おっさんひとり犬いっぴき

家族がふえてノンキな暮らし

連日の映画鑑賞

2018-12-05 11:29:40 | 日記

 午後4時を過ぎると暗くなる。犬たちがいるときには、真っ暗になっても散歩に出かけていたが、今は店じまいをしたらすぐに夕食となる。ただでさえ日が短いのに、散歩にいかない分、1時間は追加で夜が長くなってしまった。テレビをつけても面白そうなのはやってないし、最近はネットでギャオの無料の映画をたて続けに観た。レンタルビデオ店に行けば、あれこれ迷うことで疲れてしまうが、ギャオなら作品数が少ないので、とりあえずその日の気分で選んでいる。

 「タクシードライバー」のマーティン・スコセッシ監督作品で、デカプリオ主演の「シャッター・アイランド」というのがあったので観た。内容を書くと、観てない人にオチがわかってしまうので、期待通りに面白かったとだけ書いておこう。ただ、映画としては大変面白かったが、作品から自分の生活を振り返るというようなものはない。阿部寛主演でテレビドラマを映画化した「新参者」は、今では主演級の俳優さんたちが、たくさん脇役で登場しているのが面白かった。お話はテレビドラマに毛が生えたようなものだったが。

 昨日は眠かったので、CGをふんだんに使った派手なハリウッド映画の「ディープ・インパクト」を観た。惑星が衝突しそうなのを、命を賭して阻止するのは「ハルマゲドン」と一緒だが、それぞれが地球最後の日をどう迎えるかということにも重きを置いていたのが、少しだけ考えさせられた。どこにも逃げ場がないというときになって、果たして僕は何をやってるんだろうか。

 宮沢りえ主演の「紙の月」は、以前ビデオ屋で借りて観たときも面白いと思ったが、今回原作を見たら「八日目の蝉」の角田光代さんが書いていた。主婦の傍ら契約社員として働く女性行員が、年下の男に貢ぐため横領を繰り返す物語で、現実の事件としては割に頻繁にある。ただ、映画は決して恋愛映画としては作られていない。というのも、相手がダメ男すぎて成立しないのである。主人公は贅沢がしたいのかと言えば、そうではなく、子供の頃には外国の貧しい子供を救うために父親の財布からお金を盗むエピソードも描かれる。面白いのは、横領の額が増えれば増えるほど、主人公の態度は自信に満ち、おどおどしていた主婦としての姿はなくなってしまうことだ。そこには、世の中はお金で動いているが、お金なんてのはなんの価値もない抽象的な紙切れに過ぎない。そんなものに右往左往しているくらいなら、世の中なんてのは偽りなんだから、好きに振舞ってもいいだろうという確信だ。

 善人にしろ悪人にしろ、自分に確信を持った人間ほど強いものはない。そういう人の目には、世の中は確信を持って生きている人間と、他人に流されて生きている人間にはっきりと分かれていると映っているに違いない。

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