まわりで起こっていること

since2004.12「糠漬け初心者」

雨上がりの澄んだ青。

2020年05月11日 | Weblog

玄関を出ると、昨日使った杉のまな板が濡れている。

黒鯛、チヌだね、をおろしたので、外で干していたんだけど。

あら、雨だったんだね、という第一印象の朝。

見上げた空は、表題のごとくで、好きな色だ。

駐車場の脇、いつもの御神木は、緑が鮮やかで、雨のおかげだ。

5月をメイグリーンとは言ったものだ。

これから、新緑の季節に向かい、いいね、この緑のトンネルは、なんてセリフ。

おばたちの言葉が浮かんでくるようだ。

残念ながら、この時世、どこにCOVID-19と名付けられたウイルスがいるかわかりません。

ということで、ことに高齢な彼女たちは、まさに、自宅謹慎、って具合だろう。

むしろ、免疫は下がっちゃうんだろうけど、そんなこと言っても、仕方ない。

おばたちが「感染者」の部類にくくられないように、祈るしかないか。

つい最近、NHKの番組で、バイキング形式の会場での実験、みたいなの、あって。

一人の人が、手のひらに実験液みたいなの、ウイルスに見立てて、擦り付け。

それがどんな具合に拡散していくか、っての。

蛍光塗料みたいなものか、薄い青で光っていたけれど、あんな具合に拡散していくとしたら。

そりゃもう、お手上げだよな、と、不謹慎を承知で書くと、笑っちゃったよ。

あれなら、少々の感染対策ではどうにもならないな、ってわけだ。

キリスト教の代わりの科学を信仰したとして、ほら、こんなんだからね、頼むよ、不要不急の禁外出。

なんて次第だけど、時に科学へ政治も混じり、経済も混じり、ってことで。

なかなかに真実、ってのに行きあたらない。

もっとも、人の数だけ真実ってのは、あるわけで、と書いちゃうと、自粛警察の諸君に狙い撃ち。

ってなもんだけど。

カミュの「ペスト」では、災いがどうやら過ぎ去り、街も開門され、って日。

つまり、ペスト禍が去った、と認定された日、町衆はお祭り騒ぎ、となりつつある中。

医者のリウーとともにペストと戦ってきた、畏友、タルーは、ペストによって死を賜る。

犯罪者のコタールは、自宅から発砲して、結果、警察の狙撃で、これまた、死を賜る。

なんてこと、が結末だった。

語ろうと思えば、二つの死を象徴的にも語れもする、のかも。

なんてことはともかく、わがリアルの世界で。

このパンデミックがどんな展開になるのか、まさに、未知との遭遇。

第一章、ってところだな。

果たして、第二章は如何になりますやら。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする