どこそこの桜がいいから、というので。
通常は、お花見見物をするんだけど。
昨日は、里山ならぬ、桜山、いや、桜の里というような、大きな括りの。
お花見見物だった。
行き先は、結果、52号線を北上、富士川左岸を、身延まんじゅうを過ぎ、下部へ。
そこから、縦貫道を六郷ICから須玉ICでおり、おいしい学校、津金村。
帰りは、津金村の村内を南下、というコース。
葉桜から満開の桜、おいしい学校の校庭では、一分咲きの桜。
津金村の集会場では、古木にして大木の桜が満開で。
それ以外にも、道すがら、そこここの桜、身延近辺では、さすがにしだれの桜。
桜三昧とは、このことか。
そんな一日だった。
おいしい学校の校庭にそそり立つ古木を、遠くから眺めたら、赤い色が覆っていて。
こりゃ、もう、終わっちゃったのかね、なんて言いながら、走ったんだけど。
近づくと、それは、まだ、蕾の桜色、赤色だったんだね。
校庭では、お花見大会とか銘打った、地元の方々の屋台も出ていたり。
四月に入って二回も雪が積もって、昨日まで、固い蕾だったんです、という中。
初めての体験だけど、2時間くらいか、食事をしている間に、蕾から一分咲き、二分咲きと。
景色は移り変わり。
の中に、黄色の花、訝しみながら、まさか、蠟梅?ってなもんんで、そうです。
蠟梅だったのです。
帰りの、中央道は甲府南ICでおり、精進湖へ向かう道すがら、桃の花も咲き乱れ。
いろんな色に御目文字した、という感じだな。
おいしい学校での昼食、それも、昭和一桁生まれ、90歳を先頭に、の面々には、多過ぎくらいの。
パスタ、ピザ、デザートなどなど、を這々の体で食し終わり、さて、駐車場へと向かうと。
そこに、素人絵描きさんが、斑ら山というのか、八ヶ岳を左手に、の風景を写し取っていて。
いいですね、絵心があって、なんて、鶴瓶まがいの声をかけ。
この方です。
今日は、かくかくしかじか、90歳を頭に云々と話し始めたら、自分も90歳だ、と。
そりゃ、男性で、ご自分で運転して、絵までお描きになるなんてすごいですね、写真撮っていいですか。
というコメントともに撮らしていただいたもの。
90歳です。
なんか、いいでしょ。
車内では、イイネイイネ、のおばたちからの合唱、冥土の土産に、なんて言葉は出なかったけど。
そう、それほどに、つまり、先のことなんか考えるいとまもなく、春爛漫の圧倒的な情景は。
人の五感を刺激するもので。
それはすなわち、生命への讃歌でもあり。
老いも若きも、というわけだ。