子どもの頃、学校で習ったような気がするんだけど。
江戸時代の末期、黒船が来たときのこと。
100年の眠りを破る蒸気船、なんとかかんとかで夜も眠れず。
っていうやつ。
ほとんど覚えていず、なんとなく、語呂のリズムだけが耳に残っているのですが。
あの時は、ずっと、鎖国をしていて、いきなり現れた巨大な黒船が、なんだ、これっ!
みたいなインパクトだったんだろうね。
ま、それになぞらえるんじゃないけど。
311の大震災で、原子力というものが、あるいはそれにまつわるもろもろのことが、黒船のごとくに立ち現れて。
わが妻なんかも、何度も言うように、様変わりで。
この間、参議院で開かれた、行政監視委員会のビデオを、参議院のホームページへ行って、見てるんだね。
その日の参考人jは、小出教授、原子炉設計の後藤さん、地震学の石橋教授、ソフトバンクの孫社長。
孫社長以外は、テレビに出すと、電事連がスポンサーをおりるぞ、と言うくらいの方々で。
その方々が、国会へ登場、というわけで。
ネットすずめの間では、大きなニュースでもあったのですが。
委員会がおわったあと、自民党の議員が、だれだ、あんなやつらを呼んだのは。
と叫んだとかいう話が、ツイッター上ではつぶやかれたりね。
話は、おもしろおかしく、いくらでも書けそうな気配です。
僕は、科学者になったことがないので、わからないのですが。
どうもね、人類に幸いをもたらす科学、というウタイがね。
それって、わざわいももたらすんじゃない、っていうね。
考えてみれば、至極当たり前の事実に、気がついてしまったみたいで。
科学もまた、時代の権力構造に組み込まれていて。
かっこよく言えば、翻弄されている、と。
困ったものです。
ことに、放射線なんてのは、目に見えないので。
それに、だれも、ほんとの意味では、体感してないので。
ある意味、肯定派も否定派も、言いたい放題でね。
なんていうと、失礼なんですが。
よくわからなのです。
これ、笑っちゃ、いけないけど、仙台からの帰り道。
ちょっと、福島、寄って行こう。
このICで降りて、なんていったんだよね。
すると、同行の運転者くん、聞こえないふりで、スルー。
後ろの妻も、えっ、行くの、みたいな風情でね。
なにせ、311以降、情報過多症候群におちいっているので。
ま、それでも、なんとか、三春町へ降りて、有名な滝桜を見てきたのですが。
といっても、すでに、葉桜だったけどね。
余談はさておいて。
人生の見方、社会の見方も、科学的事実というやつも似ていてね。
簡単に言ってしまえば、好みの問題で。
たとえば、自分が好ましいと思っている人が言っていることを、真だとみなす、みたいなね。
放射線安全派は、原子力村東大教授、なんていう人にもたれかかり。
危険派は、原子力村から追放された人たちに、もたれかかり。
じゃ、おまえはどうすんだ、って、すごまれたら、僕ですか。
僕は、自分の体感を信じます。
なんていっても、話になりませんか。
本日は、ちょっと、ずるいまま、終わります。