バースくんは、何でもかんでも起きた事に「嘘!」とか「うそでしょうー」とか言うのは基本的に嫌いだ。
そういう事態に遭遇したときは、ボクは「本当?!」とか「間違いぢゃないよね」と言うように意識している。
でも今回の安倍さん辞任から新総裁が決まるまでの一連の動きは「嘘だろう、こんなバカげたことってある?!嘘だと言ってー」という気分だった。
そんな昨日の夕方、さあ帰宅しようと靴を履こうとしたら……履けない?!右足が靴に収まらない?!おまけに痛い?!何ーーー!!となる。
「足を入れども足を入れどもなお我が意叶わずじっと右足をみる」と「嘘ッ!!」足の中指が赤黒く腫れあがり両脇の指を押しつぶすまでになっていた。
そりゃこんなに腫れたら靴を履くのはかなり難しいということを悟る。それを無理して靴に入れようとするから痛いのだ。
しかしそんなことは言っていられない。痛い痛いまま無理やり靴を履いてバスに飛び乗る。
じっと痛みに耐えながら、車中でどうしてこんなことになったかと考える。はたと思い当たる節、あー明け方のアレだ。
夜明け前、もうあと1時間は眠りたいと思っているときにトイレに起きた。
ハッキリ目覚めたくないので灯りもつけず目も半眼で、ベッドから降りて歩き始めた途端タンスの角に足をぶつけた。
寝ぼけた頭で「おぉ小指ではなくてよかった。そんなに痛くないではないか」なんてちゃんと思っていた。事実そのときさほど痛みはなかったのだ。
あのときのあれがこんなになっている情けない……と凹んでいたら、危うくバスを乗り過ごしそうになった。嘘ッ!!「降りまーーす!!」