孤帆の遠影碧空に尽き

年に3回ほどアジアの国を中心に旅行、それが時間の流れに刻む印となっています。そんな私の思うこといろいろ。

明日タイ・バンコクに行ってきます。入国できるかな?

2020-03-11 22:54:26 | 疾病・保健衛生

(観光客が減り閑散とするバンコクの王宮周辺(3日)=ロイター【3月5日 日経】)

【新型コロナで死者も ただ、観光立国タイとしては観光客にも来て欲しい】
明日からタイ・バンコクを1週間ほど観光するということで、今日は関空近くの泉佐野まで移動。
現在、地元の空港でフライト待ちです。

新型コロナウイルスの関係では、タイはそんなに感染は拡大はしていませんが、先日死者もでたということで、かなりナーバスにもなっています。

****新型ウイルス、タイで初の死者 35歳男性=保健当局****
タイ保健省疾病管理局のスワンチャイ局長は1日、新型コロナウイルスに感染した35歳の男性が死亡したと発表した。タイでの感染者の死亡は初めて。デング熱を併発していたという。

同国で1月以降、確認された感染者は42人で、このうち30人が回復し、11人が病院で治療を受けている。

当局によると、死亡した男性は小売業界に勤務し、新型ウイルス発生後の早い段階に多くの観光客と接触していた。スワンチャイ局長は記者会見で、中国人観光客との接触があったと述べた。(後略)【3月2日 ロイター】
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タイは早い段階から日本からの入国者への検疫を強化していましたが、上記のような情勢で、入国できるかどうか非常に不安でした。

すでに、タイ在住者については、日本からの帰国時に2週間の公共の場に出ないような自粛要請出されています。

このあたりの対象者、日本人観光客の扱いがどうなるのか、メディア報道ではイマイチよくわかりませんでした。

そこで、タイ政府観光庁に問い合わせたところ、入国時に体温チェックで問題がない限り、観光については制約はないとのことでした。

旅行の延期も考えましたが、格安の航空券のため、延期・払い戻しが一切できないということ、タイ政府も「問題ない」と言っていることで、予定どおりに明日の早朝フライトで出発。


****3/5 タイ保健省からのコロナウイルスに関する発表*****
タイ国政府観光庁からの大切なお知らせ
2020年3月5日発表


現在、タイ国政府は中国をはじめ感染症の影響を受けるいかなる国・地域に対しても渡航や貿易の制限はしていません。
また、これまでのところ感染地域*からの渡航者に対する自主的な隔離措置についてのタイ国政府による公式発表もされていません。

(*2020年3月5日公示のタイ国政府官報 保健省告知によれば、危険感染地域とは、(1)韓国 (2)中国(香港及びマカオを含む) (3)イタリア (4)イランを指し、日本への言及はございません。

ただし日本においても感染が拡大している事をふまえ、入国後最低14日間は常に健康状態の経過観察に努めてください。)

なお、タイ国保健省疾病管理局は、国籍を問わず全てのタイへの渡航者に対する公衆衛生保護を目的とし、空港や港、国境地点など46の入境ポイントにおいて、渡航者の疾病監視手順を強化しています。

タイ国政府観光庁からの旅行者のみなさまへのアドバイス
旅行者の皆様は、以下のアドバイスに留意して安全に旅行されることをお勧めいたします。(後略)【タイ政府観光庁 3月6日】
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なんとなく、文面からは「心配せずに是非タイに来て」というメッセージが感じ取れます。

ただし、日本語ガイドを依頼しているところの話では、日本人観光客に対する規制が緩すぎるのでは・・・との不満が国内にはあるとか。

ただ、日本より遥かに観光に依存した観光立国タイですから、タイ当局としては、国民の健康を守るという「表」の顔の一方で、観光客減少によるこれ以上の経済悪化は何としても避けたいという「本音」の板挟みにあるようにも見受けられます。

*****訪タイ海外観光客、2月は前年比44.3%減 中国人85%減****
タイ政府観光庁(TAT)は9日、2月の外国人観光客数が、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で前年比44.3%減少したと明らかにした。

