昨日は午前中、治山工事の、午後は砂防工事の現場視察があり、治山事業所や砂防出張所の方々から工事の現場を見ながらお話を伺った。
最初に行った場所が鳶ヶ巣復旧治山工事の現場。治山事業は大崩壊地の中腹より上部で行われているが、下部の河川区域で今、リニア残土を活用した事業が計画されていて、その安全性について第三者機関により検討されている。
この崩壊地(昔はアカナギとかオオナギとか言われていたらしい。崩壊発生時期は不明で、明治以前からの崩壊地)では、昭和39年から復旧事業が延々と行われているが、蛇紋岩化したかんらん岩で、強アルカリのため植生が定着しにくい上に鹿の食害もひどく、さまざまな緑化工法の試験を行いながら復旧を図っているという。毎年6月定例議会の会期中に治山懇談会が行われていて、パワポを見ながら説明を伺ってはいるが、今回は現地で間近に見学することができた。日頃、対岸の上蔵からは見ているものの、崩壊地の中まで入って事業の様子を見るのは初めてで、改めて本当に大変な工事を延々と続けられていることが実感できた。
緑化が大変厳しい中で、木の緑がちょっと見えるのはアカマツで、こうした厳しい条件下でもアカマツだけは定着しているものがあるそうだ。
奥に見えるのは上蔵集落。
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