孤帆の遠影碧空に尽き

年に3回ほどアジアの国を中心に旅行、それが時間の流れに刻む印となっています。そんな私の思うこといろいろ。

ミャンマー  「ミャンマーはひとつ」の意味するところは・・・

2014-01-03 18:21:05 | ミャンマー


ヤンゴン市内のカンドーヂ湖に浮かぶ、伝説の鳥カラウェイを模した湖上レストラン。船ではなく、地上に固定された建物です。 ミャンマー中部のインレー湖には、祭りのときに仏像を乗せて繰り出すカラウェイ船もあります。 “flickr”より By Phone Myat Htoo http://www.flickr.com/photos/76467976@N00/502754850)

ミャンマー・ヤンゴン5日目。

ミャンマーは3回目、今日はその5日目ということで、さすがに「ここへ行きたい」という場所も思いつきません。
もちろん、ガイドブックにはいろいろ紹介もされているのですが、時間とお金をかけて行くにはちょっと・・・という感があります。

そこで、今日は宝石・衣服・土産物を扱う店舗が入ったマーケット「ボージョーアウンサン・マーケット」と、国立博物館を訪ね、夕方から夜は「カラウェイ・パレス」でディナーショーを楽しむことにしました。
いずれも、十数年前に一度行ったことがあります。

「ボージョーアウンサン・マーケット」は、宝石の国ミャンマーらしく、宝石店が目立つマーケットです。
貧乏人の私には宝石はもちろん縁がありません。

特に買いたいものもなかったのですが、商品を眺めていると欲しいものも目につきます。
心が動いたのは、白檀(の1種)の木彫りで、観音開きになった内部に9体の仏像が彫られたもの。
言い値で280ドル。

最近は部屋にお土産を置くスペースもあまりなくなって、お土産は買わないことが多いのですが、毎日お寺で仏様を拝んでいるせいか、欲しくなりました。

しかし、結構なお値段です。それだけのお金があれば、他にもいろいろ使えます。
迷ったあげくパス。次回またミャンマーに来た際に、そのときまで興味が残っていれば買いましょう。

国立博物館は撮影禁止。
別にミャンマーだけではありませんが、どうして?
フラッシュで痛むようなものも展示されていません。

展示内容は多岐にわたり、見ていると大変疲れる所でもあります。冷房が入っているのが救いです。

ここのお気に入りは、各民族の民族衣装を着てずらっと並ぶ人形群です。
華やかな民族衣装は眺めているだけで楽しいものがあります。

ミャンマーが抱える最大の問題のひとつが少数民族問題です。
そういう政治的なメッセージは特にありませんが、各民族を並べて展示していること自体が、「ミャンマーはひとつ」という政府側のメッセージとも言えます。

ただし、当然ながら、多数展示されている少数民族のなかには、西部ラカイン州で問題になっているロヒンギャは含まれていません。
ミャンマーにとって、彼らはバングラデシュから違法に侵入して住み着いている連中で、「ミャンマーはひとつ」の中には入っていません。

バングラデシュでも同様に自国民扱いされていないことがロヒンギャの悲劇で、安心して暮らせる場所を持たない不幸な民族です。

ロヒンギャに限らず、国内に数%存在するイスラム教徒の文化・生活に関する展示もないようです。
宗教問題は、少数民族問題以上に厄介かも。
何がないかを見ると、その国の姿勢がわかります。

これから昼寝でもして、夕方「カラウェイ・パレス」に出かける予定です。
伝統的な民族舞踊などを眺めながら食事が楽しめます。
明日は帰国しますので、ミャンマー最後の夜です。
コメント
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