そして社会保険事務所。玄関口には顔なじみのテレビの撮影クルーがいる。入って案内を請うと、あきらかに手際の悪い段取りを踏めないおじさんが番号札を渡してくれた。先入観で人を判断するのはいけないことだけれど、誰が見ても仕事になっていないその総合受付おじさんは、やっぱり5分と経たないうちに失敗をやらかした。順番を飛ばされたおじさんは大声で怒鳴り散らす!!テレビクルーは走りよって来る・・・。その横で腰の痛そうなおばあさんが受付もしてもらえずおろおろと立ち尽くす。しかし思いのほか待っている人は少なかった。そしてボクの順番。ボクは委任状も持っていて3人の照合確認を依頼する。開口一番「他の人の分もですか?」ときた。「委任状を持ってきましたが」と答えるボクに「本当は本人に来てもらうべきなんですが」と言う。ここでボクのスイッチはオン!!「来てもらうベキとはどういうことですか。まったく"よらしむべし知らしむべからず"ですね。委任状があれば大丈夫と聞いていますが」と興奮を抑えながら言うと「なに?よりがどうしました?」と返してきたときには怒りは沸点!!「そんなことも知らないんですか!」と思わず言ってしまう。言ってしまった瞬間にへこんだボク。相手もわけも分からず急に弱腰となり、3人分を調べるべく初めて委任状にしっかり目を通し始めた・・・。そして帰社したボクに社長は開口一番「バースくん、ケンカしなかったかい?」と言う。(社長、まずは記録確認はどうだったと聞いてくださいよー。まあ大丈夫だったんですけどね)と思いつつ「ちょっとだけしかケンカしませんでした」と力なくボクは答えた昨日のこと。