「豪邸拝見」によく出てくるような家…壁に名画が掛けられ、引き出しをあけると大粒の宝石がぎっしり。ベルサイユ宮殿かというようなインテリア…
こういった豪華なおうちもすごいですが、私が最高に「贅沢」だなーと思うのは、
床の間に椿の花が一輪生けてあるだけで、他には何もない八畳の和室。
茶道のお家元の家でもなければ、なかなかお目にかかれませんよね。
第一、生活用品を一切置かない部屋、というのが無理!
生活していると、色んなものがごちゃごちゃと溢れちゃうんですよね。
「雑誌のインテリア特集とか見てたら、『水屋に食器がこんだけしかなくて生活できるもんならしてみぃー!』って、突っ込みたくなってくるもんな」
「お掃除も、物をどかしたり戻したりが面倒なんだよネ」
初めて一人暮らしをした時、実家にあたりまえのようにあった物をひととおり揃えるまでに何日もかかってしまい、生活するにはこんなにたくさん物がいるのか、と改めて感じました。そして、普段、「所帯じみてて、だっさ~い」と思っていた物がないと、どんなに不便かも…
そこできちんと暮らしていれば、ある程度物がごちゃつくのは仕方ないのかもしれませんね。
それだけに、椿の花一輪以外何もない部屋、というのは、狭い日本では最高に贅沢ではないかと思ってしまうのです。