巣窟日誌

お仕事と研究と私的出来事

薔薇は薔薇であり、薔薇であり、薔薇である (Rose is a rose is a rose is a rose.)

2017-05-21 23:00:58 | 日記・エッセイ・コラム
バラ園に行けない母に見せるために。


2017年5月20日。京成バラ園にて。
例年より1週間早めにいったため、
いつもなら開花期が終わっていた品種を見ることができた一方で、
まだ蕾ばかりの品種も多かった。





「パパメイアン」 Papa Meilland


資生堂の『ばら園』の最初の2種類のオーデコロンのイメージの1つとなったもの。
当時、このパパメイアンのオーデコロンを持っていたわたしは、
なぜか白いバラをイメージしていた。黒薔薇系だと知ってひっくり返った。
(花びらに朝露がついているのは、朝7時前に撮影したため。)




「芳純」 Hojun

その『バラ園』の香りのもう1つのイメージが、この芳純。
白いシェル型のかわいい入れ物の練香持っていた。



「ラベンダー ピノキオ」Lavender Pinocchio




「イブ ピアッチェ」 (イブ ピアジェ)Yves Piaget

大きなしゃくやく咲きのローズピンクの花。
そしてとても良い香りが強く香る。
香りはいわゆる「ダマスク・モダン」。
つまり、薔薇の香水でイメージする香りに近いもの。
初めて切り花を手にした日には、震えが来ましたよ。



「ジャクリーヌ デュプレ」 Jacqueline du Pré

英国の夭折した天才チェリストの名がつけられている。
彼女のエルガーのチェロ協奏曲のCDには、わたしもショックを受けました。



「根室の朝」 Nemuro no Asa




「ジュビレ デュ プリンス ドゥ モナコ」 Jubilé du prince de Monaco






「ゲーテ ローズ」 Goethe Rose

とても強い、良い香りがする。
以前、京成バラ園はこのゲーテ ローズの
オリジナルフレグランスを出していた。
ちなみに、5月20日現在は、この薔薇はほとんどが蕾の状態だった。



「熱情」 Netsujo




「フェルゼン伯爵」 Le Comte Fersen


メイアン社が『ベルサイユのばら』の登場人物にちなんで作出したシリーズの一つ。
ブルーローズ系は良い香りがするものが多いけれど、これも良い香り。
なお、京成バラ園芸は同シリーズの白薔薇「オスカル・フランソワ」の
フレグランスシリーズを新発売。
本物のオスカル様の香りを嗅ごうとしたけれど、
オスカル・フランソワはすべてがかたい蕾の状態でした。



「ザ マッカートニー ローズ」 The McCartney Rose

ポール・マッカートニーの誕生日に、
彼のレコード会社が誕生日プレゼントとして捧げた薔薇。
でも、わたしはこの薔薇をみるとポールの娘さんでファッションデザイナーの
ステラ・マッカートニーを思い出す。
彼女は、バラを基調としたフレグランスを出していて、わたしも3種類ほど持っている。
娘さんのフレグランスと香調はことなるが、この品種もとても良い香りがする。



「ピース」 Peace

戦後世界中で、そして日本でも一世を風靡したピース。
Wikipedia日本版にも、この品種の記述があるほどだ。
1967年か1968年のある日、母が「とっても有名な薔薇なのよ」とピースを買ってきた。
あまり手入れをしなくても、大きな花が毎年ドーンと咲いた。
花も美しかったが、葉っぱもみごとだった。

ピースと勤労中の蜂君




「ヨハネパウロ2世」 Pope John Paul II




「アブアカダブラ」 Abracadabra




「クリムソングローリー」 Crimson Glory


萩尾望都の『ポーの一族』シリーズの「小鳥の巣」に出てきたのがこの品種。
ドイツの全寮制ギムナジウムで、内気な足の悪い少年マチアスが
丹精込めて育てていたこの薔薇を、アランが食っちまうんだわ。
当時中学生だった私は、『ポーの一族』のファンだった友人と
図書室にある園芸の本で、この品種を確認したものだった。





「コンスタンツェ モーツァルト」 Constanze Mozart

この日は、ほとんどがまだ蕾だった。


おそらく、薔薇好きなひとは、薔薇のどこをとっても好きだと思うので:

薔薇の足元

大きく立派な花をたくさん咲かせるには、足腰を鍛えないと…?


薔薇の蕾

これは、「テラコッタ」。


薔薇の新芽




クロエに気を奪われて弱ったエドガーをここへ連れてくるべし。
(今「春の夢」を読んでいる方にはわかりますね。)
直ぐに回復するから。
ただし、薔薇の方には何が起こるかは、わからないけど。