AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

デス・プルーフ キルキル!!

2007年09月15日 | しねしねシネマ
橿原イオンにあるTOHOシネマまでタランティーノ『デス・プルーフ in グラインドハウス』を観にいってまいりました。

せっかくワーナーマイカルのタダ券あるのに近所のイオンにあるショボいシネコンワーナーではやっとらへんのですわ。
タランティーノ作品でっせ!マジで橿原のTOHOと入れ替えて欲しいです。

TOHOは10周年記念で毎月14日は1000円キャンペーンを展開しておりまして、レイトショーにもかかわらずチケット売り場には結構客が並んではりました。
まぁほとんどの人が『HERO』とかいう映画目的の方々と見受けられましたが。
対して『デス・プルーフ』の館には、観客約7~8名。

さて仕事帰りで居眠り運転するほどの寝不足状態で、このタランティーノの最新作に臨んだわけですが、もう初っ端のフィルムの痛み演出やBGMの古臭さからしてタランティーノのB級映画趣味が全開しとりやす。
映像がとんだり、ぶれたりと「どこまで編集遊びしとるねん!館のスタッフにいいつけたろか!」って思いましたね。
贅沢な環境で高ギャラの俳優使ってB級映画を撮るっていうタランティーノのやりたい放題の娯楽三昧映画といったところか。

前半、ギャル達の車の中やバーで展開される他愛もないしゃべくりにはちょっとついていけなくて寝そうになりましたが、このタランティーノ独特のシックな映像がかろうじて私の集中力を持続させるカフェイン的な興奮剤となって作用しておりました。
あとは音楽でしょうか。ジュークボックスから流れるこジャレたBGMに合わせてギャルがケツをフリフリラップダンスを踊るシーンなどはかなりよい刺激となりました。
で、いよいよスタントマンがシボレーの改造殺人マシーンでギャル達を死に追い詰めていくシリアルキラームービーへと発展していくわけですが、正直私この手の映画って別に好きじゃないんです。
コワいのキライ!とかじゃなく、痛々しいのが苦手なんですね。
それとなんの映画のオマージュとか無知な私にとってはどうでもええことやし。

このまま『激突』みたいな展開やったら今回のタランティーノ作品は失敗したかなぁ~と、ちょっと不安な気分で2組目の獲物となるギャル達の話を観ておりました。
これも最初はさっきと同じで、車内やレストランでギャル達の下品極まりないガールズトークが展開しており、「一緒かい!」と少々ゲンナリ失望モードに入っておりましたが、後半のヴィンテージ車同士のカーチェイス劇が始まるやいなや、一気に目が覚めちゃいました!

実は私カーチェイスものがメッチャ好きでして、このCGを一切使わないこのド迫力カーアクション劇には、ほんまアドレナリンが吹き出まくりでございました。
このギャル組の中で一人浮いている長身のパツ金姉ちゃんがおったのですが、この人実はゾーイ・ベルっていう『キル・ビル』でもユマの代役をやった実際のスタントウーマンさんだったんですね!




彼女が猛スピードのダッジのボンネット上で繰り広げる、ひとつ誤れば死にまっせなスタント劇はマジ興奮モノだった。
いつ落ちるねんとハラハラして見ておりましたけど、落ちるどころかまさかこの後ギャル達のいささかやり過ぎの猛反撃が繰り広げられようとは、全く予想もつかんかったなぁ。
ラストシーンには思わず「ファスター・プッシー・キャット・キルキルかい!」と、見たこともないくせに心の中でつっこんじゃいました。
エンディングテーマ曲も超クールだし、どこまでセンスがいいんだこの映画!





いや~やっぱタランティーノ作品はハズレがない!
スタントマンをそのまま女優として起用するなんて、彼しか思いつかない発想や思います。
確かに近所のショボい田舎のシネコンでやるような内容ではありませんな。
この映画観た後、CG映画なんてアホらしゅうて観てられませんで。


P.S.
帰りの車の中で、たままたBGMで流していた人間椅子の「閻魔帳」という曲がやけにフライデーナイトの夜道にマッチしており、さっき観た映画で興奮状態になっていた私は、前のノロノロ運転車に「ケツにブチ込んでやろうか!」などと悪態つきながら、ちょっと煽りぎみの運転をしてしまいました。
ほんと、お恥ずかしい限りである。
だからこの映画は車で観に行かないことをオススメします。

オススメ度:★★★★★




今日の1曲:『Don't Change that Song』/ FASTER PUSSY CAT
コメント (2)
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