まわりで起こっていること

since2004.12「糠漬け初心者」

市場には神様がいるんだって?

2008年05月31日 | Weblog
メキシコから移民してきた、たとえばブランコという人。

家と土地を、アメリカで買う、とする。

たとえば、2000万円、金利何パーセントで、何年間はらいます、というようなローンの契約をする。

ローンブローカーといわれる会社と。

この会社は、ここで手数料を手にする。

それを回収するのは、サービサーといわれる会社。

お金を出すのは、たとえば、シティーバンク。

お金をだした銀行は、ローンを証券にして、自分の子会社に売る。

ここで、銀行は多額の手数料を手にする。

この子会社は、この証券を、他のローン、つまり、車のローンなんかとごちゃまぜにして、違う証券をつくる。

で、これを投資銀行へ売る。

投資銀行へ売るにあたって、格付け会社が、やはり、手数料をもらって、この証券はトリプルAですよ、なんて、格付けするわけだ。

この格付け会社が、幇間、たいこもちだね、みたいな存在なんだよね。

もともと、投資家がお金を払って、今から投資する案件を格付けしてくれ、ということだったらしいんだけどね。

そうすれば、格付けがあたっているかどうか、お金を出した人にとっては、大事なことだから、投資家が、格付け会社を格付けするわけだ。

だから、格付け会社もうかうか、いい加減なことは出来なかった。

ところが、それが、この証券を売りたいんだけど、格付けしてよ、手数料払うから、ってわけで、売りたい人は、売れればいいんで、もともとの仕組みとはちがうんだよね。

ドライブのかかりかたが。

いやいや、書いてて、わけわからなくなっちゃったよ。

もっと、わかりやすく書きたいんだけど、なんせ、専門外だから、ややこしい。

早い話が、土地が上がり続けている限り、だれも責任をとらなくてもいい、リスクはみんな、先送り、みたいなビジネスモデルなんだよね。

ま、その間に、手数料収入だけは、たくさん、もらっときますよ、と。

メキシコ移民のブランコも、家をもてるわけだから、みんな、ハッピーなんだね。

土地があがりつづける、ってのが、幻想なわけだけどさ。

市場には、神の見えざる手があるんだ、って、だれが言ってたっけ。

こまったもんだ。
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嵐の屋根

2008年05月30日 | Weblog
いそうろう 嵐の屋根を はいまわる

という川柳。

それこそ、川柳川柳の「湯屋番」という落語の枕でつかっている。

嵐になって、屋根から雨漏りでもしたか、屋根板が飛びそうにばたばた音を立てたか、なんだろうね。

いそうろう、怖いんだけど、日ごろ、無理やり住まわせて貰っているんで、なんか、目だって役に立つことをしなきゃね、と。

いそうろう的なこころの動きって、日常生活の中にもあるよね。

これに出てくる若旦那は、もう少し、ノー天気だけどね。

落語ってのは、普通の人間のこころの動きに敏感だから。

「天災」なんていうのも、おもしろい。

ミャンマーのサイクロンや四川省の大地震のあとでは、ちょっと、天災、というのを、軽々しく使うのは、抵抗があるけど。

これ、春風亭柳橋できいた。

喧嘩っぱやいクマさん。

女房は殴るし、オフクロにまで、手を上げる。

べにらぼうなまる、という心学の先生のところへ、ご隠居に紹介されて、話をききにいく。

あなたは、喧嘩がお好きとみえる。

そうとも、べらぼうめ、喧嘩なら、いくら安くても買うぞ、買おうか、と。

ま、ナンにでも、腹を立てて、踏んづけちゃいたくなるクマさんなんだけど、ね。

野原の真ん中で、土砂降りの雨がふってきて、ずぶぬれになったらどうします、と先生が言う。

べらぼうめ、天道のやろうをひきずりおろして、といいかけて、そりゃ、喧嘩、できないな、と腑に落ちる。

そうでしょう、それをわれわれの世界では、天災、というんですよ、とさとされる。

いいことをきいた、と長屋にかけつけて、たまたま、夫婦関係でもめているところへ、わりこんで、天災、を使おうとする、という流れなんだけどね。

これは、クマさんでなくとも、覚えたばかりの言葉は、使いたくなるもんだからね。

横文字だったり、四文字熟語だったり、新興宗教の用語だったり。

良かれと思って、人におしつけたくなるんだよね、おしつける、なんて自覚してないけど。

霊的な話、こうしたらもうかるぞ的な話、こうしたらもてるぞ的な話、それこそ、枚挙に暇がないほど、まわりにはあふれかえっているからね。


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ネットワークビジネス

2008年05月29日 | Weblog
なんとかデストリビューターとか書いた封筒が、娘宛に送られてきた。

友達に名前だけかして、と言われたらしい。

早い話がネットワークビジネス、ねずみ講のようなものだね。

ねずみ講、というと、一生懸命にやってらっしゃる方々は、そうではありませんよ、ということになるんだけどね。

厳密な定義はともかく、累乗で増えてゆくねずみの出産、ということであれば、ねずみ講、なんだよね。

どこかで、限界がくる、という意味でも。

我慾の連鎖、という意味でも。

富士講とか大山講とか、日本では、むかしから、講、という言い方で、みんな集まったわけだ、こちらは、物見遊山もかねた信仰だけど。

ま、一部上場企業が、別の名前をつかって販売組織をもっていたりもするし。

一時、船井幸雄なんかも、例の船井総研、日本の風土には、クチコミのネットワークビジネスがあうんです、なんて、本、出していたからね。

娘には、知ったふうな口で、いろいろ話したんだけど、僕自身、2、3回契約したこともあるので、いえるわけで、ま、偉そうにはいえないわけです。

契約する会場に行くと、女の人が多いんだけど、これ以上ないという笑顔のもてなし、というパターンなんだよね。

なにせ、カモがネギをしょって、鍋までぶら下げてくる、という絵柄なんだから。

一度なんか、別の会で知り合いの女性が、その会場にいるわけ。

にこにこ、満面の笑顔で。

別の会では、お子さんのことで悩まれていて、いつも、暗い表情の方だったんだけど、かもねぎなべの会場では、まったくの別人。

あれは、印象に残っているね。

心理的なメカニズムもわからなくはないんだけどさ。

今、その人たちの上のタイトルの人、ま、たくさん売ってる人って意味なんだけど、ヨーロッパへ行ってるんだよね。

500万以上商品を買うと、ヨーロッパ旅行が、10何万で行けます、ということらしい。

つまり、500何十万かで、旅行しているわけで、20何万かで、旅行すれば、もっと、すっきりするのに、なんて、素直におもうんだけどさ。

人間の心のメカニズムは複雑なものです。

ふりかえってみると、僕の場合は、ネットワークビジネスの話が舞い込むときって、自分がお金に詰まってるときだな。

それと、だれかが、借金をしにくるときも、同じだ。

ある種のエネルギーの存在、言葉をかえれば、霊的存在、といってもいいけど、そんなものの実在を感じてしまいます。

50歳も半ばになれば、良くも悪くも、いろいろ、経験するわけで、ああしろこうしろ、と命令口調ではいいたくないけど、あれやこれや、ありのままの体験談を、若い世代に伝えたくもなるのです。
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卒業旅行

2008年05月28日 | Weblog
卒業旅行って、松任谷ゆみの歌にあったかどうか、わすれちゃったけど。

久しぶりに行った飲み屋さん。

還暦にプラスもう一回りの方、早い話が、72歳かな、の行きつけのお店。

以前つとめていたという、老舗デパート、田中屋つながりで、お店のママたちもお客さんも、そこの出身の方々、ということなんです。

「乱れ髪」やら「りんご追分」やら歌うと、他のお客さんが、美空ひばりの好きな方で、もりあがったり。

もうひとり、同行した方が、お父上が、趣味で漁師をやっていた、みたいな方で、小さな太刀魚は、ぶつぎりにして、お酢に漬けてたべる、とか、カマスは、海でそのまま裂いて、塩水でたべる、とか、珍しい話をおききしたり。

お酒がはいると、夜の更けるのも早く、いつしか、午前様に。

その前の店では、70歳近い方が、だれそれがきていない、と怒り出して、一緒に行った10人以上のうち、三分の一はなだめ役、残りはどんびき、みたいになったり。

ま、やってることは、おじさんたち、小学校の生徒と、たいして変わらないんだよね。

それはそれで、楽しい、というわけです。


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ハニー

2008年05月27日 | Weblog
ハニーなんて書くと、中国や北朝鮮なんかで話題になる、ハニートラップを連想しちゃうんだけど。

政治家や要人を、女性工作員の色仕掛けでわなにはめる、というやつね。

実は、うちの事務所で飼っている、わんちゃん。

もう何歳になるのか、娘が小学校を卒業するころだったか。

彼女も24歳になるんだから、7倍したら、90歳くらいになるのかな。

近所の草むらに捨てられ、夕暮れ時、ダンボール箱にはいっていたハニーを見たときは、胸がきゅんと詰まる思いだった。

あれから、10年以上がたつわけだ。

いつだったか、犬好きな方がみえて、捨てられた犬は、従順なんだよね、って言ってた。

そうなんだね。

犬だろうとなんだろうと、親から引き離されるって、並大抵の辛さではない。

大地震によって、親から引き離された、四川省の子どもたちの映像が流れる。

一見、無邪気な笑顔のなかに、凍りついたような風情をかんじるのは、過剰に感情移入してながめるからだろうか。

ああした光景を目にして、神も仏もあるものか、と自暴自棄になるのか。

マレー語で天国だというスルガで生きていることに、有難さを感じるのか。

天国と地獄の分かれ目でもあるような気がする。

怨嗟や呪詛から眺めれば、超能力者だろうとなんだろうと、未来は暗く、おどろおどろしく、描かれる。

地球大変動で、人類の三分の二は絶滅する、なんていう近未来予言にしても。

話はそれちゃったけど、ハニー。

たまに散歩に行くと、道端の匂いをかぎながら歩くんだけど、異常に執着する場所、というのか、匂いのする箇所があるんだよね。

匂いによって、彼女のなかの、遠い記憶をたどってるのかな、なんて、夢想しているんだけどね。

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孫をまつおばあちゃん

2008年05月26日 | Weblog
四川省の映秀。

瓦礫の前に座って、孫を待つおばあちゃんの映像があった。

孫の服を用意して、日がな一日、写真のような被災地を見下ろしていた。

お葬式の準備もして。

しわが深く刻まれた顔に、大陸中国らしい表情が感じられた。

現代の中国人でなく、とうとうと流れる大河のような、老大人とでもいうような、おばあちゃんの表情が、印象的だった。

テレビ朝日の、古館伊知郎のスペシャル番組。

地震にそなえて、こんなこともやっておこう、ということで、何項目かあげられていた。

五番目に、家族会議、とあった。

地震のイメージを共有して、どこへ集合するか、話しあっておこう、と。

家族会議、ということばが、これまた、印象的だった。

生存の危機をまえにすると、原点に帰らざるをえない。

地球規模の地殻の大変動がおきている、という話もあるなかで、人間の原点に回帰する、というのは、自然なことかもしれない。
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天祥庵

2008年05月25日 | Weblog
忍野の峠のお蕎麦屋さん。

いつものおじおば会で、立ち寄る。

おばの話では、雑誌などで紹介されて、ひそかな人気店らしい。

茅葺きの古民家を移築したのかな。

ぶっかけ、といって、冷たい蕎麦に、数種類の薬味をかけ、しゃもじにのった焼き味噌も一緒にかきまぜる。

そして、つゆをかける。

蕎麦もしっかりしていて、薬味も一緒に楽しめる。

ちょっと、つっけんどんにも見える対応なんだけど、お客さんにこびてなくていい。

西欧流のサービス合戦になれた現代人には、むしろ、新鮮に感じるものなのかもしれない。

おばたちとまたきたいね、といいながら、お店をあとにする。

その後、忍草浅間神社へ。

北側の川のほとりで、カッコーの声を聞きたくて。

駐車場にいたおばさんに、どう、カッコーないてる?ときくと、今朝、おとうさんが、畑のほうできいたって、言ってたよ、でも、ここではきかないね、と。

カラスが卵を食べてしまうのか、少なくなったね。

うぐいすもホトトギスも。

明日、おいもを植えるけど、昔から、カッコーがないたら植えろ、って言われてたんだけどね、と。

そんなわけで、カッコーの声は、またのお楽しみとなった。
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善光寺

2008年05月24日 | Weblog
長野の葬儀に参列したあと、善光寺近くで、信州うどんを食べる。

もちろん、七味唐辛子も7gのを購入。

本堂へお参りしたら、霊気というのか、神気というのか、すごかった。

大勢の人々が、訪れるわけだ。

西門からはいったら、信徒の方々から、という躑躅がきれいだった。

長野は32度。

涼しいイメージの信州も、暑いときは暑いんだね。

オリンピックのせいか、広い道路が目立った。

もう少し走れば、湯田中なので、温泉に浸かってきたかったけど。
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あいさつ

2008年05月23日 | Weblog
昨日は、何度も、大勢の人の前であいさつする場面があった。

どうも、苦手だな。

ま、仕方ないので、慣れるしかないんだけどね。

言いたいことといってることがフィットしなくて。

PTAやら同友会やら、長のつく役を何回かやってもいるんだけど、今度は、安全の長なんだよね。

あいさつ言葉、みたいなのが好きじゃないというのか、苦手というのか。

伝わってないと思うと、声がうわずっちゃうんだよね。

なかには上手な人、いるからね。

あいさつとはちがうけど、落語なんか、話の組み立てがうまい。

芸だね。

芸にまで、磨き上げてあるんだろうけど。
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赤ちゃん

2008年05月22日 | Weblog
表具屋のおやじ。

喉の調子が、ずっと、悪かったらしい。

姪が三ヶ月の赤ちゃんを連れてやってきた。

その子を、20分ばかり、抱いていた。

その後、おなかを下して、すると、喉が快癒したらしい。

赤ちゃんはエネルギーが高いね、と感心していた。

そうやって、すべてを受け取れたら、人生もまた、たのし、ということになるね。

出物腫れ物、ところかまわず、というし。

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