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大山加奈選手、岩隈久志選手、ライコネン選手、浅田真央選手、阪神タイガース他好きなものがいっぱい。幸せ気分を発信したいな

日本 vs 中国

2008-08-18 00:53:15 | バレーボール


 予選リーグ最終戦。ポーランドが負けたので、日本は決勝トーナメント進出が決まりましたが、4位通過だと、準々決勝でB組1位のブラジルと対戦しなければなりません。
アテネの時もこのパターンであの大会金メダルの中国とあたってしまい、あえなく玉砕。何とか中国を破って3位通過したい、大事な一戦。もちろん、中国も同じ気持ちでしょう。
より有利なポジションをかけて、負けられない一戦が始まります。

日本 0  3 中国
    24-26
    16-25
    14-25

キューバ戦が完敗なら、この試合は惨敗でした…
第1セットの滑り出しは、このうえなくいい形。
ヌイヌイに得点させず、完全に中国のリズムを崩しました。他の選手もミスを連発して大量リードを奪います。
流れをかえたのはオウイメイ。
この選手、中国版加奈さんといいたいくらい、加奈さんとよく似たタイプなんです。
サーブレシーブに入っていないところをみると、レシーブはあまり得意ではないのでしょう。速いスパイクも打ちません。でも、ものすごいパワー。
ブロックにあたったボールが反対サイドにはねかえったり、コースに入って待っていたレシーバーをはじきとばしてしまうスパイクは、加奈さんを見ているようです。
見た目は加奈さんよりかなり「どすこい!」ですが、ハニカミ笑顔が可愛い。チームのみんなにも可愛がられているみたい、とこんなところもそっくり。
コンビが機能しなくなった中国は、このオウイメイにボールを集めます。
もう、オウイメイのオープン一点張り。
それでも、重いスパイクが次々と決まって、中国が追い上げてきます。オウイメイはブロックでも大活躍。エリカさんを一枚で止めます。
オウイメイ一人の活躍で、あっという間に点差が縮まり、他の選手ものってきてしまいます。何よりも、ブロックが息を吹き返してしまいました。
中国は自分達もコンビバレーをやるので、コンビに対するブロックが上手いんですね。速い攻撃にしっかり二枚ついてきて、ドシャット。
あんなにリードしていたのに、第1セットを奪われてしまいます。

波に乗った中国のイケイケムードは第2、第3セットも変わらず。
日本は、エリカさんが孤軍奮闘。速攻やブロードだけでなく、ライトから大きいトスも決めていきます。
途中からメグさんのところに入った加奈子はんも、ブロックにスパイクに盛り上げますが、流れがかわらないままストレート負け。
一発勝負の決勝トーナメントで、ブラジルと対戦することになりました。
うー、アテネとまったく同じ展開やんか。

この試合は第1セットがすべてだったでしょう。
ポイントゲッターのヌイヌイが止められ、マユンブンのブロードも止められ、サイドのヨウコウも決まらず、ガタガタになってしまった中国。
中国ベンチは、アテネ金メダルメンバーのセッター・ヒョウコン、サイド・ヨウコウを早い段階でベンチに下げました。ヨウコウはともかく、アジア型のコンビバレーのチームがセッターをさっと変えてしまうというのは驚きでした。
この思い切りのいい采配と、コンビが全く機能しなくなった時に得点できるオウイメイというアタッカーの存在。これが中国と日本の差だったと思います。
今の中国はちょうど世代交代の途中という感じで、かつてのようなものすごく強いチームではありません。WGPでも、セッターと若手アタッカーのコンビが合わず、苦しんでいました。WGPでも、五輪でも、順位は日本のすぐ上。実力差はそれほどないんじゃないでしょうか。
この試合も、日本が第1セットをあの勢いのまま取っていたら、流れはまったく逆になっていたかもしれません。
それをひっくり返したのは、全員バレーと大砲。
コンビで「しか」点を取れない日本。「この選手は外せない」という思い込みにしばられた采配。
同じアジアのチーム同士の対戦だっただけに、どこが違っているのかが際だっていたように思います。

この敗戦で、予選リーグ全勝で1セットも落としていないブラジルとの対戦が決まった日本。
WGP決勝Rでは、ブラジルは主力を温存したメンバーで、ベストメンバーの日本をストレートで下しています。
だからといって、終わったわけではありません。
ブラジルはなぜかオリンピックに弱く、まだ金メダルをとったことがないそうです。五輪には、なぜかそういう「無冠の帝王」みたいな選手やチームがいるんですよね。
日本にはずっと連勝しているので、油断があるかもしれません。
土俵に上がれさえすれば、何が起きるかわかりません。
この4年間に身につけた力を、全部ぶつけろ、ニッポン