日本では持田製薬がニュートロジーナの透明な顔用の固形石鹸をライセンス生産をしていたのは有名な話だ。持田製薬は中身は日本人向けに変えていた。
この2社の関係が解消されたのは、「良いものは宣伝しなくても売れるはず」という持田製薬側と、「良いものだからこそ、もっと宣伝に力をいれるべき。そうすればさらに売れるはず」のニュートロジーナ側の意見があわなかったからだというのを、昔コスメ雑誌で読んだことがある。(まぁ、それだけが理由なのではないのだろうが。)そして持田製薬は日本版ニュートロジーナの石鹸とほぼ同じものを、日本人向けに変えた「コラージュ」として売り始めたとかいう話。
ところでニュートロジーナといえば日本ではかつての顔用の石鹸のメーカーから基礎化粧品メーカーということに加え、最近ではルウェー フォーミュラのハンドクリームのイメージがついていたのだが、実はヘアケアやメイクアップ製品も網羅する総合ブランドだ。(特にわたしにとって印象が強烈なのはフケ症の人の最終兵器という感じで、コールタールが入っているT/Gelシリーズのヘアケア製品だ。)
このニュートロジーナは、いつの間にかジョンソン・エンド・ジョンソン(以下「J&J」)の傘下に入っていたと思ったら、日本ではノルウェーフォーミュラだけを残して、基礎化粧品の販売をやめてしまった。日本での同グループの基礎化粧品の販売は、これまたいつのまにかJ&Jの傘下に入ってしまいわたしを唖然とさせたRoC一つに絞り込む気かしらん。それともある日ドカっと新製品が出てくるのかしら。しかし、いくら「日本向け」に処方を変えているとはいえ、RoCの米国と日本の価格差はあんまりです。御社の西神田のビルの1Fにも掲げられているOur Credoでももう一度じっくり読みなおして、どうにかしてくださいよ。顧客が最初で株主は最後ですからね。
そのノルウェー フォーミュラといえば「ノルウェーの漁師の…」がウリだけれど、最近TVで、ノルウェーの漁師の高待遇および漁業のハイテクぶりが放映されていた。すると、わたしがあげたノルウェー フォーミュラのハンドクリームを使っていた母がすかさず、「このハンドクリームは冷たい水を使った後の冷たくなった手には、モロモロと固くて全然伸びないのよね。でもあんな漁業をしているから、このハンドクリームでも大丈夫なのね。」いや、そういう意味の「ノルウェー フォーミュラ」じゃなくてさ…
まぁ、とにかくキリンさんがどんな風にギネスを売るか、興味津々ではありますよ。