土曜日の夜、自転車で帰宅途中のことだ。信号が青に変わりペダルを踏み出した瞬間、タイヤの辺りでかすかにパチンという音がして、タイヤの空気が急速に抜けた。
わたしは自転車はそれなりの値段のものを買って、長く乗り回すほうだ。安い自転車は購入から数ヶ月で変なクセが出てきてしまうからだ。自転車についた変なクセは、体調が良い間は「乗りにくい感じ」ですむが、いったん「腰が痛い」「背中を痛めたらしい」ということになると、かなり体に響く。
で、今の自転車はたしか定価5万円台のものを3万円台で買って、9年も使っている。最初についていたランプなんてとっくに壊れているので、キャットアイ社製の外付けヘッドライトををつけているし、チューブやタイヤそのものも何回か取り替えてもらっている。さらに、「カラスに自転車のサドルをほじくられる」などという想定外のトラブルも、たまには起こるのである。
そんなわけでかなりボロボロなのだが、新しい自転車を買う予算がないので、もう少々頑張ってもらいたいのだ。
これまで、わたしはいつも他人に自転車のパンクを直してもらっており、自分で直したことがなかった。昔は父か弟に直してもらっていたし、ここ10年はもっぱら自転車屋さんに頼っていた。しかしここ数回はパンクした自転車を引っ張っていくと、自転車屋さんに「そろそろ新しいのを買ったほうがいいですよ」と言われてしまっており、これがつらいのである。
それに、自転車のタイヤのパンクごときが直せないようでは、女がすたるというものである。「ふくしまさんは、普段はいろいろなことをバリバリやっているように見えても、やっぱり女ですねぇ。こういうことはまったくできないですね。」などと、Wordもロクに使えず、ワープロでやる作業すべてをExcelで代用している男などに言われたくはないものだ。
そこで、まずパンク修理キットとともに、詳しい説明を手に入れる。説明にはマルニ工業の「チャレンジ!パンク修理!」をプリントアウト。これを見ながら、金づちや水を入れたポリバケツを用意し、手元に引き寄せる。すべてを周到に準備して開始である。
最初はタイヤそのものを自転車本体からはずそうとしたが、簡単に外れるような構造になってはいなかったので、「パンク修理ぐらいならタイヤをはずさなくてもいいだろう」と、自転車そのものを仰向けにひっくり返して、あとはひたすら手順どおりに格闘あるのみである。
しかしこれが大変だった。
なにが大変だったかというと、誰もがいないところでマニュアルだけを参照して作業することの、心もとなさだ。まずタイヤをリムからはずすコツがつかめず悪戦苦闘し、チューブをひき抜くまでに時間がかかってしまった。どうすればチューブを痛めずに取り出せるかを、過剰に意識してしまったためだ。
パンク箇所を突き止めるのは容易だったが、その後でまた苦戦。「修理箇所をパッチより広めにサンドペーパーでよくこすり、ざらざらにします。」といわれても、その「ざらざら」加減がわからない。もっとこするべきなのか? それともすでにこすりすぎているのだろうか? そして、「ゴムのりをざらざらにした部分によくのばしながら広く、薄く塗り付けます。」の、塗りつけるその「薄さ」がよくわからない。もっと塗ったほうがいい? それともすでに塗りすぎた? こんなときによくわかっている人がいれば、確認を取りながら作業ができるのだが。
最後に、もう一度チューブをタイヤに戻すのも一苦労だった。昔、父に自転車のパンク修理を習った弟が、わたしの自転車を修理してくれたことがあった。そのときにタイヤのビード部(タイヤの耳の部分)とリムの間に、チューブがはさまった状態で空気を入れてしまったらしく、「走行するうちにタイヤのリムが徐々にチューブに食い込んでいく」という恐ろしい状況になった。(弟の名誉のために強調するが、当時彼は小学生だった。)
そんな体験があるので、タイヤの中にチューブがねじれずにきちんとタイヤに納まっているか確認するのに、手間取ってししまった。
迷いながらやったので、1時間も時間を消費。でもまぁ直ったので良しとしよう。パンクが直った自転車の写真がないのは、自転車そのものがボロだからである。
玄関先でパンクと格闘していたため、修理をしている間中、ノラネコたちが「イッタイ、ナニヤッテイルンダ」という顔で、入れ替わりたちかわり様子見にやってきたことは、言うまでもない。
わたしは自転車はそれなりの値段のものを買って、長く乗り回すほうだ。安い自転車は購入から数ヶ月で変なクセが出てきてしまうからだ。自転車についた変なクセは、体調が良い間は「乗りにくい感じ」ですむが、いったん「腰が痛い」「背中を痛めたらしい」ということになると、かなり体に響く。
で、今の自転車はたしか定価5万円台のものを3万円台で買って、9年も使っている。最初についていたランプなんてとっくに壊れているので、キャットアイ社製の外付けヘッドライトををつけているし、チューブやタイヤそのものも何回か取り替えてもらっている。さらに、「カラスに自転車のサドルをほじくられる」などという想定外のトラブルも、たまには起こるのである。
