随分と前からバースくんにとって高校生は脅威の存在だった。コンビニの前、街角、バスの中、何人かが固まってたむろしているとホントに怖かった。
その集団から時々湧き上がる嬌声、挙動不審と言いたくなるような動き、何もかもが恐ろしくてなるべく遠巻きに接触しないようにとやって来た。
これが近頃は中学生はもちろんのこと小学生にまでその範囲が広がり、とにかく子供が怖くて仕方ない。
老い先なんて言葉がちらつくようになったボクが何を怖がるかのかと思うが、結局無知な奴の動きは予想不可能だから巻き込まれるのが困るということだ。
無知ほど怖いものはない。無知ほど簡単に暴力に訴え自衛を図る。無知は全く周りが見えていない。
つらつらと書き連ねたところで、自分が天に向かって唾を吐いているのもわかっているけれど……。たとえば日曜の時計屋を襲った強盗
これだけ情報が溢れかえっていて、そのやり方は上手くいかないことぐらい想像がつきそうなのに犯行に及ぶ。逆にボクに言わせれば
どこをどう検索すれば「闇バイト」のページにたどり着き、どこに連絡を取り合ったらすぐに履歴が消えてしまうアプリはあるのか。
情報は多種多様に溢れかえり、AIなんて人様でないものまで加わってすごいことになっているけれど、
一人の人間が受け取る情報量は限られたものでなおかつ限られた範囲だ。相変わらずみんな無知であることに変わりはないように思う。
今朝も怖かったのだ。バスの中、念入りにでも手際よくメイクをし、パンとジュースをゆっくり味わっている女子高生
二人掛けシートにふんぞり返って座っていた。ヒィーッご勘弁!!
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