という看板が、わんちゃんの絵とともに。
あって。
今朝は、30分歩いての通勤だったので。
普段は目に入らないものが、入ってきたわけだ。
わんちゃんたちの糞が、汚い、ということだね。
なので、飼い主さんに注意を促す、という。
そう言えば、子供のころ、犬の糞は、よくふんばしたな。
僕一人ではないだろうから、たくさんの糞が、道ばたにころがっていたんだね。
そりゃ、おばあちゃんだって、道ばたで、粋なネェちゃん立ち小便。
ほど粋でもなかったけれど。
そんな光景が、デフォルトで。
街は、そう言う意味では、汚かったんだね。
臭いは、漬け物屋さんからだったり、豚を飼ってる家からだったり。
家々にも、貧乏な臭い、満載だった時代だからね。
そういう意味では、日本も豊かになった、ということになるね。
上記の看板から連想したのは、大英帝国の話で。
ジェントルマンが、傘をもっているのは、アパートメントの上から、糞尿が落ちてくるから。
それを避けるため、とかね。
ハイヒールも、道ばたに転がる、生き物の糞、つまり、動物だけでなく人間の、というね。
その汚物を避けるため、それが発明の母だった、と。
香水の生まれたのも、そんな類いだそうで。
人類の、というより、文明化の基準は、汚さからの解放、ともいえるね。
そうそう、昨日のおじおば会は、さくめ方面を散策、というか、車でね。
田んぼの緑から黄金色に変わりつつある様を眺めながら、おばたちは。
いいね!とため息まじりで。
最近、うちの近所では見られないからね、というわけだ。
どうか、農家の若者が、なんとか、がんばって、この光景を残されんことを。
みたいな教会でのお祈りみたいな風情にもなって。
昨日は、「さくめ」の大将もてんてこ舞いで。
開店早々に団体さんが、入ったそうで、じゃ、一時間くらい、どっかまわってくるよ。
と、近くの気賀の関所で、ちょっと、野菜の買物しながら、浜名湖、というか、猪鼻湖なのか。
そこではぜを釣っているおじさんと、たんと釣ってくださいね、なんて会話もし。
そうこうしているうちに、大将のご配慮で。
カウンター五人様、って感じで、残り少ない天然うなぎをいただいたのでした。
一年で、15センチくらい大きくなるそうで、僕らのは、三年もの、くらいかな。
5年くらいすると、腹が黄色くなって、これは、うまそうだったけどね。
さらにたつと、全身真っ黒になり、これは、次代の産卵のために漁協が買い求め、と。
ここまでくると、固くて、食べられないけど、あれ、どうしてるんだろうな。
なんて、大将。
一人前何百円かのうな重にまわっているのか、エキスでもとるのか、わかりませんが。
焼き専門の息子さんも、しばらく見ないうちに、成長し。
調理場での立ち居振る舞いがね、落ち着いてきて、そんな感想を伝えたら。
自分じゃわかりませんけど、なんて言いながら、嬉しそうだった。
うなぎ以外には、昨日は、6カ所、道の駅やら農産物直売やらに寄って。
この道、70年のプロの目線を復活させたのでした。
なにせ、彼女たち、買物にかけては、うるさいわけで。
ああだのこうだの、というので、ごめんね、なにせ、70年だから、とお店の売り子さんに。
ちょっと、気兼ねしながら、当方がフォローもし。
なんだけど、からだの内奥からはじけだす、まさに、命の燃えるようなね、あの感覚。
空気感は、なかなか、僕からは素敵にも思え。
家でくすぶっているだけでは、発露できない、あるエネルギーがね。
そんなわけで、平均年齢80歳越えの旅は、終了したのでした。