そんなわけでかなりボロボロなのだが、新しい自転車を買う予算がないので、もう少々頑張ってもらいたいのだ。
これまで、わたしはいつも他人に自転車のパンクを直してもらっており、自分で直したことがなかった。昔は父か弟に直してもらっていたし、ここ10年はもっぱら自転車屋さんに頼っていた。しかしここ数回はパンクした自転車を引っ張っていくと、自転車屋さんに「そろそろ新しいのを買ったほうがいいですよ」と言われてしまっており、これがつらいのである。
それに、自転車のタイヤのパンクごときが直せないようでは、女がすたるというものである。「ふくしまさんは、普段はいろいろなことをバリバリやっているように見えても、やっぱり女ですねぇ。こういうことはまったくできないですね。」などと、Wordもロクに使えず、ワープロでやる作業すべてをExcelで代用している男などに言われたくはないものだ。
そこで、まずパンク修理キットとともに、詳しい説明を手に入れる。説明にはマルニ工業の「チャレンジ!パンク修理!」をプリントアウト。これを見ながら、金づちや水を入れたポリバケツを用意し、手元に引き寄せる。すべてを周到に準備して開始である。
最初はタイヤそのものを自転車本体からはずそうとしたが、簡単に外れるような構造になってはいなかったので、「パンク修理ぐらいならタイヤをはずさなくてもいいだろう」と、自転車そのものを仰向けにひっくり返して、あとはひたすら手順どおりに格闘あるのみである。
しかしこれが大変だった。
なにが大変だったかというと、誰もがいないところでマニュアルだけを参照して作業することの、心もとなさだ。まずタイヤをリムからはずすコツがつかめず悪戦苦闘し、チューブをひき抜くまでに時間がかかってしまった。どうすればチューブを痛めずに取り出せるかを、過剰に意識してしまったためだ。
パンク箇所を突き止めるのは容易だったが、その後でまた苦戦。「修理箇所をパッチより広めにサンドペーパーでよくこすり、ざらざらにします。」といわれても、その「ざらざら」加減がわからない。もっとこするべきなのか? それともすでにこすりすぎているのだろうか? そして、「ゴムのりをざらざらにした部分によくのばしながら広く、薄く塗り付けます。」の、塗りつけるその「薄さ」がよくわからない。もっと塗ったほうがいい? それともすでに塗りすぎた? こんなときによくわかっている人がいれば、確認を取りながら作業ができるのだが。
最後に、もう一度チューブをタイヤに戻すのも一苦労だった。昔、父に自転車のパンク修理を習った弟が、わたしの自転車を修理してくれたことがあった。そのときにタイヤのビード部(タイヤの耳の部分)とリムの間に、チューブがはさまった状態で空気を入れてしまったらしく、「走行するうちにタイヤのリムが徐々にチューブに食い込んでいく」という恐ろしい状況になった。(弟の名誉のために強調するが、当時彼は小学生だった。)
そんな体験があるので、タイヤの中にチューブがねじれずにきちんとタイヤに納まっているか確認するのに、手間取ってししまった。
迷いながらやったので、1時間も時間を消費。でもまぁ直ったので良しとしよう。パンクが直った自転車の写真がないのは、自転車そのものがボロだからである。
玄関先でパンクと格闘していたため、修理をしている間中、ノラネコたちが「イッタイ、ナニヤッテイルンダ」という顔で、入れ替わりたちかわり様子見にやってきたことは、言うまでもない。
チャリのパンク貼り(この言い方の方がプロっぽいっすヨ)ご苦労さまでした。パンク貼りも慣れですよ、そのウチ楽しくなってくるんです。そうなったコロってあんましパンクしなくなって、なんだか損した気分になっちゃうんですケドね。
トコロでパンク修理した後、タイヤの中全体を手で探って異物がありませんでしたか? 気をつけないと刺さっていたモノが残ってて、再度パンクしたりしますヨ。
しかしワープロでやる作業すべてをExcelで代用しているヒトの方がなんかスゴひ。ソレはソレである意味特殊なワザかも。
次回より、この表現を使わせていただきます。
>トコロでパンク修理した後、タイヤの中全体を手で探って異物がありませんでしたか?
これについては、 http://www.maruni-ind.co.jp/challenge/b3.html に同様の指示があったので、行いました。
しかし、すべてを完了した後別のサイトで「修理した部分の接着剤がはみ出してもチューブがタイヤにつかないように、修理した箇所にベビーパウダーをかけておけ」のようなことが書いてありちょっとしたパニックになりました。
しばらくジョンソンの花の香りのベビーパウダーの片手に、もう一度チューブを引っ張り出したほうがいいか、思案しました。(結局面倒くさいので、そのままにしておきましたが。)