バースくんの今日も発車オーライ♪

小さな町の広告代理店。働く「バースくん」の日々のおしゃべり

へだたり

2016年06月17日 | Weblog
隔たりと打って、ふっと御巣鷹の墜落事故の原因と言われる隔壁のことを連想し、あの暑い夏の夜を思い出した、それだけ。
さて今日は別の話。先日ずいぶんと久しぶりに絵を見に「院展」に出かけた。バースくんのように絵画の知識のないものは少しでも抽象化されたりするともうチンブンカンでさっぱりなのだが、日本画だと見たまんまその絵にこちらの気持ちが入り込めるので大好きだ。まあ現代の日本画の世界も抽象的世界のものや洋画と見紛うものもあるけれど、やっぱりどれも色合いの落ち着きがしっくりとなじみやすい。
なんて本当は評するものなんてボクは何も持っていないので、只いいなぁー、きれいだなぁーと気持ちが吸いよせられる絵の前で、ぼんやりいろんなことを思うのがいいのだ。自分の訪れたことのある土地だったり、記憶の中を彩った花だったり、思い入れが出来る人物像だったり、全部で5枚ほどの絵の前ではかなり長く佇んでしまった。(他の人がいなくてよかったよー)
どう考えてもすごいね。平面に描かれたものなのに、音も風も香りもあるんだよね、いい絵には。っていうかボクはそんな絵が好き。訪れたことのある駅の風景には、雑踏の感じ、画家がどこから見ているのかも手に取るようにわかる。渦潮を見ていると、観潮船の甲板で感じた春まだ浅い少し冷たい風を、菊の花の絵には、祖父の丹精を思い出した。
とまあ結構楽しむことのできる展覧会だったのだが、一つ頂けなかったのは展示そのもの。ガラスケースの中に展示されている作品は、そのへただりで値打ちが3割減になってしまっているということ。絵の中央をガラスの桟が通っていたり、照明との兼ね合いでガラスに観覧者が映りこんでしまったりしていた。ずんぼり立っているまぬけな自分の姿の向こうに絵が見えるなんて最悪!普通に壁面に展示されているものもあるんだから、あんなへただり、取っ払ってしまえばいいのにと思いましたとさ鳥取のイベント情報サイト ジャングルズームノマップ鳥取