巣窟日誌

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ヨガと、なるときにはなにをやってもなる五十肩の話

2012-12-06 23:13:46 | 美容と健康
3年前、手術の日の朝までベッドの中でヨガをやっていたわたしだが、さすがに手術後はしばらくできなかった。というのは、胸を切って縫い合わせたので、皮膚がストッパーとなって、単純に腕が上がらなくなってしまったから。

腕を上げようとすると胸の皮に引っ張られて上がらない。

そんな状態なので、手術後のリハビリの体操は、まずは「ヨガの再開」を目標に毎日欠かさずおこない、胸の皮膚が十分に伸びたのか、2週間で完全にもとのように上がるようになった。が、やはりすぐに再開するのはなんとなく恐く、手術から1ヶ月たったところでヨガを再開!

ところがヨガを再開して3ヶ月たったところに、別のトラブルがやって来た。それは

五十肩

「五十肩の予防にヨガ」という人も多いが、何年ヨガをやっていても、五十肩になるときにはなるのだと実感。しかもそれは、リハビリの成果でようやく腕が上がるようになった術側とは反対の健側の肩。実のところ、肩の違和感は術前よりあって気をつけてはいたのだけれど、気をつけていたってなにしたって、来るときは来るものらしい。

もう、痛いのなんのって。

それでも出来る範囲で、だましだましヨガをやっていて、かろうじて痛みの峠が越えたかな…と思い始めたところで、今度はもう一方の、すなわち術側の肩にも五十肩が訪れ、泣きっ面にハチ。

ヨガのポーズっていうのは、肩が痛いとできないポーズが本当に多いんだ。

たとえば、牛の顔のポーズ↓

Ushinokao

↑背中の後ろで両手を組むこのポーズは、五十肩に効くといわれているけれど、これは回復期のリハビリの話だと思う。予防の効果はなかった。


↓猫のポーズをとろうとしても、まずは、四つんばいになって手の指先を膝のほうへ向けることができない。
Neko

弓のポーズ。足首をやっとつかんだものの、もはやそこまで。全身を弓のように反らせるなどという技は、夢のまた夢。
Bow

↓アーチのポーズ。一見して無理なことがわかる。
Arch

このほかできないポーズが山ほど。もちろんヨガは無理をしない範囲で行うことが基本だけれど、ここまでできないことだらけになるとは。

その間もちろん整形外科にも通って、飲み薬のロキソニンとムコスタと、貼薬のロキソニンテープと塗薬のインドメタシンを出してもらい、時にはヒアルロン酸を肩に打ってもらっていた。

でも、本当に痛いときには、鎮痛剤として優秀なロキソニンすらそれほど効いたようには感じられないし、貼薬・塗薬の類には、どんな種類のものであってもひどくかぶれてしまった。漢方薬も目立った効果はなかった。

こうなると、もはやヨガどころではない。いったん中止して、完全にリハビリ体制に。

とりあえず最も痛い時期を抜けたと感じるや否や、就寝時と起床時に肩の関節を伸ばす運動を開始。これがもう本当に痛くて痛くて、ボロボロ泣きながら毎日やった。

それから仕事中、トイレに行くたびに個室の中で、個室の壁に沿って腕をなるべく高いところまで上げること繰り返した。黙ってやっているつもりでも、あまりの痛さに、「イタタ…」と声がもれてしまう。そして個室から出てくるわたしの目には涙。見た人はびっくりしたろうね。しかもあまり無理はできない。でもやらないと可動域が著しく狭まったままになってしまうかもしれない。

そんな涙ぐましい努力を続けてこの状態をようやく脱したのは、今年の2月ごろ。約2年かかったことになる。

そして、以前と同じようにヨガできるようになったのは、なんと2ヶ月前のこと。

可動域は完全に以前の状態に戻ったわけではない。でも、以前のようにヨガをできるのが、うれしくて、うれしくて。

そして今年の冬は久々に、コートを着るときに苦労しなくて良くなった。バンザーイ!