TATのユタサック・スパソーン総裁は観光ツアー会社との会議で、国別でトップの中国からの観光客は85.3%減少したと述べた。

そのうえで、最悪のシナリオで、感染の状況が収まるのが5月となった場合、今年の外国人観光客数は3000万人に落ち込み、観光客の支出が22%減少する可能性があると指摘した。昨年の観光客数は3980万人。ユタサック氏は前週、今年の外国人観光客数が600万人減少するとの見込みを示していた。

観光業はタイ経済にとって重要な産業。昨年、外国人観光客の支出は1兆9300億バーツ(611億5000万ドル)で国内総生産(GDP)の11%を占めた。

タイ政府は前週、新型ウイルスの経済への影響を緩和するため32億ドル超相当の景気刺激策をまとめ、10日の閣議での承認を目指すとしていた。【3月9日 ロイター】
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【揺れる当局の方針】
そうした事情もあって当局の方針も、入国規制と観光客受け入れの間で揺れています。

*****タイ、入国規制で迷走 隔離義務「見直して公表」**** 
タイ政府が新型コロナウイルスを巡る入国規制措置の運用で迷走している。

アヌティン保健相が3日、日本や中国からの入国者に対し14日間の隔離を義務付けると明らかにしたが、その後これを取り下げたうえで、今後の方針は「見直して近く公表する」と説明した。タイは日本から訪れる旅行者や駐在員が多く、戸惑いが広がっている。

アヌティン氏は3日、自身のフェイスブックで日中韓など11カ国・地域からの入国者に、14日間はホテルや自宅での待機を義務付けると表明した。その後に投稿を取り消し「どの国を対象とするかなど、見直す必要がある」と述べた。更新した内容を近く明らかにするとしているが、まだ発表されていない。

タイは2月27日から日本を含む9カ国・地域からの入国者に、14日間は外出を控え自宅やホテルで健康状態を観察するように協力を求めている。

既に一部の日系企業では、対象地域を訪れてタイに戻ってきた駐在員に自宅待機を命じたり、日本からの出張を取りやめたりする動きが出ている。

観光客の足も遠のいている。泰日旅行業協会のアネーク会長は2月下旬に地元紙に対し「日本からの団体旅行の8割がキャンセルになった」と明らかにした。この時点では日本からの入国者への規制措置はなかった。隔離義務が実施されれば影響の拡大は必至だ。

タイには2019年に約180万人の日本人が訪れた。約6000社の日系企業が進出しており、世界の国・地域で4番目に多い約7万人の日本人が生活している。【3月5日 日経】
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先述のように「2月27日から日本を含む9カ国・地域からの入国者」というものには観光客は含まれないようです。あくまでもタイに在住していて、日本を訪問後に帰国した者・・・ということのようです。

メディア報道にも曖昧なところがあるようにも思えます。

****タイ、中韓などを新型コロナ危険地域に 日本は外れる**** 
タイ政府は5日、新型コロナウイルスの感染が広がっている危険な地域として、中国、香港、マカオ、韓国、イタリア、イランの6カ国・地域を指定した。日本は対象に含まれなかった。

タイの感染症法に基づき、対象地域から入国した人は、宿泊施設や自宅での待機を義務付けられる見通しだ。

タイの入国制限を巡っては、3日にアヌティン保健相が自身のフェイスブックで日本を含む11カ国・地域からの入国者に、14日間の待機を義務付けると明らかにしたが、その後に投稿を取り消し「見直して近く公表する」としていた。

タイは2月27日から日本を含む9カ国・地域からの入国者に、14日間は健康状態を観察するように協力を要請している。今回指定された地域からの入国者は、より厳しい対応を求められる。【3月5日 日経】
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したがって、いつ何時入国規制がかかってもおかしくないとも言え、明日実際に入国するまでは安心できません。
また、風邪などのために体温チェックで引っ掛かり入国できない・・・といった可能性もあります。

ただ、もう関空に向かう機内にいますので、後戻りもできません。
前に進むだけです。

ということで、先ほど泉佐野のゲストハウスに到着しました。
明日、早朝フライトでバンコクへ・・・・無事入国できるかな?

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