BE HAPPY!

大山加奈選手、岩隈久志選手、ライコネン選手、浅田真央選手、阪神タイガース他好きなものがいっぱい。幸せ気分を発信したいな

恐怖の水飲み婆

2017-09-17 21:15:30 | 体で覚えるシリーズ


 草木も眠る丑三つ時、トイレに起きて来てみれば、ごく、ごく、ごく。
夜な夜なベッドに起き上がり、水を飲んでる音がする。
ベッドの側を通ったら、「お水入れてきて~」と、水飲み婆の声がするぅ。
空になった吸い飲みは、ひい、ふう、みい、よ、五つなり。
さっきいっぱい水入れて、置いたばかりじゃないかいな。
言われるままに、吸い飲み洗い(これが、けっこう面倒くさいのだ)、お水を入れて戻ったら、すぐに取り上げ、ごく、ごく、ごく。
今飲み終えたばかりなのに、憑かれたように飲み干すの。
困った、こまった、水飲み婆。

母が最近、こんな感じで恐怖の水飲み婆になってしまいました
昼夜が逆転してしまったようで、夜になってあたりが寝静まると、起き上がって水をごくごく。
飲んだら、ポータブルトイレへGO。
こんなの繰り返してたら、寝られませんよね
言い聞かせても、子供返りしてしまったようで(それも、反抗期の子供だ)、ちっとも言うこときいてくれません。
あるいは、その場は「わかった」と言うんだけど、すぐ忘れちゃったり、最悪のパターンは、飲んだ水をわざとこぼして、「寝間着とりかえて~」。大きな声でわたしたちを呼んで叩き起こそうとする。
あのね。こっちも寝たいの。
介護が本当にやりきれなくなるのって、こうやって段々ききわけがなくなってくる頃からかもしれません。

でも、「こういうことがわかっていたら、もっとやりようがあったのに、可哀想なことしたね」と、後で言いたくないので、原因を色々調査中。
一つには、睡眠導入剤みたいなのを入れるタイミングが、母が眠りたいタイミングとずれていたところがあります。
一番眠い時に眠れなくて通り過ぎてしまうと、やたら目が冴えちゃうことってありますよね。
実際、上手くタイミングが合って、ちゃんと眠りにつくと、夜中に目がさめても、あんまり変なことしないでまた寝てくれます。

また、たまたま聴いたラジオで、高齢者のそういう行動の原因を説明してくれたので、メモメモ
中には、思い当たることもあります。

1 体の状態
 ・栄養不足(毎日同じような食事になっていないか)
 ・日中の刺激不足
 ・逆に、刺激過剰(隣近所の物音なども、わりと影響するそうです。そういえば、最近、お隣に住む人が入れ替わったなあ)
 ・体のどこかに不快感がある
 ・同じ薬ばかり続けていないか

2 暮らし方
 ・ささいなことでいいので、希望・楽しみをつくる(「桜が咲いたら見に行こうね」などでもいい)

3 心の状態
 ・自信を失わせない(できないことにばかり目を向けないで、できることをほめる)
 ・不安、さみしさ
 ・屈辱を与えない(相手は人生の大先輩。敬意を持って接する)


何が楽しくて気持ち良く感じるかは人によって違うので、とにかく、しっかり聴いてあげる。
しゃべりにくくなっている人でも、こちらがじっくり聴けば話してくれるようになるそうです。
介護する人がよかれと思うことではなく、本人の本心を聴いてあげることが大切。

では、どんな聴き方をすればいいか、そのコツはまた来週のお楽しみ~…って、1週間も待ってらんない~(^^;;

とりあえず、栄養補給の点滴を受け、最初の眠剤がすべった時のための安定剤を処方して貰いました(同じ種類の薬を続けても、興奮するだけなので)

ああ、早く水飲み婆の霊(?)に去ってほしい。

そんなこんなで、ブログ更新が滞ってしまいました。
その間もアクセスして下さった皆様、本当に感謝です
いつもありがとうございます m(__)m m(u_u)m



栄養不足にご用心

2017-08-20 21:03:08 | 体で覚えるシリーズ


 このところ、母の様子がちょっと変でした。
夜になると目が冴えてくるようで、何度も起きてベッドサイドの経口補給水を取り憑かれたように飲んでは(水飲みババア?)トイレに行き、それで昼は疲れ切ってうつらうつらしているみたいな。
やたらめったらわたしたちを呼んだり、何を聞いても「うん」としか返事しなかったり、ちょっとヤバイ状態。
在宅介護って、本人が落ち着いていてくれると、「まあ、何とかやれるかな」という感じがするのですが、ちょっとでも調子が悪くなると、とたんに負担感が増します。
とにかく、目が離せなくなるのが困りますね。
家のことも自分のこともできなくなります。
今、ちょうど炒め物をしているところで、手が離せないんだってばっ。
で、なぜか、そんな瞬間にピンポイントで宅配便が届いたりするんですよね(^^;;



母は在宅医療ケアを受けていますが、7月から、以前かかっていた近所の先生のところへ、脱水症状防止のための点滴を受けに行っています。元気だった頃も、夏になると一週間に一度点滴して貰っていたので、在宅ケアの先生にもお話しして、今年も行くことにしました。
もちろん、近所の先生の方も、在宅医療ケアを受けていることはご存じです。
今日が点滴の日だったので、「最近こうなんです」と相談すると、ズバリ、「栄養不足」とのことでした。
母は、入院中、胃カメラのように鼻から胃へチューブを通し、栄養液を流し入れる治療を受けていたので、自分で口から食べる機能が衰えてしまい、現在リハビリ中です。
チューブを入れたまま、一応介護食などで三度の食事をして、その間にラコールという栄養液を注入しているのですが、このラコールが母にとってはかなりのストレスのようです。
先生からは、ラコール800ml、口から200カロリー、合計一日1000カロリーといわれているのですが、特に夜のラコールをすごくしんどがるんですね。
もう八十代後半の小柄なおばあさんなので、そんなに数字にこだわらなくてもいいかなと思い、ラコール朝昼300ずつ、口からも3~400カロリー食べてるからええんちゃうん、と考えて夜のラコールをやめたのが、どうも素人のあかさたな。
先生に、「その頃から変になったんちゃう?」と指摘されてしまいました
そう言われてみれば、そうかも
口から食べる分は、どうしても母が「これなら食べる」というものになるので、カロリーはともかく、栄養バランスがよくなかったのかもしれません。
お母さんを最後まで看取った妹の友達も、「ぼけたこと言い出したからって、すぐ認知や思たらあかんで。栄養不足でもそんなんなるから、すぐ栄養入れてみ」と言ってたっけ。

周りがよかれと思って(今回の場合なら、夜のラコールのストレスをなくそうと思って)やったことが、意外な症状を引き起こしてしまうってこと、よくありますよね。病院なら、ちょっと効いた薬を、それならと分量増やすと、かえって悪い結果になったりとか。
今年、大阪は特に変な暑さで、高齢者でなくてもどうにかなりそう
夜も熱帯夜が続いて寝苦しいので、母が眠れなかったのも無理なかったかもしれません。
とりあえず、母が栄養不足にならないよう気をつけねばと思います。

そんなこんなで、せっかく阪神が名古屋で3連勝したのに、ろくに見れなかったんだよ~



梅雨休み

2017-06-21 21:52:24 | 体で覚えるシリーズ


 交流戦が終わって、リーグ再開まで、野球は少しお休みです。
ちょうどお天気が梅雨っぽくなってきたので、今のうちに降っておいてくれた方がいいのかな。

阪神は交流戦2つ勝ち越しで4位。セリーグ首位の広島とは3ゲーム差です。
阪神にしてはがんばったじゃないというところですね。
うちは母のことでバタバタしていたので、交流戦の最後の方は試合をちゃんと見れなかったな~。

母が激しい頭痛を訴え、緊急ダイヤルしたものの、結局自力でCTをとりにいったということは以前書いたと思います。
その後、先生の診察を受け、頭痛薬を処方して貰ったのですが、今度は胃の調子が悪くなってしまいました。
もう、胃に何か入ると全部吐いてしまうという状態で、薬も入れられません。
(一日3回洗濯機を回した日もありました
それなのに、緊急ダイヤルに連絡しても、「様子見」とか、「胃の検査を受けてきて下さい」だったので、妹が、「こんな状態ではとても検査に連れて行けないので、以前かかっていた近所の医院で点滴とかして貰って、落ち着いてからにします」と言ったそうです。
それで、ようやく母の状態が伝わったようで、看護師さんが来て点滴してくれたり、頭痛薬を座薬で出してくれたりしました。



どうも、緊急ダイヤルの携帯を持っていたのが、たまたまうちの担当の看護師さんだったのが混乱のもとだったようです。
鳴っているのは緊急携帯でも、かけてきたのが担当患者の家族だったので、「ご相談」のような感覚になってしまったのかもしれません。
この看護師さんは、訪問看護の経験がまだ浅いようで、多分、こういう事態に遭遇したのは初めてだったんじゃないかと思います。
なので、わたしたちの言うことを、先生に電話で中継するだけですませてしまったため、わたしたちは1週間近く「様子見」で引っ張られてしまったんです。
どうも、先輩方にこってりしぼられたようで 「何はともあれ、とんでいって自分の目で患者さんの様子を確かめなきゃだめじゃない。家族さんもこの一週間くたくただったはずよ」と言われたといって、謝罪してくれました。
いや、まさにその通りだったんですけどね たとえば、母から目を離せないので、市場にも行けなくて、ここんとこずーっと、僅かな」隙を突いて買ってきた出来合の食事ばっかりっす。
ただ、自分も仕事で覚えがあるんですが、最初の頃に担当したお客様は「貴い犠牲」というところがあるんですよね
その人にしてみればたまったもんじゃなかっただろうけど、そこでオロオロじたばたしたり、失敗したりした経験によって一人前になっていく、みたいな(^^ゞ
担当の看護師さんは、とても素直な性格の人で、心の底から反省し、申し訳なく思って下さっていることが伝わってきました。
あまり思い詰めないで(でも、その痛みは忘れないで)、頼もしいベテランさんに成長してくれるといいなと思います。

母も大分落ち着いてきて、点滴と栄養チューブを併用できるようになりました。
少しずつ、口から食べるようにもなりました。
ただ、点滴って、栄養チューブと違って、こちらも管理が大変なんですよ
途中、針がずれて液漏れしていないかチェックしないといけないのもありますが、終わった時は、家族が終了の処置をしなければなりません(ここが入院中と違うところだ)。
取り外しの時、チューブのつなぎ目を消毒したり、生理食塩水みたいなのを注入したり、しかも血管に入っている針を動かさないようにとか、めっちゃ神経遣います
早くアバウトな(?)栄養チューブだけに戻ってほしい(^^;;
できればリーグ再開前に(笑)


自因自果

2017-06-12 22:10:26 | 体で覚えるシリーズ


   豆苗が大分育ってきました。

タイトルは、仏教の言葉で、「自分のまいたタネ(行い)に応じた結果があらわれる」という意味です。
何がどう自因自果なのは、以下の通りです(あ、ちょっと、飲食注意ね)。

少し前から、頭痛を訴えだした母。
ノーシンを飲ませたりしていましたが、先週の土曜の未明、突然、ベッドの柵をつかんでもがくほど痛がり出しました。
なかなかおさまらないので、在宅医療ケアの緊急ダイヤルに助けを求めました。
緊急連絡の携帯は、看護師さんが1週間ずつ順番に持っていて、この日はたまたま、わが家の担当の看護師さんが当番でした。
すぐ、先生に連絡してくれましたが、先生の指示は、土曜日もやってるI病院の脳神経外科がCTをとれるので、そこかどこかで検査を受けなさいというものでした。
電話でやりとりしていたのは妹でしたが、「それって、九時まで待って、自力でいくしかないんですか?」ときくと、看護師さんの返事は「そうですねえ…」だったそうです。
この看護師さんはまだ新人なので、こういうケースにぶつかったのは初めての様子。もしかしたら、先生に「○○病院へ行かれることになったので、紹介状をファックスしてあげて下さい」とか言ったら、して貰えたんじゃないかという気もします。
お医者さんの紹介と一般外来では、まるで違いますからね。
仕方がないから、母は基本寝たきりなのに、タクシーに乗せて病院へ連れて行きました。
久々に乗り物に乗ったからか、待合室で待っている間に、母はもどしてしまいました。
病院て、こういう時、全くほったらかしなんです。ゲロまみれのまま検査をするんだよ~(ノ゚ο゚)ノ
(ゲロまみれでとった)CTは異常なしで、脳内出血のようなものは全くありませんでした。
それはありがたかったんですが、母は帰ってきてからもまたもどしてしまいます。
妹は何度も緊急連絡をしましたが、「様子見して下さい」ということでした。
母は頭痛だけでなく、胸も苦しそう。入院中に一度、たこつぼ型心不全(ストレスで心臓がたこつぼのような形になってしまい、働きが悪くなる…とか聞いたような記憶がある)を発症しているので、再発したのではないかとかも心配です。

たまたま、今日が先生の診察日にあたっており、心臓も問題なさそうと言われました(母はなぜか、検査をすると異常なしなのに、本人は痛みに悩まされるという症状が多いんですよね)。
「じゃあ、原因は何なんでしょうか」と聞いてみたら、「メンタル面かなあ」。
ぢつは、これ、ちょっと思い当たることがあるんです
母はポータブルトイレは使えるけれど、介助が必要。ごはんも自分で食べられるけれど、こちらで介護食を用意して持っていかなければなりません。歯磨きも、本人がやっただけでは全然ダメとこないだ歯医者さんに言われまして、家族がもう一度みがきなおしたり、歯間ブラシを使ったりしなければなりません。
経口だけでは不足する栄養分を補うために栄養液の注入もするので、6回食事の用意をしているような感じです。
それでも、うちなんて、介護の中ではうんとマシな方だと思うんですが、こちらも母の介護以外にもやることがあるので、「今、手を離せないのに~」という時に呼ばれると、キィーとなっちゃうんですね。
料理中に何度も母に呼ばれて、自分達の夕食がいつになったらできあがるんだろうとか 
妹は今職場でいくつも試験を受けなければならず、慣れない勉強をしている時に中断させられてイライラしたり
こういうのが続くと、いけないと思いつつきついことを言ってしまったりするんですよ。
それがちょっと、最近続いてたかな、という感じ。
先週の金曜には、わたしも「何でこんな時に限ってこんなことがぁ~」ということが起こったので、ヒステリー起こしてしまいました(タイミング的に、これがダメ押し点だったかも…)。

ここでタイトルテーマです。
もし、母の頭痛の原因がストレスなら、まさに、わたしたちの行為が原因となって、自分達も大変な思いをする事態を引き起こしてしまったということになります。
妹と海より深く反省し これからはもっと心にゆとりを持とうと言い合いました。
今回はまだ、再び入院するようなことにならなかっただけ良かったです。

情けは人のためならず。
まいたタネは自分に返ってくるので、自分も周りの人も幸せになれるようないいタネまきができる人になりたいです

スペースが大事

2017-05-11 19:58:17 | 体で覚えるシリーズ


 久々の介護編です。
今回は、ちょっと動けるようになった人を介助する時、「こうしたらいいよ」とリハビリの先生に教えて頂いたことを。

まず、ベッドからの起き上がり(寝た状態から、ベッドの上に座るところまで)。
介護ベッドなら、T字柵をつけて、それを握って起き上がって貰います。
ベッドは、頭を少し上げて、自然に滑り降りられるようにしておきます。
被介助者は、あらかじめ、ベッドの奥(起き上がるのと反対方向)に頭を引いておく感じにします。
こうすることで、上半身が起き上がるためのスペースができるんですね(ブロードジャンプみたいなイメージかしら)

 

ベッドの端に座れたら、次は立ち上がり。
この時も、介助する人が支えようとして密着しないことが大事です。
一歩下がって、脇の下にふんわり手を差し入れるようにして、立ち上がるためのスペースを作ってあげて下さい。
ベッドが低いと、いったん踏ん張って立ち上がらないといけないので、関節に負担がかかります。
ぺたっと足裏がつくより少し高めから滑り降りるようにして立ち上がって貰って下さい。
支える方の人は、片方の足を前に出しておきます。
これは、万一、立ち上がろうとしてふらついた時などに、そこから一歩踏み出して支えようとしたのでは、間に合わないことがあるからです。なので、最初から踏み出しておきます。

ポータブルトイレが使える人の場合は、ちゃんと立ったことをたしかめて、下ばきを下げてあげて下さい。
それから、立ち上がりの時と同じ要領でトイレに座るところまで誘導してあげて下さい。

考えたら、起き上がったり、立ち上がったりする時って、体を前に出してますよね。
介助の時もそういう動きができるよう、スペースをとるとやりやすいようです。


※ 今日、こういう話題なのは、阪神が負けたからではありません
  何か、試合がないみたいなんですよ。
  それにしても、讀賣さん、意地でも中継してくれませんでしたね~(^^ゞ




