まわりで起こっていること

since2004.12「糠漬け初心者」

田の神

2009年03月31日 | 素人郷土研究
たのかみ、っていうと、最近、こんな名前の、元自衛官が、過激な発言で、くびになったっけ。

たもかみ、だっけ?

この田の神は、桜の開花のことだそうだ。

 農民は稲の種まきの時期を告げる桜の開花を田の神としてあがめた。

 それが花見の起源だという。

日本経済新聞の春秋というコラム。

この新聞も、政治・経済的なドライブさえかからなければ、いい記事もかいているんだけどね。

それは、ともかく。

この間、身延のしだれ桜を満喫して、武川の神代桜に向かう途中。

種まきの準備の整った、甲州の田んぼをとおりすぎた。

すかさず、おばが、もう少ししたら、このあたりの緑が、きれいになるね、と言った。

田の神が、ご降臨なさった、ということだね。

昭和一桁うまれの彼女たちには、もうDNAに刻印されているわけだ。

そういえば、その日の朝。

つばめが来たね、と、うれしそうに、母親が、おばに向かって話しかけていた。

いい話題だね。

季節を忘れないで、また来たよ、って。
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年の名残

2009年03月30日 | ちょっといい話
元禄七年の新春、つまり、お正月だね。

51歳の芭蕉が書いている、らしい。

いつもの日経日曜版。

 百とせの(ももとせ)半ばに 一歩を踏み出して

 年の名残も近づく候にやとこそ 思い知られ

百年の半分から、一歩でたよ、51歳なんだから。

おれも、ぼちぼちかな、と。

おいおい、こちら、56歳、もう六歩も踏み出してるんだけどね。

ぜんぜん、心境、違うんだよね。

楽しくて仕方ないんだから、齢を重ねることが。

で、芭蕉です。

その年の7月。

故郷の伊賀上野で、盆会があり、お兄さんや親戚の方々と集まったのかな。

こんな句を残している。

 家はみな 杖にしら髪の 墓参(はかまいり)

それから、9月28日には、こんな心境です。

 秋深き 隣は何を する人ぞ

これは、中学か高校のとき、国語の授業に出てきたように、記憶している。

有名だよね。

こうやって味わうと、それなりの趣がある。

さすがの芭蕉も、精力・気力、今風にいえば、パワー・エネルギーが、衰えだしていたんだね。

それで、10月12日死去、14日葬儀、となるんだけどね。

8日には、これまた、有名な、この句。

 旅に病んで 夢は枯野を かけ廻る

年の名残、としのなごり、という言い方が、あったんだね。

なんとも、大和風で、いいですね。

ちなみに、なごり、を辞書でひくと。

 浜に打ち寄せる波がひいたあと。

 風や波のやんだあと、なお静まらないこと。

 物事の過ぎ去った後、なお残る気分。

 子孫。

 別れを惜しんですること。

 別れの最後、最終、終わり。

幕府の密偵だったんじゃないか、などとも言われる芭蕉なんだけど、年の名残にあたって、こんな心境だったらしいです。

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身延しだれ桜

2009年03月29日 | おじおば会
日蓮さんのお墓から、観光案内所へむかう途中。

このしだれが、絶品。

楚々とした風情とでもいうのか、まだ若いのだろうが、しっかり、しだれている。

おばが、嘆声をあげた。

かわいい、と。

今月のおじおば会は、身延山のしだれ桜。

満開。

身延町の文化会館に大駐車場があり、そこから、シャトルバスにて、現地へ。

渋滞が予想されたけれど、すんなりと。

気温は、多分、10度以下で、手は冷たくなったけど、気持ちよかった。

日蓮さんのお墓の近くには、樹齢700年の「雫の桜」と名づけられた桜もあり。

そこから、武川の「山高神代桜」へむかう。

ここは、前日、雪が降った、ということで、来週が、ピークかな、と売店のおじちゃんもおねぇちゃんも、言っていた。

それじゃ、今週は、売る練習だね、と笑顔をかわす。

エドヒガンだという神代桜だけは、7分くらいかな。

母親もおばも、超老木が花をつけていることに、今年もまた、感心しきり。

わが身への、応援歌を、かんじるんだろうね、いいね。
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はたらく

2009年03月28日 | ちょっといい話
リーマンショックのなにがいいかって、労働観が変わりつつあることだね。

あくまでも、かわりつつ、なんだけど。

額に汗して働くことが、尊いことだ、というね。

至極、当たり前のことが、当たり前に話されるようになってきたかな。

さらに、働く場があること、それが、幸せだ、ってことも。

この、はたらく、って、はたを、つまり、まわりをらくにすることだぞ。

って、むかし、知り合いのおじさんがいったときには、この人、なんでも、こじつけちゃうんだから、と、おいおい、って感じだったんだけどね。

今だと、それ、いいね、と思える。

多くの場合、自分を楽にさせる、という、われらく、みたいになっちゃうからね。

それはそれで、いいのかもしれないけど、けっこう、うまくいかないんだよね。

いずれにせよ、金融立国なんて言ってた国が、えらいことになってしまって、また、漁師にもどります、なんてテレビでやってたけど。

はたをらくにさせる、だから、はたらくんです。

で、いいんです。
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ひとから

2009年03月27日 | 趣味
この表題、なんのことだかわかります?

妻が、今、はまっているものです。

ひとりカラオケ、の略なんだって。

ひとりで、カラオケボックスに入り、心置きなく、自分の好きな歌を歌いまくる。

初めて、聞いたとき、へぇー、そうなんだ、と言う感じでした。

人間って、ほんとに、おもしろいもんだね。

なにをするかわからない、くらい、おもしろい。

しかも、ひとから状態の人々が、ネット上では、群れているらしい。

いいじゃん、ですね。

僕自身も、糠漬け初心者、ということで、ブログをはじめたきっかけも、そんな気分だったかな。

そのうちに、まわりで起こっていることが、おもしろくなってしまって、ブログ名も、そうなったわけで。

恐慌と言う名のTSUNAMIが、だれにも、押し寄せているんだから、せめて、楽しみましょうよ、ということだね。

辛気臭い、経済評論家、政治評論家たちに背を向けて、寺山修司みたいに、書を捨てて街にでよう、だ。

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けしきは見えず

2009年03月26日 | ちょっといい話
 頓て死ぬ けしきは見えず 蝉の声   芭蕉

頓て、とかいて、やがて、と読むらしい。

蝉しぐれのように、鳴いているのかな。

一心不乱、とでも言えばいいか。

人間と似ているね。

わき目も振らずに、生きているわけです。

人間だって。

やがて死ぬ、から、いまを大事に、ということになるんだけど。

それが、いまさえよければ、自分さえよければ、とつながってしまいもするわけで。

なかなか、むずかしいです。

とはいえ、イチローにも、神が降りてきたように、日本にも、神がおりてくるかもしれず。

谷だけがあり、つらさがあり、心が折れそうになったけど、最後に、山がきた。

イチローの姿に、日本の未来が、あるのかもしれない。
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なんたってWBC

2009年03月25日 | ちょっといい話
今日のネタは、なんといっても、WBCでしょ。

10回まで、息詰まる展開で、観ているほうが、スタミナ、もたなかった、というくらい。

イチローが、タイムリーを打った時には、泣きそうだった。

事務所で、営業に来た人も含めて、みんなで、野球観戦。

9回のダルビッシュを観て、わが妻は、涙が出てきた、と言っていた。

いやぁ、これで、日本にも、勢いがでてくるかもしれないね。

いろんな呪縛から、自由になること。

縄文時代からつづく、この土地のもっている地力、パワー。

それが、少しずつ、表に出てきそうな気がしている。

イチローじゃないけど、この国は、持ってる、のかもしれない。

新自由主義で、国の中が、ずたずたになりきる前に、リーマンショックで、アングロアメリカンが、こけてくれたし。

もちろん、その影響は、甚大なものがありはするけど。

でも、まだ、間に合う、という時点だったしね。

韓国の選手たち、メディアも、アジアの2チームで、決勝を戦ったことを、誇らかに、語っていたし。

岩隈と青木も、インタビューで、ありがとう、を連発していたし。
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望郷酒場

2009年03月24日 | 友人
おまえのおやじみたら、おれのおやじに、そっくりだった。

酒に酔い、おかあさんを泣かせ。

夜中に大勢つれて帰ってきて、子どもたちを、たたき起こし、と。

高校の時の同級生と三人で飲んだ。

その中の一人が、ぼくに言った。


彼は、酔っ払って帰って、朝、目が覚めたら、もぬけの殻だった、という経験をしている。

そう、妻子は、冷蔵庫や蛍光灯ともども、いなくなっていた。


僕の隣の男も、話した。

うちのおやじも、よく飲んでいたな。

戦争へ行って来て、飲まずにはいられない体験をしてきたんだろうな、と。

そこへ、去年、なくなった友人の友人も、偶然、合流。

4人は、みんな、そんな、おやじとの体験を持っていた。

おやじみたいなよぉー 酒飲みだけにゃ ならぬつもりが なっていた、というわけです。

不思議なことに、話が、そんな方向になった。

ちょうど、そこは、昨年なくなった友人の行きつけのお店だった。

天孫降臨じゃないけど、その晩は、なき友人が、降臨していたのかもしれない。
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あそびをせんとや

2009年03月23日 | 家族
やりたいことが、ふえてきた。

朝、起きがけに、妻が言う。

いいねぇ。

いのちが、燃え出したわけだ。

なきながら生まれてきた、今生だけど、それを、笑いに変えることは、できる。

少々、昨日のエントリーと、ニュアンスが、ちがってしまうけどね。

あそびをせんとや うまれけり、とかだれか、言ってなかったかな。

時代の価値観やら世間体やら、親・先生からのINPRINTやら。

もう、いろんな、障害物が、まわりには、ころがっている。

障害物競走みたいなものだね。

しかも、自分だけが、障害物だと、思い続けている、という。

ま、なにはともあれ、やりたいことが、ふえてきた、って、いいことだね。

歯を食いしばって、じゃなくて、ね。

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逆転

2009年03月22日 | あの世この世
インドの言葉らしいんだけど。

 誕生の時には、あなたが泣き、全世界は喜びに湧く

 死ぬときには、全世界が泣き、あなたは喜びにあふれる

これ、なかなか、おもしろいでしょ。

誕生と死で、攻守ところを変える、というのか、立場が、逆転するわけだ。

人類数万年の叡智、というんだけどね。

どうやら、うまい具合に、あちら側へ、ソフトランディングできれば、そこは、お花畑なのかもしれない。

とはいえ、自ら死を選んでしまう、ってのは、また、違う道筋になってしまうんだろうけど。


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