10人近い子供たちが、大声を出してスケボーをやっていた。通行人なんておかまいなしだ!!ボクは迷惑を通り越して、そのスピードの横暴さと、子供たちの無神経さに恐怖さえ覚えて黙々とその裏道を通り抜けようとした。と、そのとき「かくん」まさしくそんな音がして、ボクは気づかなかった段差を降りそこねた。次の瞬間ボクは地面を見ていた。要はこ・け・た!!すぐに左足は捻挫、右足のひざも打撲、すりむいていることがわかった。わかったってすぐには動けやしない。そこに、一人のおばちゃま登場!!「大丈夫?!」と我がことのように心配声で、起き上がろうとするボクに手を貸してくれた。さあ、そこだ!!そこでボクは何を考えたか・・・。(今の世の中、こんな親切な人がいるだろうか・・・。これはワナだ!!このおばさんこんなにボクに密着して、大丈夫って言ってるのに手をだしてくる。えっ?ひょっとしてスリ!!)と思ったボクは、キッパリとかなりの無理をして自分で立ち上がり「大丈夫です。ご心配なく」と言っていっぱいいっぱいのスピードでその場を立ち去った。今一週間がたって、うっ血している足を見ながら思うのは、あのおばちゃまは本当にご親切で声をかけてくださったのではないかということだ。ボクみたいなのが、目の前でドタッとこけたら、そりゃ「どうしたの?!」って思うのが普通だよなぁ・・・・。今さらですが、あの時ご心配くださったご婦人の方、本当にありがとうございました。