ご無沙汰しております

2017-04-25 21:34:31 | 体で覚えるシリーズ


 またまたお休みしまって申し訳ありません。
それでも、変わらぬアクセスを頂き、本当に感謝致します m(__)m
早速ですが、飲食注意です

4月半ばぐらいの、急に気温が高くなった日、母は体温調節が上手くいかなかったのか、体調が悪くなりました。
食べたものを戻したり、胃が痛いというので、緊急連絡ダイヤルに連絡、看護師さんが来て下さって、先生と電話で連絡をとりながら、みて下さいました。
どうも、胃が荒れているようなので、胃の粘膜を修復したり丈夫にする薬だけを、痛がるたびに飲ませて下さいという指示でした。
これまで、食べても食べても体重が増えなかったのに(入るエネルギーと、ポータブルトイレ使用などで使うエネルギーが同じくらいだから)、ようやく少し増量したと喜んでいたのですが、栄養チューブも経口摂取も中止して、水分と胃薬だけ入れるようにしました。
母は、食べてもいないのにやたら柔らかい便が出て、わたしたちはわけがわからず「なんで~?」という感じ。
どうやら、軽い胃腸風邪だったようで、下痢は、体が悪いものを外へ出そうとしているので、自然に止まるのを待てばいいとのことでした。
胃の荒れも次第に治ってきたようで、少しずつ、ものも食べられるようになってきたのですが…

一難去ってまた一難。今度は、わけのわからないケイレンが始まりました。
膝から下が勝手にバタバタする、手が勝手にベッドを叩く、しゃっくりのような感じで全身がえびぞりになるぐらい動く…

しかも、先生は、他の患者さんのところへ急な往診に行ってしまわれ、こちらには手が回りません。
母は意識がはっきりしているので、様子見して下さいと言われました。



けいれんは少しずつおさまってきましたが、まだ完全にはなくなっていません。
原因もまだはっきりしませんが、妹とわたしは、「痛み止めの副作用では?」と考えています。
母は慢性的な体の痛みがあるので、病院で出されていた痛み止めを、在宅になってからも朝晩1錠ずつ処方されていました。
どうも、きつい薬のようだし、そんな毎日2回も飲まなきゃいけないのかな、どうしても痛くて我慢できない時にだけ飲むのでいいんじゃないかなと、何となく思っていました。
胃が荒れたので、その痛み止めを飲まなくなったので、お正月の眠剤の副作用みたいになったような気がします。
妹も調剤薬局で、「高齢の方なら、どうしても痛みのある時だけでいいと思いますよ」と言われたそうです。

昨日、リハビリの先生が、「ぼくの考えでは、このままおさまっていくと思いますよ」と言って下さったので、ひとまずホッ

どうも、高齢者は、安定剤・眠剤・痛み止めは、必要最小限にして、できる限り飲まない方がいいみたいです。

また、若くてお元気な方も、気温の上下が激しい時は、風邪にきをつけて下さいね。
特に、急に気温が上がる時は、寝ている間に風邪をひくことがあるので、天気予報を見て、布団の中で汗をかかないようにご注意下さい。



這えば立て、立てば歩めの…

2017-03-19 20:30:14 | 体で覚えるシリーズ


 最近、すっかりまったりブログになってしまって申し訳ありませんm(__)m
変わらぬアクセス、本当に感謝しております。

母のリハビリも進んできて、口から300Kcalぐらい食べられるようになったし、ベッドからポータブルトイレへの「乗り移り」もできるようになりました。
あの年で、3か月も病院で寝たきりだったので、こんなに回復してくれるとは思いませんでした。すごい!

でも、リハビリの先生も看護師さんも、「今が一番大事な時期ですからね」「今がピークですよ」とおっしゃいます。
そう、回復してきたけれど、まだ完全ではない。そういう中途半端な状態が、一番介護する方もされる方も大変になるようです。



まず、食事。
口からそこそこ食べられるようになったけれど、十分な栄養(1日800~1000Kcal必要だそうです)がとれるまではいっていません。
なので、栄養液をチューブで胃に送り込む必要があるのですが、母にしてみれば、ご飯を食べてお腹いっぱいのところへ、またお腹に押し込まれるような感じなんでしょうね。
1日2回に分けてチューブを入れているんですが、2回目が終わると、苦しがります。

トイレの方も、ポータブルを使えるようになったけれど、毎回介助が必要です。
寝たきりでオムツをとりかえる労力に比べると、ポータブルの介助(&その後の洗浄)は、格段に楽。
だって、わたし、オムツ交換してた頃は、しょっちゅう、腰に針治療して貰ってましたもん。
ただ、ポータブルの介助は回数が多くなるのと、こちらはこちらでやっていることがあるので、呼ばれる度に中断しなければならないのがちとキツイ。

ここを乗り越えて、さらにリハビリが進み、必要な栄養を全て経口摂取できるようになれば、チューブはいらなくなるし、一人でポータブルを使えるようになってくれれば、こちらは自分のタイミングで容器を洗浄すればよくなります。
赤ちゃんでも、ハイハイしだすと目が離せなくて大変なのと同じなんでしょうね。
でも、それを乗り越えないと自分で立って歩くことはできません。
ここが辛抱のしどころ、いわゆる天王山というやつかしら

ただ、早く天王山を越えようとして、「隣の部屋にいてるから、一人でトイレやってみ」と、すぐに次の段階へ行こうとするのは良くないようです。
普通に動ける人間には何でもないようなことですが、母にとっては、ベッドから、すぐ隣に置いてあるポータブルトイレに乗り移るだけで重労働
だから、よく様子を見て、足に力が入らなくなってきたなとか思ったら、本日のトイレは終了にしてオムツにさせるとかしないと、足首の関節を痛めてしまったりするそうです。
食事の方は、もっと長いスパンで見なければいけないよう。
元気な時は無意識のうちにやっていた、気道と食道への振り分けというのは、実はけっこう複雑な機能のようで、そう簡単には回復しないようです。

リハビリって、最初が右肩上がりで順調に行ったら特に先を急ぎがちになってしまいますが、人間の体なので、時間に正比例して良くなるなんてわけにはいきません。
今できることを確実に身につける横ばいの時期もあれば、三歩進んで二歩下がるなんてこともあります。
本来、長丁場のものと考えて、こちらもゆったり構えた方がいいでしょう。

母のリハビリを見ていて感じましたが、普通に日常生活を送るだけでも、体は実に色々なことをしているんですね。
自分の体にはとかく、あれこれ注文をつけたくなるものですが、毎日何気に動いてくれていることに改めて感謝ですね(^人^)



梅一輪、一輪ほどの暖かさ

2017-02-21 21:01:11 | 体で覚えるシリーズ


 せっかく少し暖かくなったかな~と思ったのに、今日は真冬に逆戻り。
歩いていると、通りすがりの人達がみんな、思わず「さぶ~」と言っています(((゜д゜;)))
そんな中、梅の花が咲いているのを見ると、何だか嬉しくなりました

ここからちょっと飲食注意です。
母のリハビリが大分進んできたので、ポータブルトイレを導入しました。
これは、妹の友達のYさん家からお借りしたものです。
Yさんのお母さんはガンで、長年抗がん剤治療を受けていたのですが、その副作用で白血病を併発してしまいました。
病院からは、「このまま何もせず自然にしていれば余命3か月ぐらい。苦しいけれど助かる可能性のある治療もありますが、どちらを選択しますか?」といわれました。
家族で悩んだ末、自然のままを選択したのですが、すると、「うちは助かる可能性のある人の治療しかできないので、自然に死を待つ方はホスピスに転院するなどして下さい」と言ってきたというのです。
Yさん一家が色々探して、いきついたのが、在宅医療ケア。
お母さんは家に帰って十日ほどで亡くなられましたが、家族に囲まれ、最後に「お父さん、さよなら」と挨拶して逝かれたそうです。
短期間でしたが、その時お世話になったところがすごく良かったというので、うちに教えてくれ、幸い同じ地域だったので、同じところにお願いできて、母も家に帰ってくることができました。
クリニック自体が在宅医療専門になっていて、ケアマネージャーさんや、看護師さん、リハビリの先生との横の連絡もすごくしっかりとれているので、こちらも安心していられます。
まるで、Yさんのお母さんのお導きのよう(^人^)
ポータブルトイレも、ほとんど使っていないからと、貸して下さいました。

病院で見たポータブルトイレは、色がアイボリー×ピンクの組み合わせだったりして、いかにもという感じでしたが、Yさんのはブラウンが主体なので、普通の椅子のように見えます。
これを使うには、ベッドの上での「起き上がり」と、ベッドからトイレへの「乗り移り」という動作が必要です(元気な時は全然意識しなかったけど、日常生活を普通に送るために、体はすごく色々やってくれているんですね(^^;;)。
トイレの座面とベッドの高さを合わせて地続きのようにしておき、ベッドの上で起き上がりながら(必要なら介助を受けて)、お尻をトイレの座面に着地させる、みたいな感じです。

リハビリの先生によると、本当は、おむつをしていても布団の上で出すというのは、人間の本能にすごく抵抗があるんだそうです。
だから、寝たきりの患者さんというのは、便秘になりやすいそう。
母も、ここ数日便が出ていなかったのですが、トイレに座るとめでたくご出産~ (;^_^ゞ
そういえば、わたしも、トイレに行きたいのに、体が眠っている時って、夢の中で一生懸命トイレを探してたりします。
わたしの場合、入るトイレ、入るトイレ、みんな汚くて、「いくら何でもここではできない」というのが定番です。
これも、本能が「今ここでしてはいけない」と思ってるからかもしれませんね。
この夢は人によって違うみたいで、「あ~、見る、見る、そういう夢」という人と、「そんなん見たことない」という人もいます。
たしか、川上弘美さんのエッセイだったと思いますが、同じ状況でもこういう夢を見るという方の話がありました。
その人も、トイレに入ってもできないというところは同じなのですが、できない理由が違うんです。
便器の中いっぱいに折り鶴が入っていて、とても用を足せないんだそうです。
便器にあ~んなものやこ~んなものがこびりついていたり、虫がぶんぶん飛び回っているというわたしとは何という違い。
きっと、普段から、美しい心持ちで暮らしている方なんでしょうね。
コンナヒトニワタシハナリタイ



チューブがきました\(^_^)/

2017-02-14 21:16:15 | 体で覚えるシリーズ


 待ちに待った細いチューブを、先生が持って来てくれました
前のぶっといチューブに比べると、直径が半分以下ぐらいかも。
母は最初、ピンときていないようでしたが、チューブの鼻から出ている部分を見せて説明すると、「あ、ホントだ」と納得した様子。
でも、やっぱり太いチューブの時にむせたので、汁物がこわいみたいです。
ネットにも、むせたトラウマでいやがるようになるのがこわいと書いてありました。
本人もそうでしょうが、こちらも、「今の誤嚥したのでは?」と心配になることがあります。
そこで、今回は、高齢者の大敵、「誤嚥(ごえん)」「誤嚥性肺炎」特集(?)です。

まず、言葉の定義をはっきりさせると(池上さん風)、誤嚥とは、「食べ物や異物を気管内に飲み込んでしまうこと。また異物を消化 管内に飲み込んでしまうこと」です。
高齢者で特に心配されるのは、食事中に前半部分のことが起きることですね。
高齢者でなくても、うっかり飲食物が気管に入りそうになることはありますが、元気な人はすぐ咳をして吐き出すことができます。
この力が弱いと、気管に入ったもの(唾液なども)にくっついたり含まれたりしている細菌が肺に入って肺炎を起こすそうです。
訪問看護の看護師さんによると、咳で吐き出す力というのはけっこう大きくて、わりと下の方に入ったものでもとびだすそうです。
なので、誤嚥していたとしても、何度も咳をしているうちに飛び出して、食道に入るということはあるようです。

被介護者が誤嚥性肺炎を起こしていないかなんて、家族が見ていてもわかりません。
まして、高齢者の場合は、通常の肺炎のような、熱、咳、痰が出るという症状がみられないこともあるそうです。

・なんとなく元気がない
・1日中うつらうつらしている
・食事中にむせこむことがある
・喉が常にゴロゴロ鳴っている
・唾液が飲み込めない
・食事に時間がかかる
・痰が汚い

などの症状がないか、注意して見る必要があります。


うちの場合は、胃にチューブを通しているので、栄養液を入れる前に、チューブがちゃんと胃の中に入っているか確かめるため、聴診器を渡されています。
聴診器がある場合は、胸の音を聴くとある程度わかることもあります。
医療の現場では、「水泡音」とか「断続性ラ音」とか色々聞き分けているようですが、コポコポとあぶくが出ているような音がしたら、誤嚥の可能性があるようです。
ただ、その場合でも、咳をしているうちに誤嚥したものが出ることがあるそうです。

誤嚥を防ぐ一つの方法として、水分にとろみをつけることがあります。
ドラッグストアで粉末のとろみ剤を売っていますので、これを、水・茶・ジュースなどに少しずつまぜて、とろみをつけます。
あまりつけすぎると、かえってのみこみにくくなるので、微妙な加減が難しい
本人がのみこみやすいとろみとしかいいようがないですが、あえて目安とするなら、ポタージュスープよりちょっとさらっとした感じかしら。

食事介助が必要な場合は、小さめのスプーンで、少量ずつ、本人のペースで口に入れてあげて下さい。
介助する方は、つい、ポイポイ放り込んでしまいがちになりますが 時々休憩を入れたり、おかゆと汁物を交互に食べさせたりするだけでも、食べられる量が変わってきます。

食後の腔内ケアは、うがいができる人はした方がいいです。汚れの落ち方が全然違います。
ベッドの上でも、洗面器に吐き出せるならした方がいいですね。
うがい用の水やお湯は、できるだけカップの縁ぎりぎりまで入れると、口が届きやすいです。

誤嚥については、いしゃまちサイトに説明や、食事の時に気をつけること、誤嚥を防止するリハビリ法などがのっていて、参考になると思います。


週が明けてもまだ寒いですね(日曜日までって言ってたくせに、ウソつき(笑))
皆様も、お体大切に。雪が降っている地域の方は、雪にも気をつけて下さいね ( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆




ちょっとのことなんですが…

2017-02-08 20:07:03 | 体で覚えるシリーズ


 ブログを休んでいる間に画像フォルダがリニューアルされててびっくりしました(;^_^ゞ
お休み中もアクセス本当にありがとうございますm(__)m

毎年思うことですが、立春になったからといって、すぐに暖かくなるわけではありませんね。
関西では、「やっぱりお水取りがすむまでは寒いね~」というのが、けっこう決まり文句になってます。
寒い日に外を歩いていて、ふとカラフルな花が寄せ植えにしてあるのを見ると、何だか暖かさを感じることがあります。
わたしは勝手に、「小春ちゃん」と名付けています(^^ゞ

うちの母は、現在、嚥下(のみこみ)のリハビリ中。
介護食は食べられるのですが、量を食べられないので、鼻から胃へチューブを入れて栄養液を注ぎ込んで補っています。
理想は一日1000kcal摂取のようですが、母は小柄なので800ぐらいでもいいだろうということで、600は栄養液、あとの200は普通に食べる、という振り分けにしています。

実を言うと、在宅医療ケアでこのチューブをする人は珍しいんだそうです。
自力で食べられない人は、たいてい、胃瘻といって、胃にカテーテルを入れるか、肩の下あたりの太い血管に台座を埋め込み、そこに針を刺して点滴するかになるようです(普通の点滴は血管が細いところなので、高濃度の栄養を入れられないんだそうです)。
母の場合は、また普通に食べられる可能性があるし、本人もがんばって食べようとしているので、入院中に引き続き、この方法をとることになりました。
家に帰ってからの母は、病院食と違って味がいいからか、けっこう200kcalぐらいは食べるようになりました。
最初は、ベッドの頭を上げ、わたしたちが食べさせていましたが、今は体のリハビリも進んで、自力でベッドの上に座れるようになり、そうなると、自分で食器を持って食べることもできるようになりました。
うわ~、めっちゃええ感じやん、と思っていたら…


先週、胃に通しているチューブを新しいのに取り替えて貰ったのですが、


  見るからにぶっとい


しかも、弾力があるので、チューブを固定するテープが外れてしまうこともしばしば。
母にすれば、違和感も大きいし、食道の中で占める空間も大きくなるので、ものが食べにくくなったようです。
嚥下リハビリの先生も、見るなり、「これは太いですね。大柄な人ならいけるかもしれませんが、小柄な人はしんどいですよ」と言って、連絡欄にチューブが太くてのみこみがしにくい旨書いて下さいました(普通は、先生の処置に対してこういうことは滅多に書かないそうです)。
看護師さんも、「あ~、わかる、わかる」と言ってくれて、先生に連絡してくれたようですが、先生からは1週間たってもどうなるのか連絡がありません。
母はすっかり食事が苦痛になってしまったようで、特にお茶や汁物がむせるので恐いみたいです。
こうやって、いったん意欲が減退してしまうと、また盛り上げるのは大変なんだそう
早く細いのにかえてくれないと、せっかくいい感じで食べられるようになっていたのがパーになっちゃうよ~
ほんのちょっと太くなっただけなのにねえ

というわけで、申し訳ないけど看護師さんに電話してせっついたら、先生もあちこち電話かけまくっているんだけれど、なかなか在庫がないんだそうです
やっぱり少ないんですね~、自宅でチューブする人
先生、お手数かけます。
早く、細いのがみつかりますように(^